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息子スティックがどんどん縮んで死に至るだと?1960年代のシンガポールを襲った謎の奇病「コロ」

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 マレー半島の先端に位置するシンガポール。1967年、この街を信じがたい奇病が襲った。「コロ( koro )」あるいは「性器後退症候群」と呼ばれるそれは、あれよあれよという間に息子スティックが引っ込んでしまうというもので、手を放せば死んでしまうと怯えきった人々が数百人も病院に駆け込んだという。

 今日、シンガポールは世界有数の大都市であり、近代化の波によって昔の面影はすっかり消え去ってしまい、この奇病についても忘れられつつあるが、結構深刻な事態だったようだ。

最初の発症事例は1967年、16歳少年。豚が原因か?

 コロが流行の兆しを見せたのは1967年10月のことだ。記録されている報告書によると、16歳の少年が両親に連れられて診療所にやってきたというものがある。

少年は怯えて、青ざめていた。腹部に引っ込んでしまわないよう、懸命に息子スティックを引っ張っていた

 少年の両親は、缩阳(コロの中国名)にかかっていると医師に訴えた。そのまま後退が続けば死んでしまう、と。医師はクロルジアゼポキシドを10ミリグラム処方し、やがて彼の症状は和らいだ。

 この少年に異変が現れたのは学校においてだ。そこで豚コレラの予防接種を受けた豚肉がコロを発症させるとの噂を耳にした。

 その朝、彼は朝食に豚肉入りの肉まんを食べていた。用を足しにトイレに行き、下を見下ろすと息子スティックが縮んでいるような感覚を受けた。焦って、さっと息子スティックを手でつかむと、大慌てで両親のもとに帰り、助けを求めた。

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1969年のシンガポール

奇病の正体は心理的なパニック症候群

 間も無く、病院は患者で溢れるようになった。豚肉の売り上げは激減。第一次産業省は豚コレラもワクチンも人体に無害であると発表したが、発症数は加速しているようだった。

 7日後、シンガポール医師会と保健省はテレビやラジオでコロ(缩阳)は心理的な症状であり、これによる死者はいないと情報を流し始めた。こうして症例は激減し、11月になるとまったくなくなってしまった。

 最終的に469件が記録された。ただし、漢方医の記録は含まれていないため、実際はさらに多かったと思われる。

 医師の診察を受けた患者全員が、発症前にコロの話を耳にしていた。流行後、漢方医師会は「コロの大流行は恐怖、噂、気候条件、心臓と腎臓の不機能が原因」と結論。一方、西洋式の研究チームは、「文化的な教化に関連するパニック症候群」と結論づけている。

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1965年のシンガポール

 現在も、相変わらずシンガポールの中華街は漢方薬を売る店で溢れている。平べったいイカ、乾燥ナマコ、キノコ、牡蠣、樹皮などの瓶が並ぶ漢方薬店には、ひっきりなしに客がやってきて悪い箇所を訴える。それを聞いて店主は薬草やらなにやらを混ぜた漢方を処方する。

 だが彼らはコロの流行を覚えていないようだ。唯一知っている店員は、コロには虎の陰茎が効くと言った。シンガポールには売っていないのでタイに行くといいとも。そしてもし本当にコロなら漢方薬でなく医師に診てもらった方がいいとも。

via:viceatlasobscuraなど/ written hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 84件

コメントを書く

  1. この時期は朝の通勤とかよくコロにかかるよ

    • +13
  2. 結局、物理現象を伴う症状はあったの?スティックがひっこむっていう…。それともただの心理的な問題で、短小なのは病気のせいだとしたい人が大勢いたって事?

    • +13
  3. んじゃパンツのゴムみたいなので縛って引っ張っとけば、
    じきに大きく…(錯乱)

    • +6
  4. 物理的に縮んでいるのではなく、縮んでいる様に錯覚している、と言うことかな?病は気からを地で行く感じだな。
    しかしすっかり息子スティックもカラパイアに馴染んできたものよ。

    • +30
  5. そんな不思議なことがあるのね。
    気の持ちようってやつなの?

    • +2
  6. 「俺のはこれのせいだったんだ」
    以下禁止

    • +10
  7. オレもちょっとコロ気味かな?
    でも心的要因ではなく、お腹が出てきて相対的に埋没して肉体的コロ?

    • +4
  8. パルモにはわからないだろうけど、これはまじで恐ろしい病だな
    冬の縮んだ息子を見るだけでほんと死ぬほど不安になるもんだよ

    • +14
  9. 本当にパニック症候群
    だったんでしょうか?(((@Д@;)))
    もし本当に実在する病気だったら
    ヒイイイイ!!(((XДX。;)))

    • +4
  10. 息子スティックが縮むとか
    考えただけで怖い!!
    男の子にとって、長さはステータスだから
    パニックもそりゃ怒るよな….

    • +8
  11. プールや寒い場所に行った人だとコロ発生してそうだ

    • +3
  12. トラの陰茎、さらにはサイのツノなんてでてくるんだろ
    西洋医学の手に届かないところに漢方薬は効くけど
    サイの角なんて髪の毛や爪でまがい物作り売ったところで誰も咎めやしないよ

    • +3
  13. 『16歳の少年が両親に連れられ懸命に息子スティックを引っ張っていた』多感な時期に黒歴史をつくったが、パルモたんに紹介された事で浄化されたハズ  魂を救ったな

    • +14
  14. 先天性の場合はどうすればいいんですかね?

    • +5
  15. _人人人人人人人人人_
    > 息子スティック <
     ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

    • +30
  16. 縮んで死に至るなんて何て恐ろしい
    スティックが気持ち成長して幸せになる逆の病はないものか
    縮むとか取れるとか落っこちるとか想像させないでくれぇ

    • +3
  17. 男性陣には切実な話なんだろうなぁ……ごめんね?その気持ちよく分かんない

    • +10
      1. ※37
        乳は縮んだ方がいいという人もいるが、逆はないだろう?

        • +7
    1. ※36
      日本で言うと、ピアス穴から白い糸、みたいな話なんだろうなと思う。
      実際に糸が出てきたら(というか出る)パニック起こして病院いくやろ。

      • 評価
  18. バストは縮んでも需要があるからなぁ・・・そこが女性の羨ましいところだよなぁ

    • 評価
  19. パルモさんの中で息子スティックが大ブレイク中の模様www

    • +2
  20. これ、Wikipediaにも文化依存症候群のひとつとして紹介されてる病気なんだよね。
    他にも文化依存症候群の中には、日本人に多い対人恐怖症、韓国で有名な火病、欧米に多い(最近は日本でも見られる)拒食症などが挙げられているね。
    中にはマレーシア、インドネシア、フィリピンに特有のアモックというなかなかシャレですまされないものあったりして、興味深い。

    • +12
    1. ※43
      あったとしても使えなくなると思うよ。排泄含め

      • -8
  21. というか心理的な問題が原因ってことはやろうと思えば息子スティックって気分によって収納できるもんなの?

    • 評価
  22. 殿方にしか分からない感覚なんだろうなぁ。あたしにゃさっぱりわからんかったでござる

    • +2
  23. 息子スティック
    今年のカラパイア流行語大賞

    • +5
  24. 予備知識無しにいきなり思い込むモノではないだろうから当時はわりとポピュラーな伝承として存在してたのかな。
    日本だとなんだろうね。
    癇の虫みたいな感じ?

    • 評価
  25. 病気のせいにするな。それは元々その大きさだ

    • +3
  26. 自分、バストはもうこれ以上縮みようがないんで。
    ああ、これもコロだったのかな。

    • 評価
  27. 既に標準語になりつつある、「息子スティック」

    • +2
  28. 豚成長ホルモンが前立腺になんか悪さしたんだろう
    長時間自転車漕いでると下腹部が痺れて立てなくなる事あるもん

    • 評価
  29. 『ロウソク病』かと思ったら、違うんだね。

    • +1
  30. パルモは結構昔から息子スティックって言ってたのに
    なんで今さらザワついてんのさ

    • 評価
  31. 俺もやけに小さいんやが……病気かも分からんな…

    • 評価
  32. 息子スティックと娘フラワーは素晴らしい表現だと思う

    • 評価
  33. 聞いただけでこっちのも縮み上がっちゃうよ

    • +3
    1. ※62
      ザイーガの方では連発してたけどこっちだとそんなに言ってないから・・? 

      • 評価
  34. ちなみに集団ヒステリーによって妄想と幻覚を生じるもので、現実に身体がどうこうなるわけではないよ。

    • +6
  35. 息子スティックの大きさって結構変幻自在じゃないのか?
    自分の父親はいわゆる巨(それをデフォルトだと思って育ったので以下略w)なのだけで
    ガンで治療中は縮んで長さが2センチぐらいになってた(太さ変わらず)。
    びっくりしたよ。
    それが退院してきたら基の大きさにもどっていた。
    どんな理由で縮んでいたのかは知らないが。

    • 評価
  36. こっちで聞き始めたのは
    ダビデの彫像がサムネの記事だった気がする
    なんの記事だったかな

    • +1
  37. とりあえず毎朝起きたときにコロじゃないこのを証明してるようなものなので俺はセーフ

    • +2
  38. 俺は慢性コロだったのか・・・
    特に寒いと・・・・

    • +3
  39. 外傷用の消毒液ぶっかけると止血効果でものすごく小さくなる事があるから
    沐浴する川に大量の薬品が流れ出てたりしてたんじゃないかなぁ

    • +1
  40. 少年に異変が現れたのは学校においてだ、といいながら
    朝豚まんくってトイレいって親に助けを求めた(家でだよね?)
    ってどういうことだい。翻訳の表現かね

    • +1
  41. 小さいほうが需要があるかもしれないって考えるんだ!(´・ω・`)

    • 評価
  42. スナックスティック
    バリボリバリボリボリぎゃああああっっ!!

    • 評価
  43. 僕の息子スティックが!女の子になっちゃう!

    • 評価
  44. シンガポールの60年代の写真にわくわくした。

    • 評価
  45. >クロルジアゼポキシド
    何かと思ったら抗不安薬なんだね
    医者には最初から精神的なものだとわかってたんだな

    • 評価
  46. 71>ゆっくり読んでみて?
    朝、豚まん食べてから学校へ。
    学校行ったら、コロの話題。
    ファッ⁉︎俺、今朝、豚肉食ったけど⁉︎
    学校のトイレ入って息子スティック見たら縮んでる⁉︎
    慌てて家に帰って、親と病院へ。
    …てことで、学校のトイレで異変に気付いたボクちゃんでした。

    • +1
  47. たしか、この集団パニックは男性器が無くなるの他に、ナメクジみたいに男性器が縮んで死ぬって表現もされてたはず。
    そこを、荒木飛呂彦がいじくってジョジョ6部では「ウェザーリポート→虹に触れた人間はカタツムリになる!」ってスタンドが生まれたはず。

    • 評価
  48. 漢方医師会の結論のほうが具体的なんだな

    • +2
  49. 虎が密猟・乱獲されて絶滅の危機に瀕している原因は、これだったのか。

    • +2
  50. プラセボがあるなら逆もまた真なり…てか

    • 評価

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