メインコンテンツにスキップ

人類は地球を「造り変えた」か? 新たな時代区分「アントロポセン」を提唱(ノーベル賞学者)

記事の本文にスキップ

26件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 たとえば1000万年後、宇宙人の地質学者が地球にやってくるとしよう。そのとき彼らは、地層の中に人類の痕跡を見つけられるだろうか。ジュラ紀や白亜紀が「恐竜の時代」と呼ばれるように、「ホモサピエンスの時代」と称される地質学的な時代区分は生まれるのだろうか?
 この問いにイエスと答える科学者は増えている。英ロンドンの英国地質学会ではこのほど、こうした科学者たちが集まってシンポジウムが開催された。

ソース:人類は地球を「造り変えた」か? 新たな時代区分「アントロポセン」

 この「人類の時代」に対して、オゾンホール研究で1995年にノーベル化学賞を受賞したパウル・クルッツェン氏は、「アントロポセン(Anthropocene)」という新たな造語を提唱している。

人類の繁栄がどれほど長く続くのかは分からない。しかしクルッツェン氏は、1つだけはっきりしている事実として、単一の生物種が地上の形態や化学物質の分布、生物学的な環境を急激に変え、しかもその事実を自覚しているという事態は、約47億年の地球の歴史の中でも過去に例がないと指摘する。

この画像を大きなサイズで見る

「我々はそれ(地球)を破壊し、買い、所有している」と、米メリーランド大学(University of Maryland)のアール・エリス教授は表現した。「『アントロポセン』において何が起きているのか、知るすべはない。よい時代となるかもしれない。ただ、この星の所有権を主張するのであれば、我々はこれまでとは違う、グローバルな考え方をする必要がある」

 1億5000万年以上にわたって繁栄した恐竜が絶滅した理由として有力な説に、巨大ないん石の衝突で地球の気温が低下し、生存できなくなったというものがある。気象学者が警告するようにこの先100年以内に気温が5~6度上昇するとしたら、人類も同じ運命をたどるかもしれない。

ただ、現生人類の歴史はたった20万年ほどにすぎない。その上、ただ滅びるのを待つしかなかった恐竜と異なり、「地球のシステムがおかしくなる」ような危機的状況を招いたのは、ほかならぬ人類自身なのだ。

この画像を大きなサイズで見る

 クルッツェン氏が「アントロポセン」を提唱して10年、幅広い分野の科学者たちがこの新語に飛びついた。そして、激しい議論が巻き起こった。「人類の時代」を区分することが地質学的に有意義かどうか。そして、人類が地球に及ぼした分不相応な影響が望ましくない、恐らく制御不能な結果をもたらす可能性と、そうなった場合にどのように対処すべきかを、人々は深く考えざるを得なくなったのだ。

 アントロポセンがいつから始まったのかという問題もある。農業が始まった約8000年前という意見もあるが、蒸気機関が発明され、化石燃料の利用によって人口爆発、大量消費が生まれた19世紀からとする意見が大勢を占めている。

 1950年代からは、人口、ダム建設、水や肥料・紙の消費、観光や自動車など、主要な「指標」が右肩上がりに伸びた。温室効果ガスの濃度も急上昇し、オゾン層の破壊、大規模な洪水、漁業資源の枯渇、森林破壊、生物種の絶滅なども一気に進んだ。これらの変化は主に、世界人口のわずか2割に相当する先進国によって引き起こされたものだ。

 クルッツェン氏は、これらの変化に「アントロポセン」という名称を与えることによって、今後人類を待ち受ける困難に人々の注目を集める効果が期待できると主張している。ロンドンのシンポジウムで同氏は、次のように語った。「科学的思考のパラダイムシフトになり得る。とはいえ、正式に受け入れられるには、あと20年はかかるだろう」

関連記事:

世界各国別人類進化図

数億年後の生物の進化をCGで予測「フューチャー・イズ・ワイルド」

人類滅亡後の世界をCGIでシミュレートする

まさかのスカイネット?人間の脳に似た自ら進化を遂げる回路が作製される(アメリカ)

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. なるほど、気が遠くなる話だが面白い。どうせなら痕跡残したいよな、それが自業自得でも。

    • 評価
  2. ニュースサイトの記事丸パクリで何がしたいのかよくわからん

    • -1
  3. 人類が滅びたら100万年後、プラスチックしか残らないだろう・・・

    • +1
  4. しかし、永遠の繁栄に見えた人類の時代は、ロボットに征服されてあっさりと終わるのである。

    • 評価
  5. 大体地球が46億年というのも憶測でしかないワニがね
    誰も分からんワニが地中からは偽物も多いが3メ~タ~以上の巨人の骨も
    チラホラ露出しておるが、現代史では教えてないただ進化論”を提唱してるだけワニ
    オ~パ~ツなど現代並以上の高性能部品もチラホラ見つかるが謎のまま
    恐らく何度か進化した知的生命他が同じように核爆発や隕石落下で
    滅びまた人類も同じ道を歩んでおるワニがね

    • -2
  6. プラスチックを食うバクテリアを発見した少年はそういえばどうなった

    • 評価
  7. 福島の地層からプルトニウムが発見されるんだろうな

    • 評価
  8. 俺なんか後世になにも残せないんだろうなぁ

    • -1
  9. 実は世界なんて等に宇宙人に侵略されてて、人間はただ泳がされてるだけなんじゃないの?俺が宇宙人だったら攻撃したり武力で対抗するより、洗脳して価値観を狂わせて、自滅の道を歩ませるね。そんでもって、され地を作って、自分たちの住み良い環境を作る。仮に地球にたどり着けるだけのテクノロジーを持っていたら、そのくらいのことはするだろうな。俺のただの幻想だけど。

    • 評価
  10. 人類繁栄時代の地層から、まずは貝塚、土器、ピラミッド、万里の長城、茶碗、皿、便器、化石化した木造船などが見つかるかもね、そして炭酸カルシウムと砂利と酸化鉄と、ウランとプルトニウムの濃集した層がかぶさるようにあり、そこから上には人類文明の痕跡は見つからないのであった、、、

    • 評価
  11. 地質学的に、ってんなら第2次世界大戦前後(つか核兵器発明前後)ってのは
    はっきりと区別できると思うけど、他の時代となるとどうなんだろうな。
    産業革命後の地層は硫化物が増えたりしてんのかな?

    • 評価
  12. 神やら幽霊やら妖怪やら、根拠だけあって化学的証拠がない物もあるよな

    • 評価
  13. 大きなアナログ物しか残らない。
    デジタルなんて既に・・・

    • 評価
  14. >8
    プルトニウムの半減期じゃ1000万年後には残らないな。
    残るならウランだ。

    • 評価
  15. 実はあんまり残らないんではないかとか思っている。
    1000万年もしたら、大陸が結構動く。
    今ある文明の多くは基本的に平地、特に西洋文明は
    堆積平野に広がっている傾向がある。
    堆積地が1000万年も、そのままの形で残るのは、なかなか難しい。
    そういう事を色々考えると、人類の生活域っていうのは実は結構狭い。
    地層に閉じ込められた微かな元素量の変化だけが
    大規模な文明だった事をにおわせるにとどまるのではないかなぁ

    • 評価
  16. 久々にカラパイヤ来たらまた何か新しい機能が追加されてるでござる
    低スペックPC持ちの人間にはちと辛いのう…
    今更だけど、こういうハナシを聞くと
    人類てのはもう完全に「自然の摂理」から逸脱してるって感じるよね

    • 評価
  17. 人間が自然の摂理から脱しているのではなくて
    宇宙内で起きているすべての出来事はsupernatural。
    つまり、すべての出来事は理に適っているってこのなんだよ と。
    例えばその使っているPCだって自然摂理の一つの結果にすぎないんだよ と。
    始まりと終わりが一点のあつまりだったならば、ビッグバンによってその始まりと終わりが空間とともに離れているだけであって、シナリオは最初から決まっていたんだよ と。
    と想像なんかしてたり と。

    • 評価
  18. ただし、人間の場合
    自身の周りで起きるすべての不幸を「自然の摂理に反する」と決めつける癖があってだね。
    ものごとは犠牲なしでは進まないんだ。例えば、君が歩いたその足元に何匹の生物を知らずに殺した(蟻とか、微生物とか)。
    つまりそいうこと。

    • 評価
  19. >約47億年の地球の歴史の中でも過去に例がないと指摘する。
    じゃあ単に今回が初の例だっただけであると

    • 評価
  20. たった20万年で人間が誕生したのが理解できない
    シーラカンスは2億年たっても一つも進化できてないのに

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。