この画像を大きなサイズで見る「大胆な性格の方が次々と新しいことに挑戦するので問題を解決しやすい」そんなイメージを持っている人は多いだろう。
だが実際には臆病で内向的な性格の方が、問題解決能力が高いことが、ドイツのマックス・プランク進化生物学研究所のハツカネズミの実験により明らかとなった。
臆病なネズミは粘り強く同じことに何度も挑戦するので、結果的に問題解決に成功する確率が高いという。
この研究は、性格の違いだけでなく、動物が置かれた「環境」によっても行動が大きく変わることを明らかにしている
臆病なマウスと大胆なマウスの行動を比較
マックス・プランク進化生物学研究所のアレクサンドロス・ヴェジラキス氏らの研究チームは、「性格の違いが問題解決にどう関係するのか」を調べるため、100匹の野生のハツカネズミを対象に、性格(臆病・大胆)に応じて分類したうえで、それぞれが問題解決課題にどう取り組むかを観察した。
実験では、エサを取るためにネズミがさまざまな仕掛けを解決する必要がある2つの環境を用意した。環境による影響も探るためだ。
ひとつは、外部からの刺激が少ない静かで落ち着いた「実験室」内の制御された環境。もうひとつは、他の個体と同じ空間で暮らす、野外に近い構造の「半自然環境」である。
この画像を大きなサイズで見る臆病なネズミのほうが粘り強く問題解決する
結果は意外なものだった。多くの人が「大胆なネズミの方が成功しそう」と考えるかもしれないが、実際に最も多く成功したのは、内気で臆病なネズミたちだったのだ。
この研究で注目されたのは、「一度で成功するかどうか」ではなく、「あきらめずに何度も挑戦する姿勢」だった。
臆病なネズミたちは、一度失敗しても繰り返し問題に挑戦し、そのたびに工夫をこらした。結果として、粘り強さが新しい解決策につながったという。
研究チームは「イノベーション(革新)は、大胆さではなく、何度も挑戦し続ける姿勢から生まれる」と結論づけている。
つまり、「成功するのは一部の特別な性格の持ち主」ではなく、「諦めずに続けることができるかどうか」が鍵になるというわけだ。
この画像を大きなサイズで見る環境の違いにより行動に変化も
さらにこの研究では、ネズミたちが置かれる「環境」によって行動が大きく変わることも確認された。
静かな実験室環境では、約60%のマウスが少なくとも1つの課題を解決したが、半自然環境では、成功率は約21%にとどまった。
これは、現実の自然環境がどれほど複雑で予測しにくいものであるかを示している。
研究の共著者、アンヤ・ギュンター博士は「動物の行動は、静かな実験室ではなく、現実の環境でこそ本当の姿が見えてくる」と語る。
自然界ではストレスや危険、他の動物との関わりなど、多くの要因が同時に存在しているからだ。
この画像を大きなサイズで見る諦めない気持ち、やり続ける行動力が未来を変える
研究チームは、問題を解決するために必要なのは「能力」だけでなく、「諦めずにやり続ける行動力」だと説明している。
臆病なネズミたちは、試行錯誤を繰り返しながら粘り強くやり続けたために、成功にたどりついたのだ。
また、同じネズミでも場所が変われば行動も変わった。
つまり、性格は一つの要素にすぎず、周りの環境や状況が大きく影響していることがわかる。
これは、動物だけでなく人間にも当てはまる重要なポイントだと研究チームは語る。
この研究は『Oikos』誌(2025年)に掲載された。
編集長パルモのコメント

大胆で飽きっぽいことで知られているパルモの場合には、内気なネズミさんにご指導ご鞭撻を励ましをいただきたいくらいなんだ。小さなことをこつこつとやり続ける力、諦めない心が成功につながるって、よく言われているけれど、性格が変えられないのなら、環境を変えていくしかないな。
References: Effects of behavioural types on the problem-solving performance of wild house mice under controlled and semi-natural conditions / Shy mice surprise scientists by solving problems faster than fearless ones
















やっぱり努力も才能の一つなんだな。 努力の才能に恵まれているというほどではないけど、頑張ろうという気になりました
この場合忍耐力とか根気強さやな。努力自体は大なり小なり誰にでも、五体満足じゃなくてもできる
続けられるかどうかになると途端にハードルが上がる。根気強さは誰にでも備わるものじゃないからな
勇敢なネズミは早逝
だが臆病なのと用心深いのとでは、似ているようで少し違う・・・
いざというとき臆病者は慌てふためくだけだ!
「諦めずに続けることができるかどうか」が「成功するのは一部の特別な性格の持ち主」なんじゃないかな
これをやり続けるだけと教えてその通りやれる奴はほんと稀
今 頭の中を大事MANブラザーズバンドが通り過ぎた気がした。
根拠無い自信より良さげ
臆病者なのに、根気がまったくない。しかし恐ろしく食煩悩が強い場合は
無謀な奴ほど挑戦できる。何度でも挑戦するのは反省して学ばないから。
臆病になるのは失敗と処理の過程のめんどくささを知ってるから。
> 臆病なネズミたちは、一度失敗しても繰り返し問題に挑戦し、そのたびに工夫をこらした。結果として、粘り強さが新しい解決策につながったという。
まあ人間社会じゃ、失敗を過度に恐れて消極的になれば成功は遠のくよ
その自分の消極性を正当化するために出る杭を打ち始めて、有害になっていく
何もしないほうがマシ…という考え方が癖になると、生きる気力すら失われて老け込んでいく…
少なくとも若いうちは、冒険しないとな
記事では意外な結果のような論調だが、自分はむしろイメージ通りだと思った。
・大胆で積極的な奴 ⇒ 打率は低いが、とにかくタフに多く打って出るから、数打ちゃ当たる方式
・臆病で内向的な奴 ⇒ あまりあれこれ手を出さないが、慣れたフィールドでコツコツ丁寧に成果を積む
総合的なバランスはとれていて、環境によってどちらが有利・不利かは変わってくるから、絶滅を防ぐための個性の幅として ともに集団内に維持されている感じ。
コレ読んでそのコメは、凄い…
褒めてないぞ。念の為。
これはどういう基準で「臆病」と「大胆」とを分けるかや
どういう課題を与えるかによっても変わってくるんじゃないかな
「大胆」な方が解決しやすい課題もあるだろうし
確立された標準的な「オープンフィールドテスト」による行動評価だそうな。
齧歯類の「接触走性(開けた広所を避け、木や壁伝いなど体を何かに密着させて移動することを好む)」に対して、新奇の環境へ入れた時、それでも潜在的な危険がひそむ広所エリアへ果敢に出てきて探索するか、端に寄ってじっと過ごすことが多いか、一定時間での行動位置を測定する。
大胆とは一か所にこだわらないってことなんだろう
臆病とは一か所にこだわることなんだろうと思える
大胆だとテリトリーを広げてリスクのある他所を探すことになるよね
臆病だとテリトリーは広げられないと言えるのかもしれない
同じく、そう思った。
実験条件では、餌はそのテスト器具にしか無くて
諦めずに何度も続けることが唯一の成功方法だったけど、
自然界では、なかなかモノにできない所の餌に固執するより
さっさと別の簡単に手に入る餌を探しに切り換えた方が上手くいく場合もある。
それぞれ長所・短所があるから、
両方とも淘汰されず、性質の多様性として残ったのだろう。
トキソプラズマに汚染されて無いだけじゃぁ・・・
意味がわからん
臆病なマウスと大胆なマウスをどうやって分けた?
粘り強いマウスを臆病なマウスと言ってるだけじゃないのか?
「オープンフィールド」。
齧歯類の不安関連や探索的行動の特性を分類する前調査として、
研究分野で有効性が認知されている簡易試験。
テストアリーナに入れた際の行動パターンを測定し、
・中央のオープンエリアへ出てくる頻度や滞在時間が多い、歩行総距離が長い ⇒ 大胆で好奇心旺盛
・壁際や角でじっとしている時間が長い ⇒ 慎重で不安性が高い、新奇恐怖が強く回避的行動選好
と判定する。
元ソースリンクあるし、読んできたら?
イマドキだから英語不得意でも自動翻訳で充分わかるよ。臆病/大胆は、開けたところの中央部にどの程度の頻度で出てきて留まるかで判定している。粘り強さなんてまず関係ない指標だろうね。
努力が極めて重要であり、社会を発展させていることは、高度な分野で活躍している人物は皆分かっていることだ。
分からない人は所詮その程度の世界しか知らない・分からないってだけなので、勉強し実績を積んでから知った口をきいてくれ。
努力により何かを成した者を蔑む人間がすぐに沸くので言っておく。
そもそも粘り強さって、特別な才能だと思うけど…
あと、臆病さと粘り強さの因果関係がイマイチよく分からなかったな。
臆病なまま動けなくなる個体や、臆病で諦める個体とかは居ないのかな?