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深海の花火かな?海底を這いまわる毛の生えた発光生物が発見される

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(著) (編集)

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X@SchmidtOcean
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 まだ未開の領域であるチリ沖合の深海底で、ズリズリと這い回るカツラのような生物が発見されたそうだ。しかも毛先がサイケデリックに光るのだ!

 シュミット海洋研究所の無人探査機「SuBastian」が出会ったそのエイリアンのような物体は、「多毛類」に分類されるという。どおりで毛深いわけだ。

深海で発見された毛を光らせながら這いまわる多毛類

 深海には驚くべき生命が生息している。

 シュミット海洋研究所の遠隔操作型の無人潜水機(ROV)が、チリ沖のあまり探索されていない熱水噴出孔付近を調査したところ、まるでエイリアンのような生物を発見した。

 黒い毛をキラキラと光らせながら多毛類が海底を這いまわっていたのだ。

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  これら多毛類の一部は生物発光することが知られている。この派手な生物の場合は毛のタンパク質構造により、虹色の輝きを放っているという。

 黒い毛を点滅させながら動く姿は、まるで水中の花火とかLESライトとか、光る眉毛のようにも見える。

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 SF映画の序盤に出てきて人間をびっくりさせるキャラクターを彷彿とさせるが、多毛類は海の生態系にとってはきわめて重要な役割を果たしているという。

 様々な形状で種類も多い、バラエティに富んだ多毛類

 多毛類は種類が多く、形状も多種多様、実にバラエティ豊かな生き物だ。

 スミソニアン国立自然史博物館の学芸員カレン・オズボーン氏は、「多毛類は1万種以上が記載されており、見た目のバラエティの豊かさのおかげで絶対に飽きない」と説明する。

 多毛類には人間の想像を超えてくる、ありとあらゆる色とパターンがあり、スケスケに透き通るものから虹色のもの、さらにはキャンディのような縞模様のものまでいるのだそう。

 色だけでなく、形や大きさも個性派揃い。球状のものに、ソーセージ型、鉛筆のように細長いものまでいれば、顕微鏡でなければ見えない小さなものや、数十センチに達するものもいる。

 滑らかでシュッとしたものや、フリルのついたオシャレさんまでいるというのだから、見ていて飽きないのも納得だ。

多毛類は海の生態系を支える大切な仲間

 オズボーン氏はそんな多毛類に魅了されているという。彼らは見た目がユニークなだけでなく、海洋食物連鎖における重要な役割を果たしていると説明する。

 強力な顎(あご)で獲物を捕食する者もいれば、泥の中のエサを濾過して食べる者もいる。死骸を食べるスカベンジャーとして海を掃除したり、海底を耕す者もいる。他の生物と共生関係を築いたり、さらには骨だけを食べる者がいたりと、その役割もまたバラエティ豊かなのである。

 そんな彼らは、陸上のミミズのように海底を構造化し、酸素を供給するというきわめて大切な役割を果たしているのだそうだ。

深海生物が人類の健康に役立つ可能性

 今回の発見は、現在進行中のミッション「チリ・マージン2024」で明らかになった。その主な調査対象は深海の湧水だが、この湧水が湧き出る海底からは、生物の死骸が分解されて発生したガスも漏れ出している。

 こうした湧水のおかげで、メタンを食べる微生物が繁殖し、水深数百から数千メートルの深海に異様な生態系が形成される。

 また海底から化学物質たっぷりの熱水が噴き出している熱水噴出孔も調査の対象だ。ここは地球の生命の起源ではないかと疑われるきわめて興味深い場所である。

 こうした海洋調査はただ海の生物の謎を解き明かすだけではない。

 例えば、海洋生物の中には、新しい医薬品の開発につながる可能性を秘めたものがいる。

 米国海洋大気庁(NOAA)によるなら、海の無脊椎動物は陸上の生物に比べて、「より多くの抗生物質・抗がん剤・抗炎症物質を生成することが示されている」という。

 つまりはこうした海底の調査によって、いつの日か人類を健康にしてくれる発見があるかもしれないということだ。

References: Scientists film footage of alien, shimmering creature in the remote ocean | Mashable / Why I Love Polychaetes | Smithsonian Ocean

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この記事へのコメント 32件

コメントを書く

  1. 勝った 俺の方がサイドとか特にフサフサだし

    • +34
  2. 毛が光るなんて斬新ですごいな
    形は落武者のカツラみたいだけど

    • +14
  3. 深海生物ですらこんなフサフサだっていうのにお前らときたら・・・

    • +34
    1. うるせー
      抜け毛集めて夜中にお前の枕元にばら蒔くぞ

      • +30
      1. 無毛類ありそうだと思って検索したら代わりに貧毛類というのが出てきてわろてる
        ユムシとか該当するらしい

        • +23
      1. 済まない…
        そんなつもりは毛頭なかったんだ

        • +28
  4. ウミケムシの類か
    毒針なんだよね、釣り師に嫌われてる

    • +16
  5. 一瞬、静電気じゃん?と思ったけど
    違いますがな

    • +5
  6. 過酷な冬を僅かな熱源で生き残るゲームがあるんだけど熱水噴出孔が元ネタの気がしてきた

    • +5
  7. クモヒトデが意外に素早くオワーッて逃げてるのワロタ

    • +17
  8. ウミケムシの仲間か
    白い中心部に左右から黒い毛が被さるあたりがなんというか
    分け目が気になる頭頂部の感があってムズムズする

    • +10
  9. 焼くと美味いらしいが
    毒針は肉食魚が悶絶するレベル

    • +8
  10. だいぶ使用年数の経ったブラシですね(・∀・)

    • +7
  11. ウミケムシやん 日本の浅瀬に要るのはもっと派手だよ。

    • 評価
  12. 深海のナマコですらふさふさだというのにおまえらときたら(´・ω・`)

    • -2
  13. ウミケムシ?日本でも見れるらしいよちゃんと針に毒もあって不味いけど食べれるってさ。稀に陸に上がってネズミなんかをたべるらしいからハムスターを散歩させる時は気をつけてね

    • -4
  14. しかしなんでまたこんな光り方を・・・
    目立ちたいのか隠れたいのか何か意味があるのかさっぱりわからん。

    • 評価

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