メインコンテンツにスキップ

即身仏「真如海上人」ミイラの衣替え映像

記事の本文にスキップ

60件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 山形県鶴岡市にある真言宗豊山派の寺院「大日坊」には真如海上人の即身仏が奉られていることで知られている。開山祭に備え、真如海上人に備え、即身仏の着替えがとりおこなわれたそうだ。

 即身仏は、僧侶が土中の穴などに入って瞑想状態のまま絶命し、ミイラ化した物で、真如海上人は、70年にもおよぶ苦行(五穀断ち・十穀断ち・山草や木の実だけを食べる木食(もくじき)など)を経て96歳で即身仏になったと伝えられている。

 真如海上人は朝日村越中山に生まれ、純真な性格の持主として育った。幼い頃から仏門に帰依し、一生を捧げてこの世を不公平のない仏の国にしたいと願っていた真如海は、20代の時に遭遇した天明の大飢饉で飢えに苦しむ地獄のような世のありさまを見て、人々を救うために空海のように自ら仏となり「即身仏」となって衆生を救う決心をしたという。

 20代より即身仏を志し、五穀を断って木食の行に入り、天明3年96歳で生身のまま土中に入定するまで70余年の長い間この難業苦業を積み重ね即身仏となられた。やがて死期を悟った真如海上人はさらに十穀断ちをして塩と水だけで命をつなぎ、最後には内臓に蛆虫が沸かないように「漆汁(うるし)」を飲んで生きたまま土中に埋葬(1783年96才)された。

 3年3ヶ月後、弟子や信者の手によって掘り出され、洗い清められて仏としてお祀りされたのがこの「即身仏」なのだそうだ。

この画像を大きなサイズで見る

*「鉄門海上人」と勘違いしちゃっていたので記事を訂正させていただきました。関係者各位に深くお侘び申し上げます。極楽浄土がまた遠のいたな私。

 関連記事:

世界最大規模のミイラ展がLAで開催中。その驚くべきミイラの数々

シヴァ神への残りの人生を捧げる為、38年間右手を垂直に挙げ続けている男(インド)

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 60件

コメントを書く

  1. 即身仏って、仏教本来の教義上、合致するものなんだろうか・・・

    • +1
  2. 小学校の時図書室で考古学系の漫画でミイラを題材にしたやつがあって、この僧侶が取り上げられてたっけ。
    日本には遺体をミイラ化するなどして保存する埋葬風習がない。多湿で夏場になれば気温が高くなるため、遺体が腐敗しやすいためだ。直ぐに土葬もしくは火葬の風習は縄文か弥生時代にはあったらしい。
    即進成仏は平安末期頃から中国ルートで伝わり、一般人が行うものでなく、住職以上の高僧がやっていたらしい。

    • 評価
  3. 時間をかけて徐々に脂肪・筋肉を落としていき、死に至る。
    その過程で、肉体は脳を守るために極端に低活性な仮死状態になる。勿論呼吸はやがて止まるが、
    脳のほうでも肉体の低活性に対応した、いわば「スタンバイ」になり、肉体が順調にミイラ化した場合
    心臓が停止してからも八十年たっても、脳波を調べるとごくごく微弱な反応が得られることがある
    脳科学者には「この状態の脳は実はかなり活発に活動しており、外部からの情報もある程度把握している可能性が高い」と主張するひとも多い
    つまり自分が拝まれたり、怖がられたり、あるいは処分されたりするのをおぼろげに感じているわけだ。
    指ひとつ動かせない状態で。
    全部ウソだぜ

    • +9
  4. 上野博物館でミイラを見ていたら地震が起きて
    不安定な台座に乗った干し首ミイラがヘッドバンキングをはじめて
    思わず小便を漏らした忌まわしい記憶。
    あれ以来、ミイラに込められた神聖な意味など俺は信じない。
    お前ら純粋に怖いんだよっっっ

    • +8
    1. >>7
      お前の場合
      数年で忘れ去られるだろうしな。

      • +6
  5. 即身仏になったというだけでも相当だが、それに加えて喧嘩と目玉の逸話もまた凄まじい
    こりゃただもんじゃあない

    • 評価
  6. 即身仏になろうとしてなった人の崇高な意識は否定できない。

    • +15
    1. >>9
      まさにこれだと思うわ
      この人の信仰の強さ自体はひとつの価値
      それを見てアホらしいと思うのも、凄いと思うのも人それぞれだけどさ

      • +2
  7. そういや円空さんも即身仏になってたよね。

    • 評価
  8. 思想を信奉するんじゃなくて本人を崇拝するというのはどうもね

    • -3
    1. >>14
      それ言ったら仏教なんて最初から釈迦の骨一個に墓一つ建ててるだろう

      • +6
  9. 仏様に対して罰当たりなコメントするもんじゃぁないよ。
    仏教の即身即仏を体現したものとも言えなかないが、これは修験道など雑密の影響も大きい(この時代はまだ八百万の神とも分離されてないしね)。そういえば空海だって即身仏みたいなもんだが、つまり仏教の中でもシャーマニックな一派のなせるものだね。
    特にココの様に、彼らは己を即ち仏とする事で民衆生の救済を目的とした、ありがたい物なのだな。釈迦の法からは解釈が分かれるが、修行の一つの到達点ではある。

    • +2
  10. 仏門に入るまでが人間らしくていいね。
    このエピソードとその後の活躍だけで弱さを許してもらえたようで気になる。
    日本人には超人の話より、愛すべき人間の話の方が合ってるのかも知れない。

    • +7
  11. 自ら生き埋めになってただ一人闇の中でミイラになるため祈り続けるとか
    少なくともその意思の固さは尊敬するしかない
    結局、ミイラのとってるポーズが絶命の姿なんだね

    • +4
  12. 中国(出身)で即身仏になった清巌法師は食っちゃ寝ゴロゴロでハラボテだったが、ミイラの製法を聞き出していたので弟子にミイラ化をさせた(門外不出なのに弟子達から大公開
    死んだら甕に入れて石灰をいっぱいに詰めて鹸化させた後、漆を七回塗り固めて弛んだ皮膚を隠しました
    生前買っておいた丘の上の土地(台湾)に安置させる用意周到な俗物
    しかも即身仏になった理由が中国政府への抗議という建前
    どうせ死後に崇めてもらう為にやってたんだろうけどな
    人々の救済など考えもせず自分の事だけ
    徹頭徹尾にクズ坊主
    ttp://ccbs.ntu.edu.tw/formosa/people/1-qing-yan.html
    観光名所だけど丘の地区の人間と住んでた寺側の人間がどちらもこっちの肉身仏だと主張して裁判になった
    寺側勝利(肉身仏は台湾での呼称
    同じ仏門でもこうも違うのかと呆れる

    • 評価
  13. ここは数年前に出羽三山巡りで見によったわ
    即身仏は姿勢を保ったまま逝かなければならない
    なので失敗すると人知れず廃棄されたのかも

    • 評価
  14. 日本の気候だとミイラは難しそう‥
    嫌がる僧侶を無理やり即身仏にするため穴に押し込め
    死後、煙で燻製みたいにして偽りの即身仏作っちゃった‥
    みたいな映画を見た記憶がある
    なんだっけなあの映画は?

    • 評価
  15. 干物(ひもの)フィギュアの生着替え動画なんて
    敢えて再生したいとは思わないな・・・
    もっとこうピチピチした女子の(若しくは男の娘の)
    生着替えだったら・・・こちらとしても勿論
    吝かではないけれども ( ////)・゜・

    • -1
  16. ありがたやありがたや(-人ー)
    芥川の小説にも凶暴な武士が一念発起して悟りを開く似たような仏話があったような。
    ラストが即身仏になって口もとから蓮の花がひとひらw
    上人さまも小説の話も精神一到の境地でありがたい話ですな。

    • 評価
  17. これ、鉄門海さんじゃないよ。大日坊の真如海さん。

    • +2
  18. だいそうじょうにはそりゃあもうたいそう世話になりましたとも

    • 評価
  19. 悟りを開いて生きながら仏になったってことで
    そういう仏教の教えの体現者であり、かつ尊い存在
    だから仏教徒にとっては、ある意味希望であり、同時に
    神(仏)でもあるんだね。
    人間らしい生き方も含めて、思わず頭を下げてしまう
    ような、なにか不思議な感覚が湧いてくるね。

    • 評価
  20. なんで山形県、それも鶴岡市に即身仏が集中してあるんだろう?
    明治になって即身仏が禁止されてからもこっそり作って、時効になってから掘り出したという
    日本最新、、の即身仏があるのも鶴岡市だよな。
    出羽三山信仰と何か関係あるんだろうか。

    • 評価
  21. こういう時に限って電波ばばあさんが来ていない、宗派が違うのか

    • +1
    1. ※36
      もうみてないかもしれんが。
      出羽三山は東の出羽、西の出雲と比べられるほど宗教の中心的役割を果たしていた。なので仏教徒や修験者など宗教関係の人が多く集まっていた。湯殿山系と羽黒山系でどっちが出羽三山を支配するかでもめた宗教戦争もあったくらい。
      即身仏ができた時代はとにかく飢饉が多かった。即身仏になるのが解脱=仏になるとされ、人々の苦しみを救うために自ら仏となって世の中を変えたいという思いがあったらしい。宗教がさかんだったことと、即身仏になれば世の中を変えられるという強い思いがあったことが即身仏が多い理由なんでないかな。
      何冊か即身仏の本を読んでみるともっと詳しいことがわかって面白いよ。

      • +1
  22. 心配すんな。
    パルモさんはもう生き成仏してるから。
    頭の中が年中、お花畑で極楽浄土だからさ。

    • -1
  23. すごい人だ。
    この仏様が被災地を救ってくれたらいいな。

    • -3
  24. 即身仏について色々調べた事あるけど、大体が人殺しとかしてて、本気で神仏に許されたいと願った人だったりするんだよね。だから普通の人より信仰心が強かったりしたと思う。ただその当時丁度飢饉で、親が育てられない子供とかが出羽三山で出家してたりしたわけで(捨てられて)……なろうと思ってなった人と、そうじゃない人(即身仏を売りにして信仰心を集めようとした可能性もある)がいたのかも……。ただ、名前は忘れたけどある上人が土中入定して念仏唱えてる最中に近所のばあさんが「上人様もお腹が減っただろう」と哀れに思って酸素取り入れるための穴に饅頭詰めて窒息死させたって話はもう忘れられない。

    • +2
  25. 漆飲むんだよな・・・無理だw
    つか誰がひざ崩していいって言ったんだよw

    • +2
  26. この人の願いがいつか叶うと良いな・・・

    • 評価
  27. >36
    日本最新の即身仏は仏海上人のこと?
    だとすると山形県の鶴岡じゃなくて新潟県だよ。

    • +5
  28. 96歳って、当時は驚異的な長生き。
    ちょうど良かったのか。
    江戸時代中期の1782年(天明2年)の日本の近世史上では最大の飢饉。
    全国的には1780年から86年の間に92万人余りの人口減をまねいた
    人肉を食し、餓死者や病死者の数、放火や強盗といった治安悪化
    1783年6月3日、浅間山噴火に先立ちアイスランドのラキ火山巨大噴火、
    日射量を減少させ、北半球に低温化・冷害を生起し、フランス革命の遠因にもなった。

    • +1
  29. 動画を見てるとありがたやーと手を合わせたい気持ちが不思議と湧いてくる。
    未だこの方は人であり仏さんなんだ。

    • +2
  30. シリカゲルに埋もれて放置したらミイラになるかも…
    日本のミイラは製法が不明だった様な…湿度が高くて腐るとか

    • +1
  31. *14
    本人を信奉するというか、難行苦行を乗り切った姿をみて観る人の生きる苦しみを軽減させるといった現実的な効果もあると思う。

    • -3
  32. 1年くらいかけてヒ素摂取してから死ぬんだよね
    だから腐らない
    昔の人は知恵あったもんだと感心する

    • +3
  33. 肯定も否定も個人の価値観だからいい。
    でも、人を救いたい気持ちは本物、届いていると思う。

    • +3
  34. ブッダは苦行は無意味っていってるのに。

    • +4
  35. しかし、96歳か・・・
    即身仏とは全く無関係の単なる老衰でも何の不思議もないな

    • -1
  36. ばたばたと子供が飢餓で死んでいくような有り様を見た事が無い我々にはわからない動機があったんだろう

    • +1
  37. お釈迦さんの教えと即身仏とはなんら関係がない。
    多くの人が餓死する悲惨さに、いても立ってもおれない気持ちが即身仏になった動機ではないだろうか?
    物流の発達した現在の物の豊かさに感謝するとともに、アフリカの飢饉による餓死者・内戦による死者の多さに心を痛める。

    • +6
  38. 昔、食を断って死ぬと解脱できると考えたのはジャイナ教のマハーヴィーラ。
    ジャイナ教は2500年前原始仏教と同時期にあって、過激な苦行の実践を特徴としていた。
    梵網経という教典に釈迦から見たジャイナ教の特徴が記されている。
    釈迦本来の仏教の教えには食を断って引きこもって呪文を唱えてミイラになる修行は無い。

    • +1
  39. NO38:んだ<<コメを見て久しぶりに笑った。
    パルモさんのイメージが一致したので・・・・
    ところで、パルモさんは極楽浄土と地獄の一丁目がおなじと、知っているのかな?

    • 評価
  40. 開祖がどんな思想をしていようと、人間の根本的な思考回路にあるのが
    「こんだけの苦行をこなしたのだから俺はえらい」
    「こんだけの苦行をこなしたのだから願いがかなうはず」
    この即身仏になった坊主が俗っぽいとかいうつもりはないけど、人間は救いを求めるあまりどうしてもついつい自虐行為、自傷行為を神に差し出す代償としてとらえてしまうんだよな。
    すでに先人が確立した宗教の内容がそうなってると、後発もまたその思想をごく自然なものとしてうけいれてしまう。

    • +1
  41.  それは君の中での根本的思想の話でしょ。
    この人達にはそんな自己顕示欲はないと思うよ

    • 評価
  42. この方が即身仏になった経緯よりも、この当時で96歳という長寿を全うした事の方が驚きだ。

    やはり長生きの秘訣は、適度な粗食にあるのだろうか?

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。