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そこは氷の山だった。これが「冥王星」の真実の姿だ!(NASA・ニューホライズンズ):最新映像追加

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(著)

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 NASA(アメリカ航空宇宙局)は今月15日、無人探査機「ニューホライズンズ」が冥王星に最接近する際に撮影した最新の画像を公開した。

 ニューホライズンズは、日本時間の2015年7月14日の20時49分頃に冥王星およびその衛星であるカロンに最接近した。冥王星の写真からは氷で出来ていると推測される山々が確認できるほど鮮明に記録されている。

Mountains on Pluto

 この画像はニューホライズンズが冥王星に最接近した7万7000キロの距離から冥王星南側の一部、数百キロ四方をとらえたものだ。

 画像をよく見ると、高さ3500メートルを超える山々が確認できる。NASAによると、この山々は氷でできており。1億年ほど前に形成されたもので、今でも成長している可能性があるという。

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 下の画像は、46万6000キロの距離から撮影した高解像度の写真だ。

 冥王星の右下には白いハートのようなエリアがある。冥王星の地表はクレーターが少ないのが特徴で、若い山々が存在する。NASAによるとこれは、冥王星が我々が考えるよりはるかに活発に活動していることを示しているという。

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 こちらはニューホライズンズが冥王星に最接近した前日に撮影されたもので、左側が冥王星、右側が衛星カロンである。

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 表面の状態をわかりやすくするために色調処理をしたところ、冥王星とカロンは近い位置にあるにもかかわらず、地表の組成が異なっていることがわかった。 冥王星にはわずかながら大気が存在すると言われているが、カロンにはそれがないと推測される。

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 衛星カロン

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 衛星カロンの直径は1208km。冥王星の直径は2370kmなので約半分の大きさだ。

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 冥王星は太陽系外縁天体内のサブグループ(冥王星型天体)の代表例とされる準惑星に区分される天体である。2006年までは太陽系第9惑星とされていた。1930年にクライド・トンボーによって発見され、以来長い間太陽系の9番目の惑星であり、外惑星の一つであるとされてきたが、1992年に冥王星以外の外縁天体が初めて発見されて以降、冥王星と似た大きさの外縁天体が続々と発見され始めた。

 その中でも2003年に撮影された写真の中の「2003 UB313(エリス)」は冥王星よりわずかに大きかった為、2006年8月に開かれた国際天文学連合 (IAU) 総会で冥王星はケレス、エリスと共に「準惑星(dwarf planet)」に分類された。

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 ニュー・ホライズンズはこの後、2015年8月まで冥王星の観測を続け、2016年5月までに全ての観測データを地球に向けて送信する予定だという。今後も続々と新たなる発見を携えた驚くべき画像を送ってきてくれることだろう。すごく楽しみだ。

追記:2015/07/18

こちらは7月17日、NASAが新たに公開した冥王星の表面の画像をもとに作成したアニメーション映像である。

Animated Flyover of Pluto’s Icy Mountain and Plains
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この記事へのコメント 57件

コメントを書く

  1. この探査機、中学の時の英語の教科書みたいだ。

    • +16
  2. こんな鮮明な画像が見れるとは……。素晴らしい。
    冥王星もだけど、カロンもクレーターが少ないみたいだね。
    冥王星-カロン連星の形成時期が重爆撃期の後なのか、それとも冥王星との潮汐作用で地殻変動が長い時期続いたのかな?

    • 評価
  3. 子供の頃から名前以外知る術もなかった冥王星がこんなにはっきりと・・・

    • +2
  4. 冥王星がクリアに見える日が来てカロンまではっきりと拝めるなんて感無量だ。
    ボイジャーの時木星、土星、天王星、海王星と1979年辺りから10年くらいで
    次々と太陽系の惑星の詳細が見えてくる中、そこから苦節16年、遂に冥王星も。
    残念なのはその間に格下げくらった事だけどねw
    太陽系外縁惑星代表で惑星のままにして欲しかったな。
    1930年なんて時代に根性で見つけたトンボー(アメリカ人)に対して
    アメリカ人はやはり肩入れも凄いのか、ホワイトハウスからのメルマガ取ってて
    一日一・二通なのがここ二日冥王星絡みの特別配信でもう一通増えてるよw

    • 評価
  5. 元太陽系のずっとはしっこにある星を見ることできるなんて凄い夢みたい。

    • +23
    1. ※7
      格下げではありません。
      冥王星型天体の代表として栄転したのです。

      • +11
  6. ここまで行けるようになったら酒に最適な
    冥王星産ブロックアイスのような商品が
    普通に並ぶのかな

    • +1
  7. この大きさの比率だと、冥王星とカロンは連星と解釈した方が良いんじゃ無いかとたまに思う。地球と月も連星と考えて解釈した方が良い場合があるし、自転軸の揺らぎとか。

    • +3
  8. 気になってるのだけど、どうやって映像を送ってるの?
    宇宙空間だから飛ばした信号は、どこまでも飛ぶのかな?
    写真に日付があったら何年前の撮影か分かって面白そう。

    • +12
  9. 予想以上に岩石っぽいのが何とも不思議な感じ。
    子供の頃から名前だけはよく知っていても姿を目にする事は多分不可能と思っていたから、感無量です。
    準惑星でも冥王星という名前は残して欲しい。
    名付け親の野尻抱影氏のセンスが光る。

    • +3
    1. ※13
      連星系として解釈されてるのではないかな。
      お互いの重心が地殻の外にあるし。

      • +3
    2. ※13
      連星系として解釈されてるのではないかな。
      お互いの重心が地殻の外にあるし。

      • 評価
  10. どうしても冥王星が絵に見えてしまう…
    カロンはそんなでもないのに
    なぜだ?色か?

    • +7
  11. ハート模様がかわいいよね。冥王星にあいさつされた気分

    • +2
  12. 氷があっても生物が生息できるような環境じゃないだろうな、っつうか宇宙開発見てていつも思うけどなんで今の技術で行けないような場所を調査するのだろうね、仮に有用な資源や生物見つかっても行けないじゃん。現実的なとこから攻めていったほうがいいと思うんだけどねえ

    • 評価
  13. 自由自在に宇宙を行ったり来たり出来る時代に産まれたかったな…

    • +3
  14. ○王星に○○ホライズンって調査機の名前に、某ホラーSF映画を思い出した。

    • -14
  15. こ、これが冥王星か!
    と食い入るようにカロンを見てしまったが
    何にせい手の平サイズのデバイスで、
    スーパーの駐車場で人類史上初の画像を見られるなんて
    何てえ時代なんだろう。

    • +4
  16. ニューホライズンとの通信速度がたったの800bps(100バイト/秒)なので、観測データを全部送り終わるのに16ヶ月かかるそうです。(この通信速度だと1MBのファイルを送信するのに約3時間弱かかります)
    ここで紹介されている写真はJPEGで高圧縮された速報写真的なもので、しばらくたってから非圧縮且つさらに高解像度の画像も公開されるそうです。ややぼけた画質に見えるのは圧縮ノイズが原因との事。

    • 評価
  17. 一番喜んでいるのは今ニューホライズンズに乗船しているトンボーだろう。
    彼と彼を乗せたニューホライズンズの功績は大きく、これからもニューホ
    ライズンズと共に自分たちに更なる発見をしてくれるだろう。
    彼らの旅に幸運を祈る。

    • +16
  18. すばらしい。文系の一天文ファンですが、ここまで進歩していたとは。感動しました。ありがとうございます。

    • +18
    1. ※25
      >ニューホライズンとの通信速度がたったの800bps
      音響カプラみたいな速度だな
      距離を考えれば結構速い

      • +5
  19. 昭和の初めの頃に新しい惑星を発見した若き天文学者トンボーも、まさか自分が死後にそこに行くとは思わなかっただろう。

    • +13
  20. ハッブル宇宙望遠鏡から見てもブロックノイズの固まりにしか見えない冥王星をこんなにはっきり見れるなんて、本当に感動した。

    • +6
  21. 冥王星は予想よりちょっと大きかったらしいね。
    組成的にはデカい彗星(メタンと水と岩石の集合体)みたいなものなのか。

    • 評価
    1. ※29
      誤り訂正後だと期待しますが、これが生だったりすると来るデータは目視できそうですね。 というか速読くらい?

      • +4
  22. この程度 未だにこんな狭い隣レベルの領域しか見れない科学 

    • +9
  23. 太陽系の端っこへ向けて非常識な速さですっ飛んでいくニューホライズンからの送信速度が800bpsってのもすごい話だな。
    送信中に圏外にならないものなのか。

    • +1
  24. 占い的な話ですが、自分の守護星が冥王星です。心の中ではずっと、惑星だと思い続けています…。

    • -25
  25. 今年の夏は冥王星をモチーフにしたスゥイーツが
    登場するかもしれない・・・・

    • +6
  26. 模様がディズニーのプルートそっくりだと騒がれてるね。
    そして、また一つ知的好奇心をくすぐる偉大な業績が生まれましたな。

    • +2
  27. このポツン、と感がいかにも
    冥王とカロンって感じよね

    • +3
  28. 待ってましたー!!
    パルモたんカラパイア冥王星特集!!(>ω<)
    衛生カロンの画像は始めて(・O・)
    やっぱりここの記事の鮮度は違うわ
    冥王星はクレーターが少ないと言う事は
    カロンや他の衛星の潮汐力で火山活動が活発なのかもね
    だとしたら冥王星の氷の地層の中には
    水がある可能性があるねマジで
    生命が実は居るのかも

    • +2
  29. 冥王星がまだ造山活動してる可能性があるのがすごいね
    大きくて近いカロンとの潮汐力の影響で温められているんだろうか
    あと外縁天体としての特殊な成分があるのかとか今後の分析に期待

    • +4
  30. ちなみに冥王星が茶色いのは地球上には生成されない
    ソリンって物質のせいだよ

    • +4
  31. すげ~~!
    久しぶりに天文系の話題でゾクッときました。
    ロマンだね。

    • +5
  32. パルモたん、冥王星の件は続報も都度お願いしますね。

    • 評価
  33. 冥王星記事まだかなーと待ってたら、きちんと検証してから記事を書いてくれるから嬉しい。
    続報期待してますよ。

    • 評価
  34. ラグビーボールみたいな衛星も撮影して欲しかったな。
    ニュクスとストゥクスだっけか。
    不思議な自転をしているらしく、他サイトで「キモい動き」と表現されてた。

    • +4
  35. やっぱりへそ付き惑星なんだな。ふしぎだねえ。

    • +2
  36. ガミラス帝国の最前線基地があるんでしょ

    • +3
  37. 冥王星は太陽系の新世界の象徴として任命されたが、それに相応しい大きなハートを持った立派な星だって事が分かった。

    • 評価
  38. どこかの氷の下に反射衛星砲が隠されているはず。

    • 評価
  39. 最後に自撮棒を伸ばして太陽系全惑星を背景にドヤ顔のニューホライゾンを
    撮影して欲しい。

    • +2
  40. こんなに鮮明なの来るとは思わなかった。すげー!

    • 評価
  41. 準惑星のくせに衛星持ってるなんて生意気だな

    • +1
  42. 人工衛星の中に惑星発見者の遺灰をつんで行くところに科学者たちのロマンがあるね
    これからも人知を超えた写真をぞくぞくと送り出していただきたいものです

    • -1
  43. 唯一アメリカ人が発見した惑星だったからなあ
    あっちはもっと興奮してるんだろう

    • 評価

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