死霊に呼ばれたのか？ゴーストハンターが廃病院で人間の死体を発見（アメリカ）

　アメリカにはゴーストハンターなる職業が存在する。怪奇現象、超常現象が起きた場所に出向き、精巧な機器を使い幽霊の存在を調査するわけだが、ときとして幽霊以外のものを発見してしまうこともあるようだ。

　というかもしかしたら幽霊が彼らを呼んでいたのかもしれない。

　アメリカ・ミシシッピ州にある廃墟となったクーン・メモリアル州立病院を調査していたゴーストハンターたちは、あろうことか、女性の遺体を発見してしまった。

　彼らは死体の発見者として殺人事件に巻き込まれこととなる。 Missing woman's body found by ghost hunters

遺体の発見された廃病院は有名な幽霊スポットだった

　まるで恐怖映画のシナリオのようだが、とにかくゴーストハンターたちは、廃病院の片隅で、幽霊でなく女性の遺体を発見してしまったのだ。

　警察の調査により、発見された女性はミシシッピ州ヴィックスバーンで前の週に行方不明になっていたシャロン・ウィルソンさん（69歳）であることが判明した。

　クーン・メモリアル州立病院は1832年に建設された。天然痘が蔓延した時期には多くの人々がここに運ばれた。 　また南北戦争時には多くの兵士がここへ運び込まれた。1878年には職員が黄熱病で命を落としている。そのせいか、現在では有名な幽霊スポットとして多数のゴーストハンターや超常現象研究チームが訪れる場所となっているそうだ。

殺害後病院に捨てられ、自力で外に出た可能性

　遺体を発見した1人、ゴーストハンターのデイビッド・チルダーズさんによるとシャロンさんの遺体は動いた形跡があったという。

　警察も引きずられた血の跡を発見していた。調査の結果、シャロンさんは病院内から外に這いずり出た後に絶命した可能性があるという。

　犯人はすぐに見つかった。

　シャロンさんの殺害容疑で逮捕されたアキーム・マクラウド容疑者20歳とラファエル・マクラウド容疑者33歳はシャロンさんを誘拐した後、車内で殺害し、病院内に捨てたと供述している。

　まだ絶命していなかったシャロンさんは、自力で外に出た後で息絶えたと予測される。

老朽化で危険な状態にある廃病院

　デイビッドさんはこう語る。

　「クーン・メモリアル州立病院は遺体を放棄するには最適な場所だったと思われます。私は許可をもらって入りましたが、無断で出入りする人が後を絶たない。個人的には建物ごと取り壊してしまった方がいいと思います。病院内には扉の開いたエレベーターがそのままの状態だし、老朽化していて安全な場所ではないんです」

　果たしてシャロンさんが幽霊となり、ゴーストハンターたちを呼び込み、犯人逮捕につながったのかどうかはわからない。

　だが、ゴーストハンターは幽霊だけでなく人間の事件にも巻き込まれるということを覚悟しておいた方がよさそうだ。生霊も死霊も霊の仲間だし。

written by riki7119 / edited by parumo
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