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地球にいるんだもん宇宙にもいるかも?放射線をエネルギー源とする微生物の発見で地球外生命体の存在高まる、特に火星が濃厚(米研究)

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(著) (編集)

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 南アフリカにある金鉱山の奥深くから奇妙な微生物が発見された。「デスルフォルディス・アウダクスウィアートル(Desulforudis audaxviator)」と呼ばれるこの棒状の生き物は、地球上のほとんどの生物が利用するエネルギー源(光、酸素、炭素)がまったく存在しない2.8キロの地下に生息する。

 ではどうやって生命活動を行っているのか?

 そのエネルギー源は放射性ウランなのである。

 この発見を受けて、宇宙のどこかに存在する生命もやはり放射線を餌にしているのではないか、と専門家は予測している。

 この微生物の発見は、もしかしたら生命に適しているようには思えない宇宙空間で生命が生存する術を示すモデルとなるかもしれない

ウランの放射線からエネルギーを引き出す微生物

 基本的に地球上に存在するありとあらゆる生命が、二つの過程のうちいずれか一つからエネルギーを手にしている。

 植物、一部の細菌、その他有機体は光合成という過程を通じて光からエネルギーを得る。そうした生命は、光から得たエネルギーを利用して、水と二酸化炭素をより複雑でエネルギーの高い分子である炭化水素へと転換する。

 こうして蓄えられたエネルギーは、酸化という過程で炭化水素を分解することで取り出される。もう一つの手段を利用する動物などの生物の場合は、その植物を食べて蓄えられているエネルギーを横取りする。

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デスルフォルディス・アウダクスウィアートル(Desulforudis audaxviator)

 デスルフォルディス・アウダクスウィアートル(以下D・アウダクスウィアートル)が採用するのは第三の手法だ。炭鉱の岩石に眠るウランの放射線からエネルギーを引き出すのである。

 ウランの核が崩壊する際に発せられる放射線は石に含まれる硫黄分子と水分子を分裂させ、内部エネルギーで励起した硫酸塩や過酸化水素などの分子片を生み出す。

 D・アウダクスウィアートルはこうした分子を取り込み、エネルギーを抽出してから吐き出す。この過程で得られたエネルギーの大半は、細菌の生殖と体内プロセスのエネルギーとして利用されるが、一部は放射線のダメージを修復するためにも利用される。

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宇宙線をエネルギー源として存在する地球外生命体の可能性

 米ワシントン州シアトルにあるブルーマーブル宇宙科学研究所の宇宙生物学者ディミトラ・アトリ(Dimitra Atri)氏の見解によると、地球外の生命はこれに似た手法を簡単に利用できるのではないかという。

 しかし、それは放射性物質からの放射線ではない。銀河宇宙線という超新星によって猛スピードで放たれた高エネルギー粒子である。それはいたるところに存在する。無論、地球にもあるが、ここの場合は磁場と大気によってほとんど地上まで届かない。

 だが、火星のような大気が薄かったり、磁場がなかったりする惑星では大量の銀河宇宙線が降り注ぐ。そして火星の場合、小さな微生物が十分なエネルギーを得られるだけの宇宙線が地表に届いているのではないか、とアトリ氏は推測する。

 さらに冥王星、月、木星の衛星エウロパ、土星の衛星エンケラドゥスはもちろん、理論的には太陽系外に無数に存在する同様の天体で同じことが言えるだろう。一方で、銀河宇宙線は太陽光に匹敵するエネルギーを有していないため、これをエネルギー源とする生命はD・アウダクスウィアートルのように小さく、単純なものであろうことも推測される。

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やっぱ火星が最有力候補

 アトリ氏は、銀河宇宙線に関する既存のデータを利用してシミュレーションを実施し、一体どれほどのエネルギーが得られるのか検証している。その結果、少量の安定した宇宙線であれば、単純な生物を生かすに足るだけのエネルギーを供給できると判明したそうだ。

 こうした生命が存在する場としての最有力候補が火星である、とアトリ氏。火星の組成は地球と同様にミネラル豊富な岩石であり、水が存在する可能性もある。

 宇宙線で分解し、生命体の餌とするにはどちらもおあつらえの媒体だ。だが特に肝心なのが薄い大気であることは奇妙であろう。現在行われる地球外生命の探査対象が分厚い大気を持つ惑星ばかりであるのとは正反対なのだ。

 アトリ氏によると、いずれは金鉱山の細菌を研究室に連れて帰り、火星やエウロパなどと同レベルの宇宙線に対する反応を確認したいと考えているそうだ。こうした実験から地球以外の場でも生存可能な生命の姿が浮き上がってくることだろう。D・アウダクスウィアートルは生命がいかなるエネルギーでも利用可能であることの証左である、とアトリ氏は話す。

via:/ written hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 50件

コメントを書く

  1. Desulforudis audaxviator ウィキペディアにも書かれてるね。
    こんな面白生物が居たとは知らなかった。感謝です!

    • +1
  2. 本当にこういう生物の住む星が見つかったら、地球の放射性廃棄物問題は一気に解決するな

    • -2
  3. どうやってその形態にまで進化したんだろうなぁ。
    地盤沈下とかで通常の微生物がどんどん地下に取り込まれる内に、放射線を取り込む能力を獲得した、ということなんだろうけど、通常の生態系からあまりに遠くないか?

    • +9
    1. ※3
      もしかしたら地球が今の環境になる数十億年前には地上にも存在して、宇宙に似た環境の地下に居るものだけ現代まで生き永らえてきたのかもね。

      • +8
    2. ※3
      進化の過程で通常の生物の方が原始生物からかけ離れていったんだが

      • 評価
  4. 大量の可視光線に晒され分厚い大気に宇宙放射線を遮られた地球のような惑星に生命が誕生するはずがない、と思っている宇宙人がどっかにいるかもしれないね

    • +20
    1. ※4
      ほんこれ
      宇宙にあるエネルギーで生きている種にとっては
      それを遮られる地球はありえないんじゃないかな
      むしろいないと考えるほうが無理でしょ

      • +6
  5. 何か前にクマムシには放射線で破壊されるDNAを
    修復だか防御するたんぱく質がある聞いた
    だとすると放射線を吸収して生きる生命体が
    いてもおかしくないよな
    やはり火星が一番有力候補だけど
    まだ見つからない・・・・・・・
    氷がある北極とかなんで
    調査しないんでしょうかね?
    やはりなにか隠してるのか?

    • +1
    1. ※6
      北極に陸地があると思ってんのか?おまえ・・・

      • 評価
  6. チューブワームも過酷な環境に適応してるよね。
    やれば出来る!

    • +3
  7. 隕石で運ばれる可能性もあるんかね
    どんな形態にせよ生物自体が未来永劫存続しそうで
    すこしホッコリ

    • +5
  8. たとえ火星に生命がいなくても、奴なら火星で生存可能ということか

    • +1
  9. SFみたいな話だ、生き物って何でもありだなあ

    • +5
  10. 宇宙って広いから、色々なタイプの生物がいても不思議ではないと思った。放射線はエネルギーが比較的に強いから効率の良い生物になりそうだが、エネルギーへの変換を止めるシステムを持たないと、その生命体自体の存続が危うくなるかな?と予想した。放射線が生物のエネルギー源に利用できるなら、他にも磁力線などを活用してエネルギー発生に利用している生物が居てもおかしくない気はする。

    • +3
  11. チューブワームのように体内にこの微生物を共生させる動物がいたら、
    放射性物質で生きていけるのか…

    • +1
  12. ジーンダイバーみたいな話になってきたな

    • 評価
  13. 地球人類を基準に想像、思考してしまうのは仕方がない。まだまだ想像を絶する生命体がいてもおかしくない。

    • +5
  14. 放射性物資を食べれるってこと?
    放射線も食うの?

    • -1
  15. 放射線のエネルギーを利用しつつダメージを受けながら生きてもいるんだな
    好気性生物における酸素みたいなものかな

    • 評価
  16. みんなよく読みなよ
    この細菌は放射線を食うのでも放射性物質を食うのでもなく放射線で生成された物質を食うだけ。ただへんなものを食うだけで普通の細菌
    科学者は研究資金を得るために研究成果を盛ったり誇張したりするものだよ。彼らのメインの仕事は、みんなの興味をそそる論文を書いて次の研究資金を集めることなんだから。そしてそれを伝えるマスコミもそうだ。センセーショナルな記事を書いて購読料を集めるのがマスコミの仕事なんだから
    放射線を食うゴジラ細菌なんだと思った人は科学者とマスコミにまんまとのせられてる

    • +3
    1. ※24
      それを言うなら、他の生物にとっても同じ事が言えるんじゃない?例えば地球上の植物は、光を利用して光合成を行って必要なエネルギーを作り出しているが、光を直接にエネルギーに転換している訳ではなく、光合成を行う事によって糖とかデンプンとかの物質を作り出して、それを利用している訳だから。ああそうか【この生物は自分で放射線を利用して必要な物質を作り出している訳ではない】という部分が言いたかったのかな?(その理屈でも【地球上の動物達は植物等が作り出した物質を利用して生きているだけ】って事になってしまうので何か違うと思う)どちらにしても他の生物が利用していない物質を生存に活用できるなら物質の独占化ができる訳で、個人的にはやっぱり凄い事だと思うけれどね。

      • +1
      1. ※27
        スゴイと言えばスゴイよ、植物がスゴイって言うのと同じ意味で。
        俺らが“太陽をエネルギー源としている”って程度に、こいつらは“ウランをエネルギー源としている”ってだけ。
        俺らが太陽を食べてないように、こいつらはウランを食べてるわけじゃない。
        「放射線をエネルギー源とする」って言うなら地熱をエネルギー源にする嫌気性細菌だって究極的にはそうだろう。
        火星にいるって?
        水のような媒体なしにどうやってタンパク質を合成するんだ?
        それともそんなもん超越した生物なのか?
        そりゃスゲエ!
        うん、要はタイトルから想像したよりフツーの生物でガッカリしたってだけ。
        生存可能だとしても発生可能だとは思えないわ……

        • 評価
          1. ※35
            あー悪い、発生不可能は言いすぎたわ。
            記事タイトルの「宇宙にもいるかも」って部分で「水いらねーのかよ!」って勘違いしたのよ。
            放射線を直接エネルギー源としてしかも水も不要な生物なら、宇宙空間にあまねくいたっておかしくないじゃん?
            宇宙空間は俺らとは違う生命で満ちてるのかー……
            と、そこまで妄想してから記事読んだんでガッカリしたってわけ。
            水が必要なら既知の生物と大して変わんないじゃん。
            マジにウラン鉱石食べて動く原子力生物いねーかなー。
            そこまで来たら腹の底から感動するわ。

            • -3
    2. ※24 ※27
      のせられてる、はちょっと言い過ぎだと思うけど、確かによく読むとこの細菌がやってる事は一般的な硫黄細菌とあまり変わらないみたいだ。
      硫黄や硫化水素をエネルギーにするのは確かにすごい事ではあるけど、その手の細菌は地中や海底、温泉なんかの酸素の少ない場所には一般的にいる。
      放射線にかぎらず傷ついた遺伝子を修復する作用も、強い弱いはあるだろうけど大抵の生物がもってるしね。

      • 評価
  17. まんまムートーやな
    こういう極限環境で生存してる生物って結構いるし
    宇宙でも人間が思いもよらない進化をした生命体は絶対いると思う

    • +2
  18. 酸素が少ない環境に住む生物は硫黄化合物や二価の鉄を
    エネルギー源にしているからもっと調べてみる必要があるね。

    • 評価
  19. まとめると、「やっぱすごい発見」ってことだろ?
    放射線が無機物を変質させて、その変化した無機物を「食う(利用する)」細菌がいた、と。

    • 評価
  20. 逆に考えると、それでなぜ火星とかが、緑じゃなくて紫とかになってないんだろう

    • 評価
  21. 過酷な環境下でも条件が揃えば生命が存続できる、っていう話。
    似た環境が他の惑星や衛星、系外惑星にもあり得るから、そこで同様の生物が発生してもおかしくはない。
    EM菌信奉者が喜びそうな記事だが、決して放射線を直接取り込んでいるわけじゃない。

    • 評価
  22. その微生物が大量に湧いたら核分裂しちゃう?

    • 評価
  23. 私たちはどこにでも行けるし、何にでもなれる
    そのことを彼らが教えてくれる

    • 評価
  24. チェルノブイリの象の足の所で放射線で光合成する細菌がいなかったっけ?

    • 評価
  25. 知的生命体は滅多に居なそうだけど
    生命体は実はゴロゴロ居そうだよね・・・
    これだけ広大な宇宙だし。

    • 評価
  26. 廃炉に使えよ
    何万年も半減期を待つ必要ないだろ

    • 評価
  27. よし、この微生物を元に放射線遮断生物を作ろう
    放射性廃棄物の表面に付着させて水と空気と必要な元素を供給してやるだけで
    放射線をエネルギー源に勝手に繁殖して、放射線がもれないほど分厚いコロニーを形成してもらうんだ
    コンクリートで固めるより安心やろ

    • -1
  28. 放射性物質を餌にする知的生命体ってのは、スタータイドライジングだかに出てきたな

    • 評価
  29. 放射線+エサになる鉱物=活動エネルギー
    放射性物質自体は分解したり消費出来るわけではないよね

    • 評価
  30. 宇宙の別の星にも生命がいるのはもう確実なんだろうけど、次に重要なのはその生命が人類と接触できるぐらい大型で何らかの表現が可能かどうかだね。顕微鏡で見るしかないとなると宇宙進出のモチベーションにはならないし。

    • 評価
  31. この生物がどこからどうやってそんな深くの地下に来たものなのか気になるな。地下水で1種類だけポンッと現れて独自に生態系が築けた経緯が気になる。

    • 評価
  32. 地球基準で考えなきゃなんでもありえる
    生物が生まれるには水がー酸素がーアミノ酸がーとかはただの地球基準
    宇宙は人類如きの認識を遥かに超えている

    • +1
  33. 前にも議論してる人達いるけど、つまりこれ放射線でできた周囲の化合物からエネルギーとってる普通の化学合成細菌だよね
    光合成生物は自前で用意した光合成色素で光エネルギーを化学エネルギーにして保持できるけど、この細菌は放射線のエネルギーを保持できる物質を自前で持ってるわけじゃないから、記事タイトルからはちょっと思ってた程じゃなかったってのはあるよな

    • 評価
  34. 放射能や放射線からダイレクトというわけではないけど
    条件さえ満たせばということなんだね
    まあスゴいよね
    やっぱり自己修復力の高パフォーマンスを必要とするのはキツいよね

    • 評価

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