フクロウを簀巻きにすると、後頭部を鈍器で殴られたレベルのかわいさとなる。

　タオルにすっぽりくるまれて、目をくりくりさせているこの小さなフクロウ、かわいすぎて萌死にしそうになる。だがこれは、かわいくなるからやっているわけではない。

　こうしてフクロウを簀巻き（ブリトー巻）にするのは、研究者や獣医がフクロウの体重測定をするときに実際に使う方法なのだ。 　この写真はミネソタ大学の動物病院で撮られたもの。 　ここでは2013年の秋の渡りのときに、腰骨を骨折したアメリカキンメフクロウを治療していた。人間と同様、体調管理のためにフクロウの体重の変化をみるのも治療の一環だ。

　ではどうしてフクロウをタオルで包むのか？

　そのままつかもうとするとフクロウは拘束されるのを嫌って体をくねらせ、おとなしくはかりの上に乗ってくれない。アメリカキンメフクロウは、体は小さいが羽の力も強いし、なにより鋭い爪を持っているため、うっかりするとこちらが怪我をしてしまう。

　下の映像はアメリカ、バーモント大学でヒメキンメフクロウの重量を測定しているときのものだ。 Weighing a Saw-whet Owl

　もっと大きいアメリカフクロウも同じようにタオル治療を受けている。このやり方は北カリフォルニアのダラムにある生活科学博物館の手本を参考にしたという。

　もちろん、包むものはタオルでなければいけないということはない。箱でも重さのわかっている容器でもいい。でも、タオルのほうがかわいさが増すことは確かだ。 via:factually・原文翻訳：konohazuku

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