この画像を大きなサイズで見るニュージーランドの海に生息する「スポッティ(Notolabrus celidotus)」は、メスからオスへと性転換することで知られるユニークな魚だ。
新たな研究では、オス化のチャンスが到来すると、それまで群れの中で2番手に甘んじていたメスが、ほんの数分のうちに性転換のプロセスを開始することが明らかになっている。
スポッティの社会行動とその脳の柔軟性に光を当てたこの研究は、性転換するほかの魚の理解を深め、より良い水産資源管理のヒントにもなるという。
この研究は『Proceedings of the Royal Society B』(2025年5月14日付)に掲載された。
オスに性転換して群れを支配するニュージーランドの魚
自然界において性転換する動物は、意外と存在する。ニュージーランドに生息するベラ科の仲間「スポッティ(Notolabrus celidotus)」もその中の1種だ。
この魚は皆、メスとして生まれてくる。ところが、20匹ほどの群れの中で一番体が大きく力が強いメスは、やがてオスになり、その群れを支配するようになる。
この画像を大きなサイズで見る群れのボスがいなくなると、オス化の兆候が数分で起きる
そのオス化のプロセスは、想像以上に迅速だ。
今回ニュージーランドのオタゴ大学をはじめとする研究チームは、チャンスが到来すると、オス化の兆候がほんの数分で現れることを確かめている。
実験では、水槽で飼育するスポッティの群れからリーダーのオスを取り除き、残りのメスの中から新しいオスが出現する性転換プロセスを観察した。
すると序列2位のメスは、この権力の空白を利用するべく、たった数分のうちにオス特有の支配的行動を示すようになったのだ。
群れの中で支配的な個体は、格下に突進する「ラッシュ」と呼ばれる攻撃的な行動をとる。また時には尾やヒレを噛むこともある。一方、格下の個体は、こうした攻撃からサッと逃げる。
それまで2番手に甘んじていたメスは、群れのリーダーだったオスがいなくなると、直ちにこうした行動を取り始めるのだ。
完全にオスに性転換するには数週間かかる。
だが、オス化の兆候が現れるまで1時間はかかるだろうと予測していた研究チームにとって、わずか数分という短さは驚きだったという。
この画像を大きなサイズで見る脳の働きが群れの序列に関与
今回の研究ではさらに、スポッティの社会形成における脳の役割も探られている。
そこからは、群れの序列には脳内の「社会的意思決定ネットワーク」が深く関与していることが明らかになっている。
社会的意思決定ネットワークとは、群れの中で誰がボスになるか、どんな行動を取るべきかといった社会的な状況に応じて行動を決める脳の仕組みである。
支配的地位を得た個体では、このネットワークの働きがほかの魚と大きく異なるのだ。
この発見は、スポッティの社会的行動と神経的プロセスの複雑な相互関係に新たな洞察をもたらすものだという。
性転換魚の理解や、大切な水産資源の管理に役立つヒント
今回明らかになった新事実は、群れの中で一番強い立場にあること(社会的優位性)が性転換のきっかけとなるほかの魚にも当てはまると考えられている。
またブルーコッド(タラの仲間)など、性転換魚が重要な生態的特徴である魚の養殖や漁業管理にも役立つ可能性があるとのことだ。
References: Royalsocietypublishing / Sex swap in seconds: The fish that takes charge and changes gender
















普通、性比が1対1になるはずなのに、この性転換機能のおかげか群れでの残せる子の数は最大化されてるように思える、どういうしくみなんだろう
へー、クマノミと性転換の方向が反対なんですね。 しかし、唯一がいなくなったことをどうやって知ってるのだろうと疑問が…… 唯一を見ているのか、ホルモンみたいなのが出てるのか、その辺原文でも読み取れませんでした。 あと二番手がどうやって二番手であることをしるのか、双子のように同じ大きさだったらどうなるのかとか何らかの序列があらかじめ決まってるのか、改めて記事として読むといろいろ不思議。 こういう過去に流していたことと似ているけど新たな不思議に出会えて、とてもうれしいです。 面白かったです。
群れの中で優劣を決める戦いが行われているってことだよね
だけど、オスには勝てない
オスが脱落したら優勝したメスがオスの行動を取るようになり
それによってオスがいない状態が続く混乱を避けることができるんだろうな
群を作る魚類の性転換の例はよく聞いてたけど
>オス化の兆候が数分で起きる
こんなハイスピードとは思わなかったわ
これ新発見なんだ⁈
30年前に聞いたことがあるので…
タンザニア湖で同様の研究をしてる教授が『早い種だとリーダーの不在を知るとすぐ行動を起こすのがいる。身体の変化は少しかかる…』と
もちろん魚の種類は違うけど、それくらい早くないと群れを守れないという内容だった
名前が山名と山原のように一文字違いだったからよく覚えてる
そこまでは昔から解っとるが、そのプロセスが解剖学的視点からも判明してきたって話やで?
常に点呼とってる訳でないのにリーダーが突如消えてもリーダー不在が速攻で解って、さらに「次のリーダは誰々さんです」が満場一致で決まっているのはなんで?どうやって判断してうrの?って、脳みその仕組を研究してみましたって話や。
そうなんだ,ありがとう
原文には、その社会的…ネットワークが脳内のどこにあって発火なりが確認できたのか書かれているんだ
じゃあ記事、端折り過ぎやないかなw
疑問があったら元記事を調べましょう
疑問があったら、そうしていますよ
大体の場合は、それで解決します
見ず知らずの人にいきなり不躾で某掲示板かと思った…。
コメ主は驚いたと言ってるだけ&文章から疑問の話でない(調べるほどでもない)と判断できるよ。
そもそも、コメント欄は管理人さんのルールを守ればあとは質問しても何呟いてもいい。
そこに取り除いたオスを戻したらどうなるか知りたい
サーセン…みたいになるのかな?
子孫を残す、ってことが
生まれてきたことの最大の目的なんだろうね。