
そんな中世の時代において、謎が謎を呼ぶミステリーな事件が今も尚、語り継がれている。当時はまだ迷信も信じられており、それを利用して自らの殺人を隠蔽する者もいたという。
真贋合わせてさまざまな話が伝えられているが、中世のもっとも不気味な恐ろしいミステリーを見ていくことにしよう、そうしよう。
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15. 少年十字軍

フランス(またはドイツ)のあるひとりの少年が、3万の子どもたちを説得して先導し、南のイタリアを目指したと言われている。商船のオーナーは子どもたちを聖地に連れていくと約束したが、騙してイスラムの地へ奴隷として売り飛ばしてしまった。
伝わっている話はこれ以外にもいろいろあり、歴史家たちはすべてを鵜呑みにしているわけではないが、ありえる話だろう。
14. ウールピットの子どもたち

グリーンの肌はしだいに普通の肌色になったが、少年のほうは洗礼後まもなく死んでしまった。少女は普通に成長して、信じられないような話をした。ふたりはなにもかもがグリーンの聖マーティンという土地からやってきたというのだ。父親の家畜の世話をしていて、追いかけているうちに洞窟に入り込み、いつの間にかこの世にやってきていたのだという。
専門家がこの話を裏づける民話や実話があるのかどうかを調べたが、わからなかった。
13. グリーンランドから消えたノルウェー人

わずかな人数は残っていたが、そこへ1420年頃、最後となる入植者がやってきた。残った住民になにが起こったのかはわかっていない。持ち込まれた伝染病で死んだのか、イヌイットに殺されたのか、住民たちが自らの意思でグリーンランドを出て行ってヨーロッパに帰ったのか、知る術はない。
12. Zu Shenatir

彼のいた町は聖書のカインとアベルの話に関連する町で、つまり世界初の殺人が行われた場所。その同じ町に、史上初の性犯罪者が住んでいたのは興味深い。
彼の生涯は変わっているが、その死はさらに興味深い。彼はゼラシュという若者を殺そうとしたが、ゼラシュが逆襲して、結局Shenatirを殺した。肛門から剣を突き刺して殺したのだ。業(カルマ)とはまさにこのことだろう。
11. オオカミ男殺人鬼

そのひとりが、フランスの小作農ピエール・ブルゴで、ミシェル・ヴェルダンにオオカミに変身できる軟膏を与えられた。そして、フィリバール・モントという男とヴェルダンの3人でポリニーのオオカミ男となった。彼らは共謀して数人の子どもたちを殺して捕まったが、互いに罪をなすりつけあった。
10. 舞踏病(踊りのペスト)

お上はなんとか治療しようとしたが、ついには匙を投げて、踊りのための音楽を奏でる演奏者に金を払ってまでして、そのまま踊らせておいた。3世紀もの間、フランス、ドイツなどでたびたび発生したが、なにが原因で、なぜ何度も発生するのか、誰にもわかっていないし、手がかりもほとんどない。
9. ベドバッグのオオカミ男

8. ロンドン塔の王子たち

彼らになにが起こったのか今日に至るまでわかっていないが、1674年にロンドン塔の敷地内から小さな骨が見つかり、それが彼らのものではないかと言われている。これら遺骨は現在、ウェストミンスター寺院に埋葬されているが、ふたりがどのような最期を迎えたかはやはり謎のままだ。
7. ピーター・ニアーズの3日間の処刑

まず、体の皮をはがされ、煮えたぎった油で肉をこそげ取られ、車輪で体を粉砕され、生きたまま四つ裂きにされた。
こんな処刑の仕方には理由があった。ニアーズは当時、残虐極まりない恐ろしい連続殺人犯と言われていて、そのおぞましい人生を、おぞましい死に方で償うことになった。
彼は544人もの人を殺め、彼らの肉を食べたと言われている。中世の記録にありがちな誇張の可能性があり、すべてが真実かどうかは疑わしいが、ほとんどは真実だろう。
6.妊婦専門の殺し屋、ブラック・バンガー

シュトーラーは3人の妊婦をお腹の子を含めて殺した、妊婦専門の連続殺人犯だった。被害者数だけを考えると、ほかの殺人犯ほど恐ろしくはないかもしれないが、彼とほかの殺人犯を並べてみたら、中世の殺人犯の恐ろしさが特別だったことがわかるだろう。
5. ヴォイニッチ手稿

文字もイラストもなんのことを言っているのかさっぱり理解できない。最近、ひとりの学者が一部のページを修復したと報告したが、それ以上は進展がない。皆が頭を抱えている謎のひとつだ。
4. シリアルキラー、ラ・クイントラーラ

莫大な富にものを言わせて、なんとか警察の手を逃れていたが、ついに逮捕され、裁判にかけられて有罪を宣告された。上訴請求をしていたが、自宅に軟禁されているうちに死んだ。カタリーナの自宅は、彼女の霊が徘徊していると皆が怖れて、その後長いこと空き家になったままだった。
3. ジュリア・トファナの謎

ジュリア本人については多くは知られていないが、1659年に処刑されるまでに、生涯で600人もの人間を殺したことは周知の事実だ。
2. 北米のヴァイキング

彼らはさらに北米を進んで、19世紀までにミネソタあたりに落ち着いたのかもしれないが、いくつかの証拠からこれは事実ではないことがわかっている。
学者たちは伝説の土地ヴィンランドをいまだに探していているが、確かな場所はわかっていない。ミネソタのどこかだったかもしれないことは十分にありえる。
1. トリノの聖骸布

炭素による年代測定で、布が1260〜1390年のものであることがわかったため、本物ではないだろう。芸術作品のたぐいかもしれないが、中世のものだとしても、作成者が誰かはわかっていない。中世の教会がキリストの復活を描くために作ったのではないかという、最近の研究もある。いずれにしても、教会が大きく絡んでいるようだ。
via:15 Eerie Secrets From The Medieval Ages Uncovered/ translated konohazuku / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
拷問による自白がいくつかあってその方が怖いなあ
濡れ衣の可能性が排除できてない……
2. 匿名処理班
ヴォイニッチ手稿って中二病ノートみたいな誰かの落書き帳って訳じゃないの?研究されてるってことは
3. 匿名処理班
昔あったマンガで神業の贋作者ゼロの話だと
聖骸布はダビンチその人の姿で、世界初の写真だったって事になってたな
4. 匿名処理班
グリーンランドのノルウェー人については
ジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」を参照
5. 匿名処理班
12. Zu Shenatir
大向こう「男狩り!」 「オトコガリ!」
6. 匿名処理班
少年十字軍はハーメルンの笛吹を思い出す
オオカミ男は麦角菌によってLSDが発生したパンを食べたのが原因という説があり
ロンドン塔の王子たちはリチャード3世ではなく そのあとのヘンリーチューダーによって始末されたという説あり
7. 匿名処理班
ハーメルンの笛吹き男が入ってるかなと思った
8. 匿名処理班
>体の皮をはがされ、煮えたぎった油で肉をこそげ取られ
いや、ここに至るまでに普通は激痛のためにショック死すると思うよ…
9. 匿名処理班
※2
簡単に答えが出るようなものならたくさんの頭のいい人たちが挑戦してるのに
100年以上謎のままってとこはないと思うけど
今はネットで公開されてるから誰でも閲覧できるのにやっぱり謎のまま
でもこういうミステリーっていざ正解が分かると
意外と単純明快につまらない事で、すごく残念な気持ちになること多いんだよねえ
10. 匿名処理班
※3
どの番組だったか覚えてないけど、日本のドキュメンタリーで実際に当時入手可能な材料で製作実験したものがあった筈
11. 匿名処理班
こゆのだいすき
12. 匿名処理班
我々の世界は既に何巡かしていて、ヴォオニッチは滅亡する前の何巡目かの世界の遺産だったりして
13. 匿名処理班
※6
ハーメルンの笛吹きの事件は今でもハーメルンの教会に事件が起きた正確な日時、連れ去られた子供の身元などの資料が残っているんだ。中世の妖精譚やメルヘンではない
この話を調査した阿部謹也は真実は少年十字軍と関わっていて子供達は足の悪い一人を残し十字軍の名の元に全員奴隷商人に連れ去られた可能性が高いという結論に行き着いた
イスラム諸国ではキリスト教徒国の奴隷はさかんに取引されていて、そこで子供らが教養を施され育てられたのか人間以下な扱いの下に人生を終わったのかは誰も知らない
14. 匿名処理班
聖骸布は初めて知った時その不思議さより髭が描いてあることの方が気になった、
随分器用に写ったなぁと。
15. 匿名処理班
※6
リチャード3世は、実は良い王だったという研究もあるしね。
シェイクスピアのせいで、大悪人になってるけど。
16. 匿名処理班
11がどういう事なのかよく分からない…
少なくともミシェル・ヴェルダンはミシェル・フルニエの間違いでは?
ヴェルダンはフルニエが犯行を起こした国の名前
でもソース元にもミシェルヴェルダンって書いてある…
17. 匿名処理班
13はジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」に近年の遺跡調査を
踏まえた考察がありますね。
氏はノルウェー人入植者は土地にあった生活形態を頑なに拒み
ヨーロッパ式の生活に固執した結果、飢えにより居住地は
全滅したのではないかと結論づけています。
18. 匿名処理班
オオカミにへんしんできるなんこうをあたえられた
19. 匿名処理班
10番はたしか「ダンス・マカブル」って呼ばれてるね
20. 匿名処理班
14番ウールピットの子供たちは聖マーティンから来たと言ったな、
聖マーティン、ホーリーマーティン、堀町で茨城県水戸市堀町から時空を超えてやってきた子供たちジャマイカ
21. 匿名処理班
ヴォイニッチ手稿は、作者が小説家や空想家で、作中に登場する本を実際に作ってやったぜってだけかも。
22. 匿名処理班
10の舞踏病、なんで原因不明なの?音楽がないと踊るのやめたのかな?なくてもずーーーっと踊ってたのかな?もっと知りたい。
23. 匿名処理班
大航海時代に無人島にたどり着いた船員たちが、文明と隔絶したために奇妙な社会を築いていたという話があったなぁ。
24. 匿名処理班
リチャード3世が実はいい人なんて一部の歴史家の一説にすぎない
歴史なんてどれもそんなもんだがな
25. 匿名処理班
日本だったら八丈島の七人坊主の祟りとかが入りそう。
26. 匿名処理班
14、なんで女の子下何も履いてないの?
27. 匿名処理班
12について詳しく知りたいんだけど、題名なんて書いてるのかわからない( ˘•ω•˘ ).。oஇ
28. 匿名処理班
12だけエキサイト翻訳みたいに意味が掴みにくい
29.
30. 匿名処理班
人狼伝説というと、MASTERキートンのエピソード「RED MOON」「SILVER MOON」が印象深い。
31. 匿名処理班
解読おめ!!!?
32. 匿名処理班
11のオオカミ男、説明をはしょりすぎなのかわけがわからんな