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シロアリが築き上げた驚異の奇岩、「シロアリ塚」

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(著)

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 シロアリは、木造家屋などに棲みつき木材を食い荒らす害虫としてあまり良い印象をもたれていない。

 だが、人類が誕生するはるか昔、1億年も前から生きのびてきたシロアリは、数千もの種類が生息しており、そのうち家に被害を与える種は全体の2%に過ぎないという。

 自然界においてはセルロースの分解に携わる重要な働きを持っている貴重な生物である。

 中でも熱帯や乾燥した草原に住むシロアリは、その体の小ささからは想像もつかないぐらいに大きなシロアリ塚(蟻塚)を作るものが多いという。

ソース:The Presurfer: Miraculous Termite Mounds

 シロアリ塚は土やシロアリ自身の排泄物を唾液と混ぜて積み上げていったもので、一つのアリ塚にはシロアリが数百万匹棲んでいる。

 塚の壁は厚さ15センチに達するものもあり、直径30メートル、高さは10メートルに達するものもあるそうだ。地下には、さらにこの数倍の巨大アリの巣があるというのだから驚きだ。

 シロアリ塚には直径5mmほどの穴がいくつも開いている。昼は涼しく夜は保温するように、中の空洞が工夫されている。

 巨大な集熱装置であると同時に放熱装置でもあるのだ。イギリスではシロアリ塚の空洞の配列を参考にした空調設備が作られているという。

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 シロアリ塚は、アリたちだけでなく他の動物にも恩恵を与えている。動物たちは、この塚に登り、展望台として、他の動物たちがどこにいるのかを確認したり、木の葉などを食べる時の踏み台としても使用している。

 また、シロアリ塚で死んでいったアリたちの体は、その土壌の栄養分となり還元されていく。

 シロアリ塚はアフリカなどにおいて、ひとつの生態系を作り出すコロニーのようなものとなっており、なくてはならないものなのだ。

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この記事へのコメント 13件

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  1. すげー!
    こういうのNHKのドキュメンタリーで放送して欲しいわ、BSやナショジ以外でさ、色々な生態系を

    • +2
  2. 平べったくてみんな同じ方向を向いてるコンパスみたいな格好になった蟻塚をつくる種がいたような・・・

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  3. マブラブのハイブそっくりやなwwあれはこれを参考にしてるのかな

    • 評価
  4. >その体の大きさからは想像もつかないぐらいに大きなシロアリ塚
    文章へんだよね「その体の小ささからは・・・」にすべき

    • -5
  5. シロアリってアリ科じゃなくてゴキブリ科らしいからな
    ゴキブリ科シロアリ

    • 評価
  6. ケルヒャの水圧放水機で下部からじわじわと崩して遊びたい

    • 評価

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