メインコンテンツにスキップ

世界新記録!「不老不死生物」ベニクラゲ若返り実験で6回の若返りを成功させる(京都大学)

記事の本文にスキップ

31件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 紀伊民報の伝えたところによると、京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信准教授(58)は、「不老不死」の研究材料として注目されるベニクラゲの若返り実験で、世界記録を更新する6回目の若返りをこのほど成功させた。

 久保田准教授は「若返りのメカニズム解明に向け、今後もどんどん回数を重ねていきたい」と話しているそうだ。

 クラゲは通常、有性生殖した成体は死を迎えて溶け去るが、ベニクラゲは溶けずに肉団子状になり、再び走根を延ばしポリプ(刺胞動物の基本形)へと若返る。このポリプがクラゲ芽を形成し、やがて若いクラゲとして分離して泳ぎ出す。

 この一連のサイクルを無限に繰り返すことから「不老不死」と言われる。

 ベニクラゲの若返り現象は、1992年にイタリアの研究者が地中海産で初確認した。その後、久保田准教授らが日本産で世界第2例目として成功して以来、その回数を更新し続けているという。

この画像を大きなサイズで見る

 画像は6回目の若返りでポリプになったベニクラゲ(和歌山県白浜町の京都大学瀬戸臨海実験所)

 久保田准教授は、昨年5月15日に沖縄で4個体の若いベニクラゲを捕獲。全個体が捕獲直後に退化し、5月18日前後に若い世代のポリプに1回目の若返りをした。

 その後、最も素早く若返った雌に焦点を当てて飼育実験している。その結果、7月上旬に2回目、8月上旬に3回目、9月下旬に4回目に成功した。

 冬場の寒さを乗り越えるため、ヒーターで水温を20~25度まで温め、水流を起こしかき回すようにして、12月上旬に5回目に成功。今年3月23日には6回目のポリプへの若返りをした。その後も元気に生き続けており、さらなる若返りが期待できるという。

 久保田准教授は「予想通り若返りが連続して起こっている。将来は、再生から若返りへという人類の夢に一歩でも近づく材料にしたい」と話しているそうだ。

 なかなか夢のある実験だよね。死なないとは言わないまでも老化現象からは若干でも開放されたいと思う人が多いはずの高齢化社会日本なんだ。

ベニクラゲ6回目の若返り成功

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. そういえばココはベニクラゲの曲も出してた気がするw

    • 評価
  2. クラゲと人間じゃ遺伝子も属綱も体構造も複雑性も全く違うんだから
    無駄な研究になりそうだな

    • -7
  3. ああ、次は人間をベニクラゲにする技術を開発するんだ

    • 評価
  4. 癌細胞はある意味、不老不死を手に入れたとも言える細胞らしいんだけど、そんな事聞いちゃうと、ひょっとしてこれは人間が不老不死を手に入れるためのトライ&エラーのひとつなのか!?と勘ぐってしまう。
    いつの日か、正常な性質を保ちながら永遠に分裂を繰り返す細胞が……

    • +1
  5. 全身は無理でも皮膚とか頭髪位は若返り再生出来る様になると良いね

    • 評価
  6. くらげって群体だよな?
    それって人間で言うと、個人個人は死んでも社会や国が死なないのと同じ意味じゃないの?

    • -3
  7. 無駄な研究なんて無いよ。
    大発明だって、元はくだらないものから進化したりするからね。
    今それを民主様が仕分けしまくって、日本の科学技術が死にそうなんだよね。

    • +3
  8. 寿命の長さはそのままでいいから、若いままで死にたい

    • -1
  9. 人間のそんなひ弱な細胞で不老不死なんぞしたらどうなると思う?
    あの餓鬼をみろ。不老不死を手に入れた者たちの成れの果てじゃ。

    • 評価
  10. >くらげって群体だよな?
    個体と群体がいるよ。
    群体だとカツオノエボシなんかが有名かな。

    • +2
  11. 「単為生殖」での次世代クラゲの「胚」とかが母体を栄養に成長、というのではないんだな?

    • 評価
  12. 俺は逆(さか)さクラゲで、いつも若返りしてるぉ。

    • -1
  13. 一説によると5億年も若返りを繰り返している個体もありうるとか
    凄いもんだねー

    • +2
  14. ある意味、不老不死だからこそ、こんな程度の進化で止まっちまってるのかもなあ・・・

    • -1
  15. この研究が成功するとエヴァのレイちゃん状態になったり…

    • 評価
  16. ずっと若返りを繰り返したとしても、遺伝子が傷つくリスクがある?んだから、いずれ癌化して死んじゃうんじゃないの?詳しくないからよくわからんけど
    癌化した細胞や遺伝子やらも修復されるテクノロジーなの??

    • -1
    1. >>19
      癌化したり傷つくリスクも含み込んだ形で安定した種、という事なのだろう。逆にいえば、この程度の「単純な」生物じゃないと、そうしたリスクを含み込んでなお種として長らえられないのじゃないかと。

      • +1
  17. クラゲのポリプは植物の生態にしか思えん。

    • 評価
  18. >最も素早く若返った雌に焦点を当てて飼育実験している
    実は焦点を当てられなかった他の個体がずっと何回も若返りしてたりしてww

    • 評価
  19.  このクラゲの仕組みを一刻も早く掴んで若返りの薬(若返りガス)を作って老人ホームや高齢者ばかりが暮らす地域へバラ撒きたい。大人を強引に若返らせて2歳ぐらいからやり直さないといけない(そこまで市内といけない国)のかもしれない。

    • 評価
  20. 部活で、ベニクラゲを飼っているんですけど。
    一回すべて死にましたwwwwwwwwwwww

    • +1
  21. SFの世界――ベニクラゲを題材にした小説とかあればいいのに

    • +1
  22. コメに暗黒神話いてワロタ
    不老不死になったら戦争が増えそう

    • 評価
  23. この若返りって「強くてニューゲーム」じゃなくて「さいしょからはじめる」だよね…。
    老化後に初期状態に還元して生まれ直すのが果たして「若返り」と言えるのだろうか

    • 評価
  24. たしか超人ロックが似たような設定だった

    • 評価
  25. 理論上寿命が無限の生き物はほかにもたくさんいるよね

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

水中生物

水中生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。