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地球上の小惑星、世界最大の塩湖「ウユニ塩湖」から見える風景

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(著)

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まるで空の上を歩いているような不思議な感覚を味わえるのは、標高3760mに位置する世界最大の塩湖、「ウユニ湖」。

白く固まった塩の上に、場所により深さ数センチ~数十センチの水がたまる。湖の真ん中に立つと、果てしなく広い湖が鏡の役割を果たし、空の景色を一面に映し出すその光景は、異次元に迷い込んだかのよな、空の上を歩いているような、惑星に舞い降りた気分を味わえるんだそうだ。

南米ボリビアにある ウユニ塩湖 は、世界最大級の塩原であり、その幻想的な景観から「天空の鏡」と呼ばれている。

 面積は約1万500km²で、東京都の約5倍に相当する。なぜこのような不思議な場所が生まれたのか、その正体は地質と気候の積み重ねにある。

ウユニ塩湖は、約4万年前に存在していた巨大な古代湖が乾燥によって消失し、その湖底に残った塩分が結晶化して形成された。

 現在見られる真っ白な地面は、主成分が塩化ナトリウムで、厚さ数mにわたってほぼ完全に平坦な構造をしている。この極端な平坦さは、地球上でも珍しい。

雨季(12月〜3月頃)になると、塩原の表面にごく薄い水の層が広がる。水は凹凸のない塩の地面に均一に広がるため、空と雲をそのまま映し出す巨大な鏡のような状態になる。

 一方、乾季(5月〜10月頃)には水が消え、六角形の塩の結晶模様が地表に現れる。この模様は、塩水が蒸発する過程で自然に生じるものだ。

 科学的にもウユニ塩湖は重要な場所である。地表が極端に平らで反射率が高いため、人工衛星の高度計測やセンサーの校正(測定値のズレを修正する基準)に利用されている。

 また、地下には大量のリチウム資源が眠っており、電気自動車用バッテリーなどへの利用が期待される一方、環境保全との両立が課題となっている。

 幻想的な風景の裏側には、地球の長い歴史と物理・化学の法則が静かに刻まれている。それがウユニ塩湖の本当の魅力である。

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この記事へのコメント 12件

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  1. 硫酸濃度高そうだな。車のタイヤ大丈夫なんだろうか??

    • 評価
  2. 数日前にここに観光に来ていた日本人が交通事故で亡くなられていますよね
    ご冥福を

    • +1
  3. 天候が難しいところみたいで、きれいに晴れる日は少なく運任せなところもあるみたいですね。

    • +1
  4. 車の色は空の色に出てきた「空町」を思い出した

    • +1
  5. >4
    行ってきたけど硫酸濃度とかはべつにないと思う裸足で歩いても平気

    • 評価
  6. NHKのwonder×wonderでやってたときは感動したね
    まるで別の世界に行っているかのよう

    • +1

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