この画像を大きなサイズで見る「政府は真実を隠している」「科学者たちは嘘をついている」こうした陰謀論は、自分と似た意見を持つ者同士が閉鎖的空間に集まるインターネットやSNSで広まりやすい。
イギリスのスタッフォードシャー大学とバーミンガム大学の最新の研究によると、陰謀論を信じる人は「報復的な心理」、いわば「敵意を伴う反発心」を持っている可能性があるという。
陰謀論に傾倒する背景には、社会への不満や不安、疎外感があり、それが「報復的な心理」として表れるというのだ。
この研究では、陰謀論の信念を生み出す動機について詳しく分析している。
陰謀論を信じる人の特徴とは?
陰謀論とは、科学的に証明された事実や理論を否定し、あえて複雑で非現実的な説を信じる傾向を指す。
多くの場合、「政府や科学者が真実を隠している」「特定の組織が社会を裏で操作している」といった疑念が含まれている。
また、陰謀論を信じる人は、科学を否定する傾向を持っていることが多い。
例えば、地球温暖化が人間の活動によるものだとする科学的な証拠を否定したり、ワクチンの有効性を疑い接種を拒否したり、専門家の意見を「操作されている」「偏っている」と考える。
科学は社会の重要な部分を担い、多くの政府機関や学術機関と結びついている。そのため、科学を否定することは、一種の反権力的な態度として捉えられることがある。
さらに、科学の理論やデータ分析は直感的に理解しにくいため、「専門家はわざと話を難しくして、都合の悪い情報を伏せている」と感じている人もいる。
この画像を大きなサイズで見る陰謀論者と報復的心理の関係を調査
こうした状況の中、スタッフォードシャー大学とバーミンガム大学の心理学者、デイビッド・ゴードン博士とメーガン・バーニー博士らの研究チームは、陰謀論を信じる人々の心理を探るために1,000人を対象にした3つの実験を行った。
その結果、陰謀論を強く信じる人ほど「報復的な心理」が強いことが判明した。
ここで言う「報復的な心理」とは、単なる不満や疑念ではなく、「自分が不当に扱われた」「軽視された」と感じたときに、それに対して攻撃的な態度をとる「敵意を伴う反発心」を指す。
実際の社会の中で不公平感を感じると、人は報復的な心理を抱きやすくなり、それが陰謀論を信じることにつながるというのだ。
この心理状態は、自分が上がるのではなく、他者を引きずり下ろすことで「公平さ」を得ようとするものである。
ゴードン博士は「科学的な証拠を直接否定できない場合、人々は科学者たちを『裏で何かをたくらんでいる』と疑うことで、自分の考えを正当化しようとする」と指摘している。
この画像を大きなサイズで見る陰謀論の信念を生み出す3つの主な動機
陰謀論を信じる動機には、これまでの研究で、次の3つの要因があることが分かっている。
- 認識的動機(世界を理解しようとする欲求)
人は理由が分からない出来事に不安を感じやすい。そのため、物事の原因や仕組みを知りたいという気持ちがある。陰謀論は「自分にとって納得のいく説明」であると思わせ、信じる人に安心感を与える。 - 存在的動機(自分の身を守りたいという欲求)
世の中が不安定だと感じると、「誰かが悪いことをしている」と考えたくなる。その結果、政府や科学者を疑い、陰謀論に引き寄せられる。 - 社会的動機(特別な存在になりたいという欲求)
「他の人は騙されているが、自分は真実を知っている」と考えることで、特別な気分になれる。これは人が陰謀論にのめりこむ大きな理由のひとつだ。
今回の研究で、この3つの動機と「報復的な心理」には密接な関係があることが明らかになった。
ただしバーニー博士は、「人々が意識的に『反発しよう』と思って陰謀論を信じているわけではない」とし、「社会の中で自分が不利な立場にあると感じることで、報復的な心理が生まれ、それが陰謀論を受け入れる要因になる可能性がある」と説明している。
この画像を大きなサイズで見る陰謀論対策は「社会的不安」を取り除くことも考慮すべき
この研究から分かるのは、陰謀論を減らすには、単に「それは間違いだ」と指摘するだけでは不十分だということだ。社会の不安や不公平感を減らすことも大切だ。
研究チームは、効果的な対策として、次のような方法を提案している。
・科学的な知識をわかりやすく伝える努力をする
・偏った情報に惑わされないよう、メディアリテラシーを向上させる
・社会や経済の不安を軽減する政策を実施し、人々の不安感を和らげる
陰謀論を信じる人が増える背景には、社会全体が関係している。特に、不確実性が高い状況では、人はより陰謀論に引き寄せられやすくなる。
社会全体で信頼できる情報を提供し、正しい知識を広める、人々が安心して暮らせる社会を作ることが、陰謀論を防ぐ鍵になるだろう。
ゴードン博士は、「陰謀論の背後には、社会的・経済的不安がある。陰謀論対策は単なる誤情報の修正ではなく、社会全体の問題に取り組むことと切り離せない」と結論付けている。
この研究は『Journal of Social Issues』(2025年2月18日付)に掲載された。
References: Onlinelibrary.wiley.com / Spitefulness linked to belief in conspiracy theories
















エンタメとしての陰謀論 知人に王道の「ムー」や東スポの購読者が居てますが、真偽はどうでも良く明らかに楽しんでいます。
オカルトなんて所詮は「ネタ」だから楽しんでみるものだからね
逆にオカルトにたいして過剰反応する人は、オカルトを信じる人とメンタル構造が変わらない気がする
たまにいる「昭和の人はみんなオカルト信じてた!」みたいに言う人はオカルトにドップリは嵌ってそうw
ネタをネタだと理解できない
客観的、論理的な思考が出来てないから陰謀論を信じるような人間で
他人から馬鹿にされるパターンは普通に何度も見てきた
面白い説ですね。 あまり陰謀論者にはお近づきになりたくないので関心もあまりないですけど、その機序にはちょっと興味があったので面白く読みました。
人はだれしも少しは「社会への不満や不安、疎外感」はあるでしょうけれども、個人的には勉強する気のない人が陰謀論にはまっているように感じます。 おかしいと思えば、今はスマフォでもパソコンでも調べることができて、それをもとにもっと勉強して自分の認識が誤っているのか、その説が誤っているのか、まだどちらとも言えない状態なのかなどいろいろわかると思うのですが、そういうことを調べもせずに狭い世界で閉じちゃう人なのかなと。 「バカほどモノを考えない」ということを昔読んで、私は今もバカですけどバカなりに学ぼうと努力していて、あまり陰謀論者にはなってないと思うんですがもしかするとダメかも……
今は情報が溢れすぎていてトンデモ理論にもすぐに行き着くし、我が意を得たりとそこばかり深掘りしていく人は俯瞰しないから気づきようがないんだろうな
陰謀論にはまる人たちは、だいたい反証については検索しようとしないからね
自分の認識や理解と合致するものばかり検索したりSNSでフォローしたりして、「やっぱり!」となりさらに沼にハマっていく
>私は今もバカですけどバカなりに学ぼうと努力していて、あまり陰謀論者にはなってないと思うんですがもしかするとダメかも……
あなたみたいに客観的、俯瞰的に考えられる人なら大丈夫だと思うよ
詐欺の被害者は「自分だけは騙されないと思っていた」という人が多いというから、「自分も陥るかもしれない」という気持ちは持っていた方がいい気がします。
スマフォ…。ww
考えてみればスマートフォンと書かずにスマートホンと書くとなんか横文字苦手なご老人感があるのに
略称スマホを皆普通に使っていてスマフォに違和感を感じる方が妙だな
スマートフォンが普及しはじめた頃はスマフォって言ってる人結構居ましたよね。
疑わないより疑う方がいいけどね。
それが過剰でなければいいだけの話。
この手の話ってフォーカスされるのは大体1か0かって話とか人だよねぇ。そこじゃないと思うんだけどなー
陰謀論の場合、”正しいかどうか”という疑いではなく”間違ってるに違いない”という疑問(予断)から始まるからね
その”間違ってるに違いない”と言う予断が生まれる素地になってるのが、今回の記事で取り上げられた心理的傾向なのかもしれない
疑うだけで陰謀論ってそれどんな陰謀論?
むしろ科学こそすべてを疑って、現時点で最も確からしいことを積み重ねたものでしょ。
根拠を示さず(あるいは科学的事実を無視して)に独自の仮説をまるで事実かのように言うことを陰謀論という。
そして反証できない仮説や根拠(笑)を持ち出してくる。
反証できない時点で科学じゃない。
世界の半数以上から反対されそうだけど、陰謀論の要件を満たしているという意味では「神がいる」という説も陰謀論。
>根拠を示さず(あるいは科学的事実を無視して)に独自の仮説をまるで事実かのように言うことを陰謀論という。
半分正解だが半分間違っている
根拠も示さず陰謀論という言葉だけで否定する輩が多すぎる
そもそも根拠を示すべきなのは、陰謀論と言われる側
陰謀論と言われる側が根拠とは言えない言説に終始するから、まともな議論の俎上に乗らないだけ
バカの定義が何なのか、仮にその一つに「不快耐性が著しく低い」とすると
「分からない」からくる脳負荷→「不快」をできる限り楽な方法で排除したい
→ 陰謀論でスッキリ!
木を隠すには森
陰謀を隠すには陰謀論。
>この心理状態は、自分が上がるのではなく、他者を引きずり下ろすことで「公平さ」を得ようとするものである。
なるほど!地縛霊と同じ思考や!
>陰謀論に傾倒する背景には、社会への不満や不安、疎外感があり、それが「報復的な心理」として表れるというのだ。
俺が不幸なのは社会を操っているワルモノがナニか悪いことをしているからに違いない、という考え方が根底にあるんだろうな。
そういう他責思考だから疎まれて人が離れていくってことを自覚してないんだろうか。
社会に正しい情報を広めるってのが、さらっと書いてあるけど結構奥深いよね
情報発信の浸透速度や正しい情報の信頼性を高める事には限界があるから、一人ひとりが正しい情報を受け取るという状態に至る行動を起こす事でしか解消しないと言う事か
つらかとばい
つまるところ「自分で調べたり考えたりすることが出来る人は自衛できる」って感じだからね
今のSNS等のネットだと口を開けば「ソース」だけど、それを自分で調べない人がそのソースを有効活用できるわけが無いわけで・・・
ネットにより「調べる」が変質してしまったんですよ
昔は調べるって言ったら図書館で本を読んだり百科事典で、なんて感じだった
それである程度確度が担保された情報が入ってきた
今は動画やSNSで色んな精査されていない情報が大量に入ってくるしオススメ機能で片側だけの情報に埋もれてしまう危険性が高い
じゃあ本にすればよいかと言うと、今やネット論客のいい加減な言説を「売れるから」というだけで無責任に出版している出版社があまりに多い
今は本当に難しい時代になった
なんもかんもインボー扱いするのもいかがなものかと思うが
世にインボーが全くないわけがないわけですよ
高崎山のボス猿争いにもちゃんと裏工作やインボーはあるのです
これからトランプとイーロンが色々暴いてくれるでしょうから
インボー論者としてワクテカしてそれを待っているところです
逆にね、いわゆる陰謀論に任せて世の中動いたらどうなのか?と思う。
結局思うようにならなくてまた新たな陰謀論が出てってなるんじゃないかな。
当時のワクチン否定派も、自分が感染して重症化して重い後遺症とか残っても、ワクチンはしない方がいいと言い続けられるのかな。まぁ、顔も名前も声もないネット上なら、手のひら返してなかったことにして「ワクチン大事です!打ちましょう!」って言っちゃうのかも知れない。
陰謀論で世の中が荒れても、今現在は誰も責任を取らない。
恐ろしいね。
量子力学はスパコンを国家やデカイ企業に売りつけるための国際的な陰謀!
(数学出来ない)
ロシアとウクライナの戦争が始まった頃のニュースで
プーチン認知症説を取り上げて早期決着するかもとか言ってたの覚えてるんだけどさ
あんなの放送してる側が信じたいことだけを信じる人間がどうとか批判して、
それを真に受けてる側が自分はそんな陰謀論者とは違うと信じてるのかと思うとバカバカしくなってくる
戦争はマスコミもいろんなこと言うよね(経済やワクチンもか)
ロシアがウに侵攻した時、3日で終わると言ったとこもあったけど、長引くしウは厳しい状況になるとちゃんと言ってたとこもあった
個人的には神にせよ陰謀論にせよ左右の政治的思想や難病の民間療法も最初にその人の心を救ってくれた何かなんだと思ってる
一度信じてしまえば途中で疑念が湧いても自分で否定してしまうし、他人に否定されればより意固地になってしまう
その何かが本当は自分を救ってはくれないと薄々気付いていてもね
一時期オウムを始めとする各種カルトの元信者ウォッチャーだったけど、そういった人の陰謀論者率は異常だった。
せっかくカルトを抜けることができて、カルトは懲り懲りとかオウム許すまじ!とか言ってるのに、そもそもの考え方は変えられないからこれからもカルト的なものに引き寄せられ続けるんだろうな。
インターネットの普及でカルトなんかすぐ論破されてしまうのではと思っていたけど
逆にどんなアタオカ論でもネットで仲間が簡単に見つかるから信仰が強固になっちゃってるね。
>科学的な証拠を否定したり、ワクチンの有効性を疑い接種を拒否したり
論文やデータ見てワクチン打たなかった
こういう記事があるにも関わらずカラパイアのコメ欄、科学の研究に対して「こんなの意味ない」「オレのがすごい」みたい な人が結構出没するんだよね 不思議だなあ
他者を否定したり持論を展開する事で自分は頭がいいと思いたい人と物事を冷静に分析して客観的に見れる自分は頭がいいと思いたい人と何が違うというのか
自称「世の中から虐げられてる」人にとっては世界が陰謀によって操作されてると思う方が心地よいんでしょうね。
そしてその通りだと実証された時に「そら見たことか。自分の言うとおりになった」と周りを見下す事ができる。
その日が来るのを待ってるんでしょう。
実際のところ陰謀論者こそが「操作されてる世界」を一番望んでるんだと思う。
「あーまーバカは陰謀論すぐ信じちゃうからねー」
というコメント多いけど、自分は大丈夫的なノリがほとんどで怖い
この陰謀論云々という記事も疑ってかからないとw
警察庁「パチンコの換金所などは存在しない」と公式見解している
天下りや利権のちからが働いている←陰謀とはこうした大人の事情が重なり合った状態
陰謀論と言うとわかりにくいけど、具体的にしれば理解できるでしょ
陰謀論だ!‥と言う人は「パチンコの換金所なんてない!」という状態に近い
たしかに知性の低い思い込みの意見もあるけど、
『日本がアメリカの支配があり、
アメリカの都合のよいメディア情報に統制されることがある』
『アメリカもまた金融支配の歯車の一つ』
この2つは陰謀論でもなんでもなく、現実に起こっている
利権は黒でも白と事実を捻じ曲げる力が生まれます
基本的には、賢さに恵まれず、それゆえに”誰にでも解ること” が理解できないで社会に打ちのめされて砂を噛むように生きてきた人が、何かの拍子に「お前らの知らない真実を私は理解している!」って思っちゃったときに、打ちのめされてきた反動でのめりこむものだろう。