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兄弟姉妹の真ん中の子は協調性が高く正直であるとする説を裏付ける最新研究

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(著) (編集)

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 真ん中の子は、昔から協調性にあふれた気配り上手と言われていたが、本当なのだろうか?

 もちろん個人差はあるが、兄弟姉妹の生まれ順と性格の関係を調べた新たな研究によれば、真ん中の子は謙虚で協力的という説は、家族の人数が多いほど正しいことがわかったそうだ。

 ただし、ここ最近ではこれに反する研究もたくさん発表されている。なので、生まれ順性格影響説の真実については、まだまだ研究すべきことがあるようだ。

生れた順番と性格特性に関連性はあるのか?

 長男長女は努力家で頑張り屋、末っ子は甘えんぼ、真ん中っ子は協調性にあふれるなど、兄弟姉妹の順番と性格には、強いつながりがあると昔からよく言われている。

 だが、科学的にはこの説(ここでは生まれ順性格影響説と呼んでおこう)はあまり裏付けられていないようだ。

 ここ20年間で行われた関連調査を調べた研究によると、その結果はまちまちであるという。

 生まれ順性格影響説を支持する調査もあれば、生まれ順と性格にはまったく関係がないとする調査もあった。

 ただこれらの調査の多くは、あまり規模の大きなものではなく、そこから一般的な答えを出すのは難しい。

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Photo by:iStock

かつて行われた大規模研究の結果は?

 ではもっと大規模な研究ならどうか?2015年に大規模なサンプルを用いた2本の研究が発表された。

 1つは米国・英国・ドイツの20,000人を対象としたもので、兄弟姉妹の順番と人間の特性をした「ビッグファイブ」との関係が分析された。

 心理学におけるビッグファイブとは、性格の分類法の1つで、「外向性」「協調性」「経験への開放性」「神経症傾向」「誠実性」の5カテゴリーで分けることから、その名で呼ばれる。

 この研究では生まれ順と性格に関係は見出されなかった。

 もう1つは、1960年に高校生だった27万2,000人の米国人を対象としたものだ。

 この研究からは、長男長女だと知能が高くなることを示すなど、ささやかな相関が見られたが、その理由としては、兄や姉は下の兄妹に教えることで知能が育まれている可能性が考えられるという。

 そうは言っても、10回の知能テストを行ったとしたら4回は、下の子のテスト結果が良い結果になっているので、現実にはそれほど大きな差はないだろう。

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Photo by:iStock

家族の人数が多ければ、従来の説に当てはまる

 ところが、今回紹介する新たな研究は、確かに生まれ順は性格に影響すると主張している。

 ただし、大きなポイントになるのが、家族の人数だ。大家族ほど「生まれ順性格影響説」に一致した状況になりやすいのだという。

 カナダ、ブロック大学の心理学者によるこの研究では、性格の種類を「HEXACO」という指標に基づいて分類した。

 これはビッグファイブに似ており、「正直・謙虚さ」「情緒安定性」「外向性」「協調性」「誠実性」「経験への開放性」の6カテゴリーで性格をとらえるものだ。

 分析対象は、hexaco.orgに登録されている71万人以上のデータだ。なお、この研究では、一緒に住んでいる子供であれば、生物学的なつながりにかかわりなく、兄弟姉妹とみなされた。

 そこから判明したのは、確かに真ん中の子は正直・謙虚さと協調性が一番高いということだ。次に高いのが末っ子で、さらに長子、一人っ子と続く。

 だが注目すべきは、兄弟姉妹の数が多いほど、この傾向がよく当てはまることだ。

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Photo by:iStock

兄弟姉妹が多いほど協調性が育まれる

 一般的な傾向として、宗教への信仰が厚い家庭ほど、子供が多くなる。

 そこで子供たちの性格が宗教の影響である可能性を調べるため、この要素を加味してさらに分析が行われた。

 すると確かに性格の4分の1は宗教の影響で説明できたが、残りの部分はやはり生まれ順と家族の人数に起因するだろうことがわかったという。

 では、なぜ大家族ほど子供たちは協調的な性格になるのか? 研究チームは、大家族ほど協力せざるを得ないことが多いからだと考えている。

 常識的に考えれば、兄弟姉妹が多いほど、わがままに振る舞うことはできず、みんなに合わせて生活を送らなければならなくなる。

 そうした環境で育つことで、協調する力が育まれていくのかもしれない。

 だが、この研究でさえ、生まれ順性格影響仮説の決定版とはならない。

 最近でも、一人っ子と兄弟姉妹がいる子供とで自己愛の強さに違いはないとする研究や、同じく子供の性格は一人っ子だろうが兄弟がいようがほとんど差がないとした研究などがある。

 生まれ順と性格の本当の関係はどのようなものなのか? 真実を知るには、さらなる研究が必要であるようだ。

 この研究は『PNAS』(2024年12月23日付)に掲載された。

References: Middle children are more agreeable, humble and honest than siblings, new study suggests. The baby of the family would like a word. | Live Science / Middle children grow up to be more honest and cooperative than only children, study suggests

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この記事へのコメント 14件

コメントを書く

  1. 真ん中っ子の俺としては、これは当たってると思う。1番上は好き勝手にやって責任を下に押し付け、1番下は甘えて責任を上に押し付け。結局真ん中は上と下に気遣って生きなきゃいけない。必然と協調性が高くなるし、責任を押し付けられる立場だから自然と正直になる。

    • -5
    1. このコメントマイナスがいくつもついてたはずのに

      • -1
  2. そうかな???
    上下(うえした)に気をつけているのは確かだが
    『自己主張をかなりする』というのを教育心理学で教わった
    そうしないと自分の取り分が得られないからとか
    その通りだと思った

    一応、書いておく
    ♂♂♀の真ん中だ

    • +5
    1. それが許される環境ならそうなのかもな
      同じ構成の真ん中だが物心つく頃にはもう自己主張なんて諦めてたぞ。痛い思いするだけだからな

      • +5
  3. これは親の性格がマトモで
    真っ当な育て方すれば
    そこそこ当て嵌まるのかもね
    機能不全家族や毒親の家庭だと
    そうはならんじゃろ

    • +19
  4. 家庭環境によるとしか
    うちは上が優秀で何をやっても上は優秀なのにお前はダメとしか言われないから家事や雑用に逃げるしかなかった。特に評価はされなかったが
    下の子には悪い事をしたよ。俺がなんでもやるせいで役割を持ずに自己肯定感が低いままだった

    • +5
  5. 個人主義のキリスト教圏の話で、尚且つ家庭環境に大きく左右される話だと思う
    父親が男男女の中間子だけど、自己主張は激しいしお調子者で、問題があると見て見ぬふりをするし自分以外に問題をなすりつけるから大嫌いです

    • +5
  6. うち3人姉妹だけど真ん中は謙虚・協調性とは真逆…
    上と下は合ってる。

    • +7
  7. 周囲から見てソレは無いって思われてても、当人はあてはまっていると思うかも知れないし、その逆もまた然り

    脳波測定とかで性格や思考を”完全に客観的なデータ”として判断できる技術でも生まれない限り、「だと思われる」「と考えられる」「そのようである」って言う曖昧さから抜け出すことは出来ないんだろうなと

    • +2
  8. 日本だとどうだ?
    真ん中の子はなんか独特というか変わったのが多かった
    特に協調性があるとは思わなかったが

    • +3
  9. 三人兄弟の末っ子だけど、兄貴は真面目とかそんなタイプじゃなかったな
    むしろ一番やんちゃな人だった
    ただ一番器用で何でもそつなくこなす人だったと思う

    • +2
  10. うちの真ん中は
    一番自分が損をしない立ち回りに長けている

    • +1

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