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日本のお菓子の袋に昆虫を入れて密輸しようとした業者が空港で摘発される

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(著) (編集)

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 2025年1月、ロサンゼルス空港で、日本のポテトチップやチョコレートといったお菓子のパッケージの中に、甲虫が隠されているのが発見された。

 甲虫は全部で37匹で、総額1,480ドル(約224,000円)になるという。生きた昆虫の輸入には許可が必要なため、何者かがお菓子に偽装して密輸しようとしたらしい。

日本のお菓子の袋に入れ偽装して昆虫を密輸

 今回発見されたのはクワガタやゴミムシダマシ、そしてコガネムシ科の仲間とされ、合計37匹だったという。最大のものは体長が約13cmもあり、かなりのコレクションだったようだ。

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image credit : US Customs and Border Protection(CBP)

 アメリカの税関・国境警備局(CBP)の農産物専門家によると、生きた昆虫の輸入にはさまざまな手続きが必要だ。CBPでは、昆虫の生体の扱いについて、次のように説明している。

生きた昆虫をアメリカに持ち込むには、米国農務省(USDA)動植物検査局(APHIS)の植物保護検疫局(PPQ)許可証、または PPQ植物・病原体・生物防除部門が発行した書類が必要です

 今回の事案は、上記のような煩雑な手続きや輸入許可をかいくぐって、昆虫をアメリカに密輸しようとしたもののようだ。

 日本でもペットショップに行けば、高価な外国産のカブトやクワガタが並んでいる。コレクターたちにとって、珍しい甲虫は垂涎の的なのだ。

エキゾチックな昆虫は、コレクターや愛好家に非常に人気があります。オンラインやブラックマーケットで行われている違法な取引は、アメリカの法律や規制を回避するリスクをいとわない人々に、莫大な利益をもたらしています

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image credit : US Customs and Border Protection(CBP)

 一見無害な甲虫たちも、万一逃げたり捨てられたりして野に放たれると、植物の葉や根を食べたり、樹皮に卵を産みつけて森林を損傷したりなど、生態系に深刻な影響を与える可能性がある。

 CBPロサンゼルス国際空港港湾局長のアンドリュー・H・ダグラス氏は、次のように語っている。

CBPの農業専門家は、有害な害虫や植物病害に関する科学的知識と、これらの脅威が我が国に侵入する前に検出し阻止する専門知識を組み合わせています。我々は国家安全保障任務に対する彼らの貢献を非常に誇りに思っています

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image credit : US Customs and Border Protection(CBP)

「なんで虫?」と当惑する反応も

 古来より虫愛ずる文化が定着している日本とは異なり、海外では虫をペット扱いして飼ったり、鳴き声を楽しんだりする文化はあまり馴染みがないようだ。

 もちろん、愛好家は存在するが、日本のように子供たちが夏休みになると虫取りをしたり、幼虫を飼育するような文化は珍しいらしい。

 だからぶっちゃけ、クワガタとカブトムシの区別もついていなかったりする。日本ではよく知られているファーブル昆虫記だって、ファーブルの出身地であるフランスで知っている人は多くない。

 今回の出来事をニュースで知ったネットの反応を見ても、イマイチ「なんで虫?」とピンと来ていなさそうな声が多かった。

  • こんな高価な虫を何に使うの?
    • 趣味のペットだよ。アメリカの子供たちは魚やカメを飼うことが多いかもしれないけれど、日本の子供たちは大型の甲虫をペットにするんだ
  • 幼虫なら密輸しやすいんじゃない? 卵とか。成虫は目立つし長生きしないけど、幼虫なら土の中に隠して持ち込める
    • 土は国際便には持ち込めないよ。土には微生物や菌類、昆虫の卵など、本来の生態系には存在しないものがたくさん含まれているから
  • 1匹約40ドル(約6,000円)か
    • 日本ではこういった虫は季節限定のペットとして人気があるんだよ。幼虫を販売する販売するWebサイトがあって、自動販売機でも買えるんだ。子供たちは甲虫同士を戦わせて遊ぶんだ(ポケモンの発想の一部になったらしい)

 だから虫といえば「害虫」という認識が一般的で、人々の関心もイマイチ薄いのだが、幸いなことに今回発見された虫たちは、飼育許可を持つ地元の動物園に寄贈されることになるそうだ。

References: Dozens of Live Beetles Disguised as Japanese Snacks Intercepted by CBP at LAX | U.S. Customs and Border Protection

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この記事へのコメント 13件

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  1. 向こうは虫飼う文化なかったのか
    養蜂だけは利益のためにやってきた感じかね
    選り好みが欧米人らしいわ

    • +7
    1. 単に密輸だからだと思うよ
      海外でも普通に日本の蜘蛛や虫を輸入して飼ってる人いるし

      • +8
  2. まあでも、そもそも取る虫の少ない都市部に人が集まってその文化もどんどん廃れてると思うけどね
    虫取りなんてしたことない子供ももう少なくないんじゃない?
    そうすれば収集家も減るし密輸も減る

    • +6
  3. パール派ですね、うちはエビス派です
    シリコンパッキンで密閉されて大丈夫なものなのかしら

    • 評価
  4. 40年前、中学生の時に
    カブトやクワガタの幼虫を取ってきて
    育ててると友だちに言ったら凄い
    馬鹿にされたなあ。

    • +3
    1.   子供っちゃあ、ものごとを知らないし了見も狭いしで当時は傷ついたと思いますが大人だと多様な価値観でそういう趣味もあるとわかりますが、子供の狭い世界ではありえないという感覚だったのでしょうね。 そういう意味では他人の打ち込んでいることに対して自分の中では理解できなくとも、否定することはよろしくないと若い世代に教えてあげるのが年長者となった大人のつとめかななんて思ったりします。
       昆虫も含めて生物の人為的移動は生態系を守るという点で禁止は重要だし影響度を考えると今回のような件は厳罰もやむなしという感覚です。

      • +2
  5. 日本では平安時代から虫愛ずる姫君がいたし、四季があるし、水道水が飲める

    • +3
  6. クワガタなだけにスタッグ菓子って誤魔化すつもりでいたのか

    • +1
  7. 「ムシキングのオマケです!」って言われたら正直危なかった

    • +4
  8. イギリス人男性の友人も、向こうでは子供が虫を飼う習慣はないって言ってた。
    関係ないけど彼がフランスに住んでた時、あっちのセミは日本のより大きくてイヤだったと言ってたのが印象的だった。ガタイのいいヤツなんでw

    • +5
  9. 好事家はお金出すだろうけど、海外にもやはりこういう人たちはいるんだなあと
    でも日本人ほど虫に愛着なさそうだよね

    • +2
  10. >だからぶっちゃけ、クワガタとカブトムシの区別もついていなかったりする。
    ・・・というが、実は爬虫類と両生類の区別もついていない。
    欧米では爬虫類をペットとして飼育することは日本より遥かに多いのだが、それでも爬虫類のことを「皮膚が湿っていて粘液で覆われており、水辺で生息することが多い生物」というステロタイプイメージがなぜか定着しているのだ。
    つまり別に関心がなくて飼育して観察することの無い生物だけじゃなく、飼育する生物すらそんなに注意向けてないんだ根本的に。
    感性からして全然日本とは違うのかもしれない、もしかしたら。

    • +1

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