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「経営の神様」松下幸之助氏のAIクローンが爆誕!驚くほどよく似ていると話題に

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(著) (編集)

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松下幸之助氏の存命のころの姿この画像を大きなサイズで見る
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 ここしばらくのAIの進化には目を見張るものがあり、まさかこんなものまで?とビックリするような分野にまで進出してきているようだ。

 最近では亡くなった人のデータをAIに学習させて、遺族と会話させる技術も実用化され、海外ではビジネスとして展開されつつある。我が国でも参入しようとしている企業やベンチャーはけっこうあるらしい。

 それもどうなんだろうと思っていたら、なんと日本ではあの経営の神様として知られている、松下幸之助氏をAIで蘇らせたという。

 まるで生前の頃と変わらないかのように、「本人そっくり」な経営哲学を語るというこのAI、果たしてどんなものなんだろうか。

生誕130周年の節目に生成されたAIクローン

 このAIは、松下幸之助氏の生誕130周年を記念して、パナソニック・ホールディングス(HD)と東京大学発のスタートアップ企業、松尾研究所が共同開発したものである。

 パナソニックHDの発表によると、同氏の生前の著作や演説、3,000件以上の音声データをもとに作った、松下幸之助氏の「AIクローン」なのだそうだ。

 ディープラーニングに使った文字データは、実に約3,400万文字分。音声データは同氏が70歳当時のものが採用され、合計で48時間分を学習させたのだという。

 その結果現れた「AI松下幸之助」氏は、同氏の音声を再現して、こちらの質問に答えてくれるのだ。

 例えば「良い人生とは長生きすることでしょうか」との質問に、「彼」はこう答えている。

まあ、いい人生というのは、単に長生きすることだけではないんであります。もちろん、長生きすることは大事でありますけれども、それだけでは不十分であります。

私が思うに、いい人生というのは、よき生産とよき消費の営みであると考えております。つまり、日々の生活の中で、物心両面にわたる幅広い生産と消費をしながら、絶えずそれらを高めようとすることが大切であります

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本人を直接知る人々が協力

 このAIクローンを開発する過程では、松下氏の薫陶を直接受けた人々の協力を得て、AIの回答へのフィードバックを求め、本人に近づけるよう何度も改良が加えられてきた。

 その結果、AIの性能は飛躍的に改善され、本人を直接知っている人からも「怖いほど似ている」と言われるまでになったそうだ。

 しかしなぜ、松下幸之助氏のAIクローンを作ろうと考えたのか。パナソニックHDでは次のように説明している。

創業者・松下幸之助から直接研修を受けた人材が減少していることから、当社グループの創業の理念を次世代に引き継ぐため、生成AI技術を活用する決定をしたのです

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「AI幸之助」氏が考える「AI導入の未来」とは?

 それでは、当の「AI・松下幸之助」氏は、AIの導入についてどのように考えているのか聞いてみよう。「AIの導入が進めば人手が要らなくなりますか」という質問に対して、AIである同氏のクローンはこう語る。

 少し長いが全文を引用してみる。興味のある人は動画で音声も確認してみてほしい。

まあ、AIの導入が進むことで、人手がいらなくなるという見方も確かにありますわな。しかし、実際いうと、それは一面の真実で合って、全体を見渡すと少し違うんであります。

AIが進化して、単純作業や反復作業を代替することは確かに可能でありますけども、それによって人間の仕事がすべてなくなるわけではないんですわ。むしろ、AIが得意とする部分を任せることで、人間はより創造的で価値の高い仕事に集中できるようになるんであります。これが、私が常々言うております「適材適所」の考え方に通じるものであります。

また、AIの導入によって新たな職種や産業が生まれることも期待されます。過去の産業革命の例を見ても、新しい技術が導入されるたびに、それに伴って新しい仕事が生まれてきたんですわ。ですから、AIの導入が進むことで、逆に新しい雇用機会が生まれる可能性も大いにあるんであります。

それに、AIはあくまで道具であり、人間の知恵や創造力を補完するものであります。人間の感性や直感、そして人間同士のコミュニケーションは、AIには代替できない部分であります。これらの要素があるからこそ、ビジネスや社会は豊かに発展していくんであります。

ですから、AIの導入が進むことで人手がいらなくなるというのは一面の真実でありますが、それが全てではないんですわ。むしろ、AIをうまく活用することで、人間の能力を最大限に引き出し、新たな価値を創造することができると信じております。これは、私の考える「人間尊重」の経営哲学に通じるものであります

 このAIモデルは、人間の思考や話し方を本人そっくりに再現できるのが特徴だそうだ。同社は将来的にビジネス上の意思決定に役立てるために、このデジタルクローンの開発をさらに進めていくという。

 また、社外にこのAIを公開することはせず、松下氏の経営理念の研究や、社内勉強会の企画などに活用していくとのことだ。

松下幸之助氏をAI再現 パナソニックHDなど “本人の思考”で回答
“経営の神様”松下幸之助氏をAIで再現(2024年11月29日)

References: ‘God of management’ comes back to life as an AI model

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この記事へのコメント 9件

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  1. いかにしゃべり方を真似しても意味がない

    AIが本当にクローンというほど能力があるのなら
    アインシュタインのAIクローンを作って現代物理学を語らせてもらいたいものだ

    不可能だよ

    • -6
    1. 記事をちゃんと読みましたか?
      再現されてるのは喋り方だけではありませんよ。

      • +5
    2. アインシュタインAIもいずれできると思うよ
      なんで不可能だと思うの?

      • +1
  2. 電脳経営者が永遠に支配するメガコーポとかまんまサイパンだ
    まぁ現状の不完全なAIの模倣だし、PR以上のものでは無いだろうけど、ここから成り上がるみたいなネタで一本書けそう

    • 評価
  3. 大量のデータを元に「あの人ならこう言いそう」「きっとあの人ならこう言うはず」みたいな外からのイメージを忠実に再現して、それでできたAIは本物のその人にどれだけ似るのかな。本物と会話させて「私はそうは思わない・言わないな」というのが確かめられない以上、あまりにも理想的すぎるイメージのかたまりになってしまいそう。求めているものがキリスト、とかのが合ってるというか。

    • +3
  4. 松尾研究所の松尾って
    テレビで「AI入門」の司会をやってた松尾なのか。

    • 評価

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