まさかのコールドスリープ？雪中の車に2ヶ月間閉じ込められた男性が「冬眠」状態で生存していた（スウェーデン）

　スウェーデン北部ウーメオ近くの林道で、雪に埋もれた車の中に食料なしで約２カ月間いたという男性（４５）が救出された。当然のことながら車のエンジンは切れた状態。警察が測定したところこの近辺の温度はマイナス30度だったという。

ソース：BBC News - Sweden snow: Man 'survives two months trapped in car'
食料なしで雪中２カ月、男性救出 スウェーデン、冬眠状態か

　救出された男性は大変衰弱していたが、弱弱しい言葉で「12月19日から車の中に閉じ込められた」と語った。ウーメオ大学病院の医師団がこの男性の体温を測ったところ、通常なら36度くらいである体温が、31度という低体温であることが判明した。

　医師団によると、通常なら食べ物がまったくない状態では生きられても1ヶ月が限度。男性は寒さの中で３１度前後の低体温の冬眠状態になり、体力を消耗せずに生存できたのではないかとの見解を発表している。

Swedish Man Survives Two Months In Snowed-In Car 　現在男性は病院に搬送され治療を受けているが回復に向かっていると言う。閉じ込められた原因については明らかにされていない。

車の中はこんな状態だった。 　まさかのSF世界のコールドスリープ状態って感じなんだけど、人間も危機に瀕するとある特定条件下で「冬眠」することができるみたいで、日本でも2006年12月、六甲山中で遭難した兵庫県西宮市の男性（３５歳）が24日間、飲まず食わずの状態で発見されて話題を呼んだね。

ソース： 六甲山中遭難男性、奇跡の生還−実は冬眠だった？ : ニュースあれこれ

　この時発見された男性の体温は約２２度という極度の低体温症だったそうで、保護時は大半の臓器が機能停止状態だったが、現在は後遺症を残さずに回復したという。

＊画像はイメージです 果たして人間が「冬眠」などということが、可能なのかどうか？

　三菱化学生命科学研究所の近藤宣昭博士によると、人間には冬眠を引き起こすホルモン「チロキシン」と冬眠から目覚めさせるホルモン「テストステロン」という2つのホルモンがあるという。実際に人間が冬眠した場合、1分間の心拍数は通常の70回から1〜2回に変化する。そして、1分間の呼吸回数も1〜2回になると考えられる。さらに代謝量は100分の1に低下する。栄養摂取や排泄に機器を使用すれば何年も冬眠状態で過ごすことができると考えられるのだそうだ。

　ってことはするってーと、技術開発が進めばやはりコールドスリープは可能になるってこと？わくわく？

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