メインコンテンツにスキップ

幻の巨大クラゲ「スティギオ・メデューサ」と遭遇!全長10メートルの神秘的姿を撮影

記事の本文にスキップ

41件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 カリフォルニア州モンテレー湾で、深海を漂う巨大な姿がとらえられた。これは、「スティギオメデューサ(Stygiomedusa gigantea)」という地球最大の深海クラゲで、和名ではダイオウクラゲと言うそうだ。

 傘の部分だけでも1メートル、口腕を合わせると全長10メートルもあったというそのクラゲは、水深975メートル付近を優雅に漂っている所を、モントレー湾水族館研究所(MBARI)の海洋生物学者が、遠隔操作の潜水艇により撮影した。

 傘の下から長く滑らかな”口腕”が延びていて、深海の生物ならではのクリーチャー感を出している。これまで何千回も撮影にトライしているが、この謎めいた生物とはなかなか遭遇できず、やっと捕えた数少ないチャンスだったという。

An extraordinary deep-sea sighting: The giant phantom jelly

めったに遭遇できない地球最大の巨大クラゲ

 初めて、スティギオ・メデューサ(Stygiomedusa gigantea)が捕えられたのは1899年のこと。新種のクラゲと判明するまでに60年の月日を要し、その後110年で目撃例が100回程度という、めったにお目にかかれないレア種である。

 地球最大のこのクラゲは、北極海以外の世界の深海で目撃されているが、そのチャンスは極めて少ない。それは、人間や遠隔操作で動かす潜水艇がとても到達できないような深みに生息しているからだ。

この画像を大きなサイズで見る

 日よけ帽をかぶったような釣鐘型をした頭部の直径は、1メートル以上、傘から伸びるリボンのようなひらひらした口腕を合わせると10メートルにもなるという。

 その長い口腕は、名前となったメデューサの髪のようだ。

この画像を大きなサイズで見る

 モントレーベイ水族館研究所(MBARI)は、遠隔操作の潜水艇「ティブロン」でカリフォルニア州モントレー湾の海域を探索していたところ、水深975メートルでスティギオ・メデューサと遭遇。

 MBARIはこの領域で1000回潜水を行ったにもかかわらず、スティギオ・メデューサに遭遇したのは9回だけだという。

 以下の動画はMBARIが2015年に公開したものだ。

Ghostly critters from the deep sea: Stygiomedusa gigantea

謎に包まれた生態

 スティギオ・メデューサについては観察例も少ないため、ほとんど知られていなかった。

 特徴としては他のクラゲが持つ触手が退化し、刺胞がないので毒で獲物を捕らえることができない。

 その代わり、大きく発達したスカーフのようにたなびく長い口腕を使って獲物をおびきよせ包み込むようにして補食しているのではないかと研究者たちは考えている。

 また、ほのかにオレンジ色に輝く頭部から周期的なパルスを出して、漆黒の深海を移動しているらしい。

 以前の調査から、スティギオ・メデューサはアシロ目の深海魚、Thalassobathia pelagicaというアシロ目フサイタチウオ科の魚と共生関係にある事が示唆されていた。

Stygiomedusa gigantea and Thalassobathia pelagica

 今回の調査でも、この深海魚がスティギオ・メデューサの傘の中にある口腕の間に出入りする様子が観察されたという。

深海の捕食者

 クラゲは、深海でよく見られる生き物だ。圧縮可能なぶよぶよしたゼリー状の体は、とてつもない圧力にも耐えることができる。

 かつてクラゲは深海の生態系にとってそれほど重要ではないと考えられていたが、2017年の研究で、深海クラゲは、イカなどの頭足類や魚類、さらにはシロナガスクジラなどとエサを競合する、深海でもっとも重要な捕食者であることが明らかにされた。

References:Giant ‘phantom jellyfish’ that eats with mouth-arms spotted off California coast | Live Science / Scientists Catch a Mesmerizing Glimpse of a Super-Rare Giant Phantom Jelly / written by konohazuku / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 41件

コメントを書く

  1. その後分裂し、頭部はブニョに、触手はノーバに進化していく

    • +4
  2. 頭の発光具合がなかなか神秘的
    これは古代の宇宙人の生体探査機がコントロールを離れて今も漂ってるに違いない‼️

    • +1
  3. このサイズなのに模様も構造も極めてシンプル
    複雑な器官は必要ないってことなんだろうけど、それでこれほど大きくなるってことは天敵いないのかな?
    だとしたら来世はスティギオメデューサになるのもいいな
    光のない真っ暗闇でふよふよのんびり泳ぐ毎日・・・

    • +18
    1. ※5を読んで平和な気持ちになったあとの
      ※6での気持ちの落差が…

      • +28
    1. ※6
      ほな、息子スティックもふにゃふにゃしてまっか?w

      • +3
  4. 子供が「ぼくのかんがえたうみのおばけ」として画用紙に描いてそうなビジュアルですね

    • +4
  5. ゲーセンにあったオーシャンハンターのメデューサ(海月)を思い出す

    • +4
    1. ※12 僕も同じ事、思いました。
      オーシャンハンター、懐かしいですね♪♪

      あの巨大クラゲの名前もメドゥーサでしたね。

      • +4
  6. 傘の部分が野原しんのすけの顔みたいな形だね

    • +1
  7. エチゼンクラゲ
    「数が少ないとありがたがるんやな」

    • +6
    1. >>16
      まあまあ、食って旨いのはアンタだからw

      • +3
  8. こうして見ていると、明らかに水煙の擬態に思える
    キノコ雲そのもの
    そう考えると、この長いリボンの役割も納得できるよね

    • 評価
  9. シルクの布切れみたいな口腕
    このヒラヒラ、水から揚げたらどうなるんだろう

    • +5
  10. 少し気になる部分があったのでコメント失礼します。
    『その長い口腕は、名前となったメデューサの髪のようだ』とありますが、クラゲのライフサイクルの中で、クラゲの形態であるもののことをメデューサと呼ぶので、メデューサと呼ばれるのはこの種に限ったことではないと思います。

    • +9
  11. 円盤生物第3号アブソーバ!円盤生物第3号アブソーバじゃないか!!

    • +1
  12. エチゼンクラゲとどっちが大きいんだろう

    • 評価
  13. 刺胞が全く無いの?
    「刺胞動物界の面汚しめ!」とか言われてないかい

    あと 抱きしめると気持ちよさそうな気がする

    • +3
  14. こんなに全身褐色で不透明っぽいクラゲがいるなんて知らなかった
    光が届かない場所なら、透明や半透明である必要がないからかなぁ

    • +4
  15. ひっそりと深海に安住の地を得た、
    太古に移住してきた地球外生命体の子孫と言われても
    信じてしまいそう・・・・・・。

    • +4
    1. ※27
      サムネ見たとき
      「めっちゃ火星人やん」と思ってしまった。

      • +3
  16. ハリー・ポッターのディメンター思い出した。

    • +2
  17. こんなゆっくりなのに、クジラやイカと競合するのが不思議。

    • +2
  18. 動画を見ても、深海の真っ只中、大きさを比較できる他の要素が何も写ってないので、大きさがよくわからないな。15cmですよと言われても、5メートル ですよと言われても、そんなもんかな? と思えてしまう。
    横にタバコの箱とかバナナとかおいてくれればいいのに。

    • +2
  19. SFアニメ『シドニアの騎士』に出てくる「白羽衣つむぎ」の外見そのものでビックリ!

    • +4
  20. 円盤生物ぢゃん
    シルバーブルーメぢゃーん!!

    • +2
  21. 造形がシンプルすぎてCG?と思ってしまった
    丸いのの真ん中の赤い所は光ってるの?
    それとも中身が透けて赤く見えてるの?

    海の中にはまだ誰も見た事が無い生き物がいっぱいいるんだろうなぁ…

    • +2
  22. 宇宙より身近なところにあるのに深海はまだまだ謎が多いねえ。
    圧倒的な水圧と暗黒が阻んでるんだろうな。

    • +2
  23. シルバーブルーメw
    同じこと思ってる人いたな
    刺せないし動きが遅すぎて補食はできそうにない
    プランクトンでも食べてるのか
    体を巣にしてる魚の糞を食べてるんだろうか

    • +2

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

水中生物

水中生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。