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アマゾンに存在する謎の洞窟、巨大生物が掘ったものなのか?

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(著) (編集)

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Photo by:iStock
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 ブラジルのアマゾンには、「アルマジロの巣穴」と呼ばれる無数の洞窟がある。研究者たちはこれらの洞窟は、古代の巨大生物が掘ったものではないかと疑っている。

 巨大生物といっても、チュパカブラなどの怪しげなUMAの類ではない。1万年以上前の氷期に存在したシロクマを思わせる巨大なナマケモノやアルマジロのことだ。

 アマゾンの謎めいた洞窟群は本当に巨大生物が掘ったものなのか? 以下では『Nature』に掲載されたその真偽をめぐる議論を紹介しよう。

巨大洞窟はどうやって作られたのか?

 ブラジル南部にある謎めいた洞窟を「Toca do Tatu(トカ・ド・タトゥ)」という。この”アルマジロの巣穴”という意味をもつ洞窟は、長らく研究者を困惑させてきた。一体どのようにして形成されたのかまったくわからないのだ。

 しかも1500~2000か所も発見されている。だが、それはほぼブラジル国内に集中しており、それ以外はアルゼンチンに点在する程度だ。このことが、洞窟が天然のものではない可能性を告げているという。

 大きいものなら高さ2m、幅4mもある立派な洞窟だ。また小さなものでも、長さ50mも続く。そうしたものの大半は瓦礫に埋まっており、建設工事の現場などで偶然発見されることがしばしばだ。

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ブラジル南部の巨大な「アルマジロの巣穴」の内部 Credit: Rafael Lange for Nature

 中には、数世紀前イエズス会の宣教師が金を隠したと伝えられる洞窟もある。

 また古代人が使っていたらしい形跡もある。洞窟内の壁や天井に、特徴的なマーキングが彫られているのだ。

 そうした中には、付近を流れる川を示しているものもあり、古代の地図だったのではと考えられている。

 だが、多くの刻印が人間によるものである一方、謎めいた巨大生物が残したと思われる大きな引っ掻き傷もある。

 じつはこの傷こそが、この洞窟の正体を示す重大なヒントなのかもしれない。

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洞窟内に残された動物が付けたひっかき傷のような痕跡 /Credit: Rafael Lange for Nature

洞窟は巨大生物の巣穴だったのか?

 一部の研究者たちは、こうした引っ掻き傷を根拠に、洞窟は1万年以上前に存在した氷河時代の巨大動物が掘ったものではないかとの仮説を唱えている。

 動物の巣穴説が初めて提唱されたのは2001年のことだ。

 アルゼンチン、ラ・プラタ博物館の古生物学者セルヒオ・ビスカイーノ氏は、洞窟に残されるいくつもの傷跡を調べ、それが数千年前に絶滅した巨大ナマケモノの爪にピッタリ一致することを発見した。

 洞窟はこの巨大生物が掘ったものだろうという仮説を発表した。

 同様の仮説は2012年にも、サンパウロ州立大学の古海洋学者チームによって示されている。

 動物の体ではなく、動物が残した足跡やフンなどが化石化したものを「生痕化石(せいこんかせき)」という。もしかしたらトカ・ド・タトゥ洞窟は史上最大の生痕化石かもしれないのだ。

 たとえば、ブラジル北部のパラー州では、すべてつなぎ合わせると長さ1500mに達する長大なトカ・ド・タトゥ洞窟が確認されている。

 こうした洞窟は、たった1匹が掘ったのではなく、世代を超えて掘り継がれた結果、それほど大規模なものになった可能性もあるという。

そう考えた方が、1匹あたりの穴を掘るエネルギーコストが減るために、合理的なのだ。

 また洞窟は巨大ナマケモノだけが掘ったのではなく、巨大アルマジロも同様に穴掘りをしたという説もある。

 そう主張するラ・プラタ博物館の比較解剖学者ネストル・トレド氏によれば、氷期の原始的なアルマジロは、外敵から身を守るために、幅0.6~1.5m、高さ0.5~0.9mの巣穴を掘ったのだという。

 ただし、こうした仮説を疑問視する意見もある。それほど巨大な動物は、外敵から身を守るためにわざわざ穴を掘る必要があったのだろうか?

  確かに洞窟内の引っ掻き傷は動物がつけたものかもしれない。だからと言って、必ずしも動物が洞窟全体を掘ったとは限らないだろう。

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洞窟を掘ったとされる巨大ナマケモノと巨大アルマジロのイメージ。ナマケモノはほとんどシロクマのような姿をしている/Credit: Renato Pereira Lopes

洞窟に秘められた真実に迫れるか?

 トカ・ド・タトゥの洞窟群は本当に巨大生物の巣穴なのか? それを明らかにするために、国際的な研究チームによる調査が不可欠であると、関係者は呼びかけている。

 現時点における課題は、洞窟内の岩石の種類や環境についての十分な測定データがないことだ。これがなけれ、確かな結論を出すのは難しい。

 また、洞窟の正体を探るための作業は根気のいるもので、直ちに世界が驚くような結果を期待することもできないそうだ。

 だが、そこに秘められた真実は、考古学的にも古生物学的にも強烈なインパクトを与えるものかもしれない。

 その魅力について、カナダのサスカチュワン大学の生痕学者ルイス・ブアトワ氏は、「世界各地の科学者の関心を引きつけるほどのスペクタクル」と語っている。

編集長パルモのコメント

パルモの表情、にやり

巨大生物って聞くだけで胸がワクワクする。巨大ナマケモノって「メガテリウム」のことかな?本当にかつて生息していた巨大生物たちの巣穴だったら是非直接見てみたい。日本の裏側だからめっちゃ遠いけど。というか、ひっかき傷にDNAの痕跡とか残されてないのかな?とか素人考えで思っちゃうわけだけど、研究にはお金が必要だから、巨大生物マニアの大富豪さんがスポンサーについてくれないかな。

References: Nature

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この記事へのコメント 24件

コメントを書く

  1. わたししってる、地球連邦軍が掘ったんだよ!
    ジャブローって言うんだけど

    • +7
    1. 壁面の引っかき傷を残した巨大な爪の持ち主がわかった気がする、たぶん水陸両用

      • +3
      1. 赤い衣装・赤い機体で潜入調査とかやめてくれませんかね?

        • 評価
  2. こんな立派な穴を掘るなんて
    ハタラキモノに改名すべき

    • +28
  3. こんなでかい穴を掘ったんだから巨大ハタラキモノだ

    • +21
    1. ID: ZmQx と ID: NzNh は、
      結婚しちゃいなよ、もうw

      • +14
  4. >それほど巨大な動物は、外敵から身を守るためにわざわざ穴を掘る必要があったのだろうか?

    穴は肉食獣だけでなく暑さ、寒さ、雨風などからも身を守れるから
    天敵が居ないような大型獣にもメリットはありそう。
    人間が普通に歩けるサイズの巣穴を掘る動物は
    現代には居ないからロマンがあるね。

    • +11
  5. 巨大アルマジロもいたのか!
    まん丸化するタイプだったら、転がってきたらキケンだな。。。

    • +8
    1. 巨大アルマジロとして有名なグリプトドン類の大型種は
      装甲が帯状になって無いので丸まりはしなかったよう。
      巨体なのでそこまで徹底しなくても身を守れたのかもね。

      • +1
  6. 久々の巨大哺乳類ネタ嬉しい
    一から掘ってなくてもここを歩いたり寝てたりしたのかと想像するだけで楽しい

    • +14
  7. 石を食べる巨大蟻の仕業。
    その蟻を巨大アリクイがガリガリ引っ掻き落とした際に付いた爪痕。
    もしくは舌でペロペロ蟻食べてたら噛まれて痛ってなった時にたまたま引っ掻いた跡。
    解決。

    • +2
  8. 洞窟に巨大生物の骨がわんさか出てくるはずなのにその記述がない

    自然現象か人間によるものだな

    • -1
    1. 死んだ個体は食べられたか、巣穴の外に捨てられた可能性も否定できないが、そうならなかった個体が0とは思えない
      自然現象ならば、特定地域に限定される理由が難しい
      人間によるものならば、動物と同様に人間が掘った痕跡、例えば道具などが残されていなければならない
      数十メートルも、何世代も掘った大事業ならば、延べ人数やそのバックボーンも含めてなおさらであるが
      人間の痕跡は穴を利用したと思われるささやかな痕跡しかない

      よって、どの説もいまいち頼りないので、現時点では謎である

      • 評価
      1. ここがどうかは分からないけど、ブラジルは酸性土壌が多いから
        骨が腐食しやすく化石に残り難かった可能性もあるかも

        • +1
  9. アマゾン近くで大きな陥没穴ができてるなら、これは地下水路の痕跡だったんじゃないの?

    • 評価
  10. 今生き残ってるナマケモノって、ヒグマやホッキョクグマ含む全種の熊が絶滅してジャイアントパンダが生き残ってるようなもんたがらな

    本来は陸生の巨大種がメインの生き物で、今の樹上性の姿はトリッキーすぎる進化なのよ

    • +1

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