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ロマンティック!天の川を道しるべにするフンコロガシ(スウェーデン・南アフリカ研究)

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(著)

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 フ ンコロガシは天の川の光に導かれながら、夜でも正確にフンを最短のルートで巣穴まで持ち運ぶことができる。

 スウェーデンのルンド大学と南アフリカのウィットウォータースランド大学の生物学者らがそんな研究結果を米科学誌カレント・バイオロジーに発表した。天の川をナビゲーションとして使う生物の報告がこれがはじめてだそうだ。

 フンコロガシはエサにするため、動物のフンをボール状にして巣に運ぶ。研究チームは地元のプラネタリウムや野外で夜の空を再現し、フンを運び出すまでの時間を計測フンコロガシの行動を観察した。

 直径2メートルの囲いからフンを巣穴に運びだすまでの時間を計測。野外では月夜、星だけの夜、帽子をかぶせる、曇り空の条件で、プラネタリウム内では、星空、天の川だけなどの条件で調べた。

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 その結果、月夜や星のある夜には20~40秒だったが、帽子をかぶせたり、曇り空の条件の元では約2分ほどかかったという。プラネタリウム内でも、天の川などの星がないと時間がかかった。

 これにより、視力の弱いフンコロガシが、天の川の星々の光を頼りにまっすぐ進み、ふんを奪い合うライバルのいる場所に円を描いて戻らないように移動していることが分かった。フンコロガシは人工の光よりも、太陽、月、銀河の光を好むようだ。天体ははるかかなたにあるためフンコロガシにとっては動いていないように見え、固定された基準点になる。

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via:nbcnews./afpbb

 アザラシや一部の鳥や人間が星を道しるべにすることは知られているが、天の川を手掛かりにすることが報告されたのはフンコロガシが初めて。同じ研究チームは以前、フンコロガシが方位を知るための光源を探すために、丸めたふんの上に登ってちょっとしたダンスのような動きをすることを発見していた。

TEDでフンコロガシのダンスについて話す、ウィットウォータースランド大学のマーカス・バーン

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この記事へのコメント 14件

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  1. うーん、視力が弱いって言ってるのに、月とか出てて天の川の微弱な光まで感知できるのか?
    なんか指標としてぜんぜん安定してない気がするんだが、何をもって天の川と断定したのかがさっぱり記事からつかめん

    • 評価
  2. 月夜や星のある夜
    プラネタリウム内
    ってことは単に光源を支点にして空間認識してるってこと?
    で、べつに天の川限定ってことじゃ無いんじゃない?

    • +4
    1. 英語まったくわからんが講義で見せてる動画わかりやすいな
      ※3※4
      太陽とか月とかの光源を見て方角を認識してて、天の川“でも”それをしているってことだろ

      • +1
  3. ロマンロマンロマンロマンティック!(キメ顔
    が頭から離れない

    • +1
  4. 古代人は少なからずこの法則に気づいてたんじゃないか
    神話に残るのも伊達じゃないってことだな

    • 評価
  5. 天体は万有引力で周っているという説があるそうですが、本当はフンコロガシが後足で周しているのです。

    • 評価
  6. 視力が弱いというのは、人間が見ているような、はっきりした画像で認識しているわけではないと言うことだよね。
    荒い星明かりのパターンでも、それ認識して真っ直ぐ進むことができるということだね。

    • +2
  7. 原著にあたってみたら、本当に天の川を認識してた・・・

    • -3
  8. >銀河の光を好むようだ。
    虫のくせに俺より風流な奴だぜ

    • 評価
  9. 俺もそろそろフン転がし始めよっかな・・・

    • +1

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