女王アリを救い出せ！ヒアリたちが作ったアリ柱救命ボート

　自然災害にあい、巣が落城してしまったアカヒアリ軍は、女王アリを救い出すべく、自らの体を人柱にして救命ボートを作り出し、そこに女王アリを乗せてアマゾン川を渡る。

なんか三国志の中の人とか戦国武将の用兵たちことを思い起こさせて目頭が熱くなるんだ。 Ants Create Their Own Lifeboat

　水辺に棲むヒアリは、大雨になると、救命ボートをつくって生き延びる。アリの外骨格は水をはじくようにはできているが、小さいアリ1匹では、水に落ちればすぐに流され溺れてしまう。

　そこでヒアリは集団知能を発揮する。洪水で巣から押し流されると、群れ全体でボートを作り、水の流れに何週間も浮かび続けることができるのだ。

ヒアリが作ったいかだ。

流されないように、水面にいくつかの葉で固定している 　この救命ボートはそう簡単には壊れない。巧みにバランスを取り、水に沈めようと上から押しても、伸縮する繊維のように変形し、水面に浮かび続ける。

　のちの研究で、ヒアリたちは下顎、爪、および足先にある吸着盤を使って互いにつながっていることが明らかになった。つながり合いながら、撥水性の繊維に似た構造を形成し、その体が本来持っている水をはじく性質をさらに強化するのだ。 あわせて読みたい
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