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ブラジルで絶滅危惧種の動物たちのクローニング計画がまもなく開始予定

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(著)

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 地球は徐々に動物たちを失いつつある。今まであたりまえのように動物園にいた身近な動物ですらその数を減らしているものもある。ブラジルの科学者たちは、ブラックライオンタマリンやタテガミオオカミ、ジャガーなど、計8種のブラジル原産の、絶滅の危機に瀕している動物のクローン・プログラムを今まさに開始しようとしている。

 ブラジル政府の農業研究機関、EMBRAPAがブラジリア動物園と提携して行おうとしているプランは、自国原産の8種の絶滅危惧種レッドリストにある動物をクローニングすることだ。クローン化することで、保護下の動物を増やし、保護に貢献するというのが目的だそうだ。

 研究者達はここ数年の間、死んだ野生動物の標本からクローン対象動物の遺伝的サンプル(400種超)の収集作業に追われていたが、ほぼ準備が整い、政府からのゴーサインが出れば、来月か再来月には、タテガミオオカミのクローニング工程に着手することができるという。

以下の画像はブラジルのクローン計画の一部の8種の絶滅危惧種達

ジャガー 

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タテガミオオカミ 

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ブラックライオンタマリン(サルの一種) 

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ヤブイヌ 

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南米ハナグマ 

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ミナミコアリクイ 

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マザマジカ・シカ 

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バイソン 

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via:Brazil begins cloning endangered animals | DVICE

原文翻訳:R

 研究者達は、「クローン化された動物は、種の遺伝的多様性に貢献しないので、野生動物の個体数の増加のために用いるつもりはない。」と話す。だが仮に、最悪の事態や、ある種が”全滅の危機”に瀕して絶対的に必要な事態に陥ったとき、ブラジル政府は種の滅亡を防ぐためにその飼育下のクローン達を野生に放つことができるそうだ。

 ちなみに政府機関「EMBRAPA」によって動物のクローンが生み出されるのはこれが初めてではない。かつて2001年には、クローン牛を出産させた。その後牛や馬を含め、様々な動物がブラジルでクローニングされている。

 一般に、動物が減少して500頭を下回ると、その動物の遺伝子の多様性が急速に失われてしまい、絶滅に近づくといわれている。種が絶滅していくと、これまで長い年月をかけてバランスを保ってきた食物連鎖などの自然界の多様で絶妙なシステムが脆弱になってしまう。

 自然淘汰により絶滅していくわけではなく、乱獲、森林伐採、環境汚染など、人間が人間の為に絶滅の危機に追いやった動物たちを元に戻す責任は人間にあるわけなのだが、一度急激に減らしてしまったものを元通りに戻すというのはなかなか難しい部分もあるのかもしれないね。

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この記事へのコメント 23件

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  1. 今の環境に適応してないから絶滅してるんだから、そのまま絶滅させてあげてもいいんじゃないん

    • -1
  2. こういうプロジェクトでクローン技術が向上していけば
    そのうち世界のどこかで「臓器袋としての人間クローンが作られていた」というニュースが流れるんだろうな

    • -3
  3. パンダとか人間が保護してあげないと絶滅しちゃうような生き物を敢えて保護して生きながらえさせるのって
    それもある種の自然破壊行為にあたるような気もするんだけどな

    • 評価
  4. 減ったら増やせ。
    増えたら殺せ。
    人間のエゴでしかない。

    • 評価
  5. 絶滅と同じテンポで新種が生まれてたりしてな

    • 評価
  6. 滅びるものは滅びる運命にある。
    人間の保護下でしか存続できない動物、それはもう野生動物ではないよ。

    • 評価
  7. 人間のエゴだよな絶滅するのは仕方ないことそれが人間のせいでも

    • 評価
  8. 穴が空いてるバケツの水をいくら増やしても意味がない

    • 評価
  9. 近年の動物絶滅のスピードは異常
    ほぼ人間由来の絶滅
    このスピードで生物の多様性が失われたら恐ろしいことになるぞ

    • 評価
  10. この計画の費用を繁殖に回した方がいいのでは?

    • -1
  11. 絶滅危惧種が淘汰されていくのは必然なんじゃないだろうか
    トキなんか見てると滅びたくてたまらないように見える
    かと言って根絶やしにしろとはいわないけど

    • +2
  12. 4>>
    怖い話だが、そういうふうに人を育ててる闇組織がいるという話がある。

    • +3
    1. ※14
      人間も自然の一部だよ、それに『恐ろしいこと』ってのは
      突き詰めれば人間にとって恐ろしいことでしかない
      結局動植物たちの味方のふりをしているだけで
      それを恐れているのも止めようとしてるのも人間だということ
      なるようにしかならんよ

      • -2
  13. 表上は絶滅危惧種のクローニング計画だが
    地下ハッチが開くとTレックスがいてるプロジェクト

    • -1
  14. 人間の嫌いなものは絶滅してほしいと思うし、観賞に値するものは生きていてほしいと思う。
    結局は人間のきまぐれで生殺与奪しているんだよな。
    まあ俺はそれで構わないと思うけどね

    • 評価
  15. 言っちゃ悪いけど、南米の人に動物保護は期待できないな。

    • -1
    1. >>19
      だから、その人間が滅びないように手を加えるのもある意味自然だと言える。
      人間のせいで滅びるのも、生き延びるのも、その生物の生きる能力の一部じゃないかな。
      愛玩動物なんかはその最たるものだけど。
      実際、かっこいい動物とか、美しい動物とかは保護されて、醜い動物や昆虫なんかは放置されてるっていう調査結果うんぬんな記事をここで見た気がするし。
      個人的には、どんな生き物でも人間のせいで滅びるのは忍びないし、後味悪い。
      なによりつい最近までいた動物が、映像でしか見られなくなるのは寂しい。
      残ってほしい。

      • 評価
  16. 倫理的に問題はあるけれど
    それでも、このプロジェクトが成功する事を祈る
    自然淘汰で絶滅するのは自然の成り行きだから
    仕方ないけど、人間のエゴや環境破壊で絶滅するのは
    問題、せめてもの罪滅ぼしができる事を祈ります
    人間もそりゃ自然の一部だけど、
    我々はこの星で、どこか異物な感じがするのは
    私だけだろうか?
    まあ必死に私達も生きてるけど、
    無用な殺傷をしてるのも事実、
    この事に反対する人の事の意見も重要、
    この事に賛成する人の事の意見も重要、
    それぞれが自然に混ざり合い、
    正しい答えとなればいいと思います。

    • +1
  17. ブラジル政府主導でバイオ分野飛ばすなあー
    今のうちから投資しとくか

    • 評価
  18. 増えすぎた種はエサを食べ尽くしてしまうことで、飢えて死に、自然と数を減らすという
    自らが危機を覚えるほど個体数を増やして、
    生息環境を喪失している人間に他の動物を見下しているような余裕があるんですかね
    たった一万年先の生存すら不確かな動物なのに

    • -1
  19. タテガミオオカミの画像だけ粗すぎてワロタww

    • +2

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