メインコンテンツにスキップ

スラムの集落をペンキで着色したところ、「虹色の村」として観光客が押し寄せる名所に(インドネシア)

記事の本文にスキップ

42件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 観光客が訪れることで地域は活性化される。日本もそうだが、各自治体がみんなに来てもらえるよう、 趣向を凝らした町おこしプロジェクトが行われている。

 インドネシアにある、カンプン・ペランギ(Kampung Pelangi)はかつてスラムと呼ばれた貧しい村だった。ところが村の建物をカラフルなペンキで色付けしていったところ、今では「虹色の村」として、観光客が訪れる名所となったそうだ。

虹色に生まれかわった集落

 インドネシア、ジャワ島の中部ジャワ州、スマラン市ランドゥサリ地区。病院のある地区だからか、西側の大通り沿いにはトタン屋根の花屋が立ち並び、その裏には小さな川が流れている。川を渡った反対側の斜面にある集落がカンプン・ペランギだ。

 ここは元々、ウォノサリ(Wonosari)という名の集落だった。ウォノサリを名乗っていたころには、この貧しい集落はスラムと見なされていたのである。虹の集落、ペランギとして生まれ変わったのは今年の4月のこと。

この画像を大きなサイズで見る
imege credit: ANOM HARYA / frickr

 ウォノサリ転じてペランギには、390軒の家があり、その内232軒が虹色に塗り替えられた。この「村おこし」プロジェクトを企画したのは、地元の中学の校長であるスラメット・ウィドド先生だ。アジアの他の地域で似たようなプロジェクトが成功していることを知り、思いついたという。

 ウィドド先生は集落全体、390軒の同意を取り付けて行政と交渉し、3億ルピア(約245万円)の資金を引き出したのである。スマラン市のインドネシア建築業協会からはペンキと職人の提供があった。また、スマラン市長も自ら刷毛を手にしてペンキを塗ったという。

あふれるアート

 どの家も、少なくとも3色に塗り分けられている。壁はもちろんのこと、屋根、階段、通路、橋の手すりまで。旗竿には、これまたカラフルな旗が風に踊っている。

 また、ただ漫然と色が塗られているだけではない。水玉模様、舞い散るハート、矢の刺さったハート、蝶や天使の羽、キュートなイモムシ、風船といったモチーフが壁や通路を飾っているのだ。

その効果やいかに?

 このプロジェクトは、現在までのところ大成功を収めている。国内外から大勢の観光客が訪れ、写真を撮り、インスタグラムに載せているのだ。もちろん、それに伴って土産物や飲食物の売れ行きも好調だ。

 そして、プロジェクトの効果は経済面だけではなかった。地元の川をきれいにしようと清掃運動が始まっているのだという。カンプン・ペランギの住人は、プロジェクトを通して地域と積極的に関わりを持つようになり、集落全体が活気づいているのだ。ある意味ではこれが一番の効果なのかもしれない。

via: Lonely Planet / Bored Panda / Independent / VOGUE など / written by K.Y.K. / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 42件

コメントを書く

  1. 「こんな夢を見た」
    黒沢の夢を思い出したw

    • +11
  2. 元気と笑顔があるところに人は自然と集うのだ
    お金の有無の問題じゃないのだ

    • +30
  3. 夢が潰えたように思えていた村が245万円で夢で溢れる村になるなんてほんとに素敵な話。
    どこぞのYouTuberさんもたまにはこういうことにもお金を使ってみてはいかがだろうか。

    • -6
    1. ※5
      いきなりユーチューバーに当たり散らしてて草

      • +22
  4. インスタ映えというやつか
    確かにとってもきれい、そこに住む人も明るくなりそう

    • +6
  5. 陰気なスラムが一気に明るく!
    凄い効果だね、綺麗で素晴らしい。

    • +6
  6. 観光客が金を落とし、仕事が増えればスラムも解決
    ここからが難しいと思うが、一歩目としては出来過ぎだな

    • +10
    1. ※9
      あんまり観光地化すると今度はスラム住民が追い出されるのが定番コースなんで
      慎重にやって欲しい

      • +8
  7. 出先で写真撮るだけでなく土産買ったりそこで食事したりってのも大事だね

    • +5
  8. これはよい町おこし
    ぜひとも頑張ってほしい

    • +6
  9. これは素晴らしいアイデア
    元の景観がいいところで塗っちゃ台無しだけど
    元がスラムなら何もなくなってないものな

    • +5
  10. こういうのって割れ窓理論と同じなのかもね。
    元から汚れてたり壊れてたりする場所は放置されがちだけど奇麗なところはなんとなく汚しにくい。
    メキシコに日本企業が進出して日本人が増えた町は犯罪が減ったなんて例もあるらしいし、住んでる町を奇麗に保つことはとても重要なんだろうな。

    • +20
  11. あ、なんだか涙でた。
    素晴らしいアイデア。
    そして本来アートってこういうことだと思う。

    • +8
  12. 見た目にとってもめずらしいから
    アート・マニアにうけるぜ
    HEY!

    • +1
  13. 素敵だね。悪く言われがちなSNSだけど、街や人にいい影響を与えた好例だね。みんながハッピーなら、文句なしじゃない!

    • +5
  14. 「だるまちゃんととらのこちゃん」の世界だ
    あれすごい好きな絵本だった

    • 評価
  15. すばらしい!
    地域活性化ってお金かけなくてもこういう発想の転換でできるもんなんだな

    • +4
  16. 校長先生も市長も英断だったと思う。成功してよかったね。
    お土産や名物食事なんかも作って、観光地として長く発展していってほしい。

    • +5
  17. 治安の悪いところって汚くて重苦しいもんね
    言い換えると綺麗で明るいところは治安もいい

    • +6
  18. 絵本にありそうな素敵ストーリーだな、と思ったらそういうのあるのね

    • 評価
  19. 米国の友人のひとこと「あなたが家を愛すると、家もあなたを愛する」。クリスチャンが家を擬人化するのは意外だったけど、納得。町もなんだよね。

    • +5
    1. ※33
      むしろ英語圏(他の国の言語もあるかも)は、詩とか小説の表現でもなく普通の会話で無機物を主語にして話す表現が多いから、普通のことなのかも。

      • 評価
  20. スラム街で治安が悪かった地域をカラフルにしたら治安が良くなったっていうのがどっかの国でもあったよね。仕事の無い人たちにペンキ職人という仕事を与えたんだって。
    仕事もそうだけど、街の色合いって大事なんだね。

    • +5
  21. 清掃活動も始まった、、、、客が来るから部屋を掃除するようなもんか?

    • +5
  22. インドネシアは芸術に根深い国だよね。バリ島とか。

    • +4
  23. 工夫とアイデアって大切だな。お金をそんなにかけないで何かを面白くする、モノの見方を変えてみる、固定観念を捨ててみる、思い込みをやめる、物事に新しい角度から光をあててみる、自分の頭をフレッシュにすれば、面白い事はゴロゴロころがっていそうだね。

    • 評価
  24. 歌が上手かったりスポーツの才能があったりすることで貧困から抜け出した人がいるんだから、絵描いたり工芸品を作ったりすることで有名になってもいいはず。
    イヤらしい言い方だけどここから「金になる芸術」を生み出せたらいいな、と思う。

    • 評価
  25. インスタ映えを馬鹿にする人は多いけど、こうやって経済効果生み出すならそう馬鹿にしたもんでもないんじゃないかなあと思うし、よく「他人と同じ場所の同じような写真を撮ってなにがおもしろいのさ」という批評を聞くけど、この街なら『他の人がまだ撮ってなさそう&ユニークな風景』を探し放題だ。

    • +3

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サブカル・アート

サブカル・アートについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

画像

画像についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。