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アライグマはすごく賢い「カラスと水差し」実験をなんなくクリア。ズルをする個体も

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(著) (編集)

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 イソップ寓話「カラスと水差し」を知っているかな?このお話は、喉の渇いたカラスが水差しに小石を落とし、見事水にありつく様子が描かれている。

 専門家は、鳥や霊長類の認知能力を測るテストとしてこの逸話のような装置を使用している。このテストで、動物が因果関係を学習し、その知識を応用して問題を解決できるかどうか知ることができるのだ。

 最近の研究でアライグマがこのテストにチャレンジした。

 アライグマはなんと、カラスと水差し問題を解決できるばかりか、ルールの裏をかいて報酬を得る個体がいることも判明したのだ。

 この研究成果は『Springer Nature Link』誌(2017年9月29日付)に掲載された。

肉食哺乳類代表として選ばれたアライグマ

 これまで、肉食哺乳類がこの手法でテストされた試しはなかった。そこで目をつけられたのがアライグマだ。

 先行研究では、工夫をこらして問題を解決するなど、アライグマの知能がイエネコを上回ることが明らかにされていた。また水を恐れないため、水の性質について本能的に理解している可能性もある動物だ。

好奇心旺盛で認知能力の高いアライグマ

 米ワイオミング大学博士課程の学生ローレン・スタントン(Lauren Stanton)氏らは、アライグマ8匹に対して、キノコを浮かせた水の入った筒とさまざな大きさの石を用意して、カラスと水差し問題にあたらせた。

 ほとんどのアライグマはこれに興味津々で、実際に実験器具に触れた。中には石を箱や巣穴に隠してしまうアライグマもいたという。こうした行動は実験とは直接関係がないが、認知の重要な要素である好奇心の強さを証明するものだ。

 アライグマのうち2匹が石を筒に入れてキノコを得る方法を覚えたので、新たに重さ(つまり浮力)が異なる物も混ぜて課題にあたらせた。これはアライグマが重さと水位の上昇との関係を理解しているかどうか確認するための実験だ。

実験中の動画はこちらのオンラインサイトで見ることができる。

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image credit:unsplash

予想の斜め上をいっていたアライグマ

 「研究では、アライグマが新しい問題に直面しても解き方を考案できることが実証されました。時には私たちが予想もしない方法でやってのけます」とスタントン氏。

 実験中、アライグマの1匹は筒のてっぺんに登って前後にゆすり、倒して中のキノコを手にした。また2匹は浮きを水面でじゃぶじゃぶ上下させ、波でキノコを手の届く高さまで上げて手にした。

 研究チームの意図通りに課題をクリアしたのがたった2匹だけだったため、アライグマの認知能力と道具の利用能力については限定的な結論しか出されなかった。しかし図らずも彼らの創意工夫が浮かび上がる結果となった。これも重要な認知能力である。

 イソップ寓話のような実験を動物にやらせると、種によってそれぞれ異なるやり方をすることがある。「今回の研究はそれを思い出させてくれました」とスタントン氏はコメントしている。

 やはり個体差というものは大きいもので、賢い子とそうでもない子、てきぱきした子とおっとりした子、人間界と一緒だね。もちろんどれが良いというわけではなく、みんな違って多様性ってやつだね。

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image credit:unsplash

賢くてもかわいくても特定外来生物、触るな危険!飼育は違法

 日本では1977年にアライグマを題材としたアニメが人気となり、ペットとして多くのアライグマが輸入されるようになった。

 ところが成獣となり飼いきれなくなって野外に捨てられたり、賢いがゆえに、飼育檻から逃亡するケースが続出し、野生化したアライグマが問題となっている。

 繁殖力が強く日本に天敵がいないため、すでに多くの都道府県で自然繁殖が確認されている。農作物や家屋へ侵入するなどの被害が深刻化しており、特定外来生物に指定されている。

 学術研究などの例外を除き、アライグマの飼育・譲渡・輸入は原則禁止だ。販売や野外に放つことも厳しく禁じられている。

 勝手に日本に連れてこられたアライグマも被害者と言えば被害者なのだが駆除の対象となっている。アライグマを見かけたら最寄りの市役所もしくは町村役場に連絡しよう。

 2017年にはアライグマ4匹を許可なく飼育した後に逃がした大阪の女性が書類送検されたというニュースが話題となっていたね。

References: Springer.com

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この記事へのコメント 45件

コメントを書く

  1. アライグマは本当に凶暴、子供相手だと大けがどころか幼児なら死の危険すらある
    見かけても絶対触らない方がいいのは勿論、アニメの影響で可愛いーなんて近付いていく人も止めて欲しいレベル
    ちなみに家で飼うと3日で廃墟化するほど荒らし回る暴君と化す

    • +17
  2. 頭が良くて凶暴な肉食動物なんて、食われる側からしたら恐怖以外の何物でもない。
    野生に放てば、そら生態系ぶっ壊すわな。

    • +12
  3. でもワタアメを洗うのはやめられません。

    • +17
  4. 好奇心おう盛なくせに臆病で実は意外と凶暴なので、アメリカじゃスカンクと並んで害獣扱いされてる
    関係無いけどタヌキのイラストで時々アライグマの特徴描いてる(尻尾がしましまとか)のがそれなりにある

    • +8
    1. ※5
      タヌキ、アライグマ、ハクビシン、アナグマを完璧に描き分けられるならそうとうの動物好きだ。

      • +2
      1. ※11
        タヌキとアライグマはともかく(こいつらもよく見ると結構違うけど)
        残り二種は大分見た目違うよね とくに穴熊

        • +2
  5. アライグマは本来凶暴じゃないんだけどな…
    とはいえ野生の個体や可愛がられていないペットのアライグマには近づかないのが無難だが

    • -6
  6. 昔子供のアライグマの世話をしていたけど、子供のうちは本当に賢くて人懐こく、かわいかった。
    成長したらとても荒々しくなった。

    • +5
  7. ん?他サイトの記事ではエサをとるプロセスを試行錯誤できるが、浮力を理解してはいないとなってた。
    形だけ筒に重りを入れ、明らかに水位が上がっていなくてもエサに手を伸ばすなどしたらしい。
    カラスは効率的に水位を上げるため重いものを選んで使うことができる、とのこと。

    • +3
  8. 身体が丈夫で繁殖力が強く、賢くて手先が器用。家の中で小回りの効く体格。
    凶暴性がなければ、介助動物として凄い可能性を秘めてると思うんだけど、
    誰も研究しないのかしら。

    • -1
  9. アニメの”ラスカル”も、飼い主が最終的に手に負えなくなって
    棄てちゃったんだよね・・・

    • +8
    1. ※12
      あれはラスカルもお年頃になったし嫁も欲しかろうと仲間のいる生息地に返したわけで。

      • +2
  10. フハハハ!やはりアライさんが一番なのだ!!

    • +3
  11. カラスと同じことをしなかったからズル?

    • +1
  12. アライさんもこれを活かしてもうちょっと有能なキャラ付けでもよかった気がするのだ。

    • 評価
    1. ※18
      「脳あるタカは爪を隠すなのだ」
      「アライさん、難しい事を言うねぇ」
      「我々はタカでは無いので隠さないのです」
      「賢いので」
      「ところで、タカって何なのだ?」
      「…」「…」「…」

      • 評価
  13. 確か子供の頃からアンドレと一緒に育って…(うろ覚え)

    • +2
  14. 意外と賢い動物っていうフレーズはよく聞く気がする。
    逆に、おバカな動物選手権の一位は誰だろう@@

    • 評価
    1. ※22
      うちのミニチュアダックスかなあ…

      • 評価
  15. ケモフレの動物はどれも買おうとすると数万単位でお金が飛ぶくせに、アライさんだけ捕まえると3000円だったかもらえるって話聞いて哀愁を感じた

    • +5
  16. 今、アライグマを保護している人は、必ず避妊・去勢してほしい。
    万一逃亡しても、最小限の被害ですむ。

    • +7
  17. アニメ見て飼おうと思った人は最後まで見てない人って事だよね

    • +2
  18. かわいいアライグマの動画が見れると思ったのにぃ…

    • -1
  19. 地球の次の万物の霊長はアライさんかもしれない。

    • 評価
  20. アライグマは因果関係とかを理解できてると思うな
    綿菓子の実験?でも水につけるとなくなると学習してたし

    • +2
  21. 賢い分、迷惑な害獣となっている
    最近もアライグマを山へ帰して書類送検になった人がいる

    • +2
  22. 野生アライグマ、捕まると全部処分されちゃうんだろうな・・・

    • +1
  23. 地元の有害鳥獣報奨金見たら、アライグマは千円だった。
    うん、これじゃあ捕まえる気にはならないな…

    • +1
  24. 頭がよくて人になつかない
    その二点だけ揃っていれば人間からすればどんな動物であれ危険生物よ

    • 評価
  25. 記事の後半も凄く大事。人間の勝手で害獣扱いになっているアライグマには申し訳なさでいっぱい。
    これ以上悲劇を繰り返さない為にも僕らがルールを守ることが大切だし、獺など他の動物についても同じ事が言える。

    • +4
  26. 賢いせいで駆除も大変みたいだね
    仕掛けられた罠に掛かっても檻の鍵を試行錯誤の末に開けてしまって自力で脱出しちゃったりするらしい

    • 評価
  27. ロケットラクーンみたいに言葉が話せればなぁ

    • +1
  28. アライグマ、キノコ食べるんだ!
    カロリーほぼゼロと思ってたけど、生物によって
    異なるのか。種類はマッシュルームだろうか。

    • +1
  29. うちの同僚、アライグマと替わってくんねーかな…。

    • 評価
  30. それでもやはり、アライさんは日本では害獣なのだ…

    • 評価
  31. ワニガメ研究所のような施設が作れないものだろうか?
    動物すべての輸入、入国、販売について処罰と
    厳しい規制が必要です。

    • 評価

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