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1914年制作の失われたコメディー短編映画を発見、映像劣化でホラー映画になっていた件

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(著)

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1914年に制作された白黒のショートフィルム「Won in a Cupboard 」が発見される。コメディ映画だったはずが映像劣化でホラーテイストにこの画像を大きなサイズで見る
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 1914年に制作された白黒映画「ウォン・イン・ア・カップボード」は長らく失われたとされていたが、オーストラリアで奇跡的に発見された。

 だがフィルムは経年劣化により深刻な損傷を受けていた。再生したところ、もともとはコメディ映画だったはずが、その損傷が悪夢のホラー映画のような不気味な作品に変貌していたのだ。

 フィルムに悪霊とかが取りついてなんか操作した感すらする不気味さだ。

失われたコメディ短編映画のフィルムを奇跡的に発見

 「ウォン・イン・ア・カップボード(Won in a Cupboard)」は、1914年に制作されたモノクロのサイレント映画で、当時人気のあったアメリカの映画監督でありプロデューサーも俳優も兼ねていたマック・セネット( 1880年1月17日 – 1960年11月5日)の作品だ。

 マック・セネットはスラップスティック・コメディと呼ばれる、動作やリアクションを使ったドタバタギャグで知られており、この映画もそのジャンルの典型的な作品とされている。発見されたこの映画もコメディ、なはずだ。

 この映画のフィルムは長年行方不明となっていたが、最近になってオーストラリアで発見された。

 ところが、見つかったフィルムは損傷が激しく、元の状態に復元することは不可能な状態だった。

コメディ映画のはずが、驚愕のホラー映画に変貌

 とりあえず再生してみたところ、この損傷が予期せぬ映像効果を与えたようだ。コメディのはずが不気味なホラー映画テイストになっていたのである。

 損傷したフィルムには、女性が隣の部屋にいる見えない存在に対して恐怖に驚いているシーンがあった。

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 女性は壁を背にして、口に手を当て、体をのけぞらせながらリアクションをとっているが、いったい何に驚いているのか、肝心の映像左側の部分が損傷してしまったためにその正体がわからない。

 コメディ映画なので、本当は笑うシーンなのだろうが、劣化した映像によるちらつく光が押し寄せてくることで、女性は邪悪な霊におびえ、ポルターガイスト現象を体験しているかのようにも見える。

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これはこれでアリなのか?

 失われた「ウォン・イン・ア・カップボード」が発見されたのはうれしいニュースだが、まさかコメディ映画がホラー映画に変貌しているとは思いもよらなかっただろう。

 だがこの予期せぬ損傷が、新たな形の芸術作品として評価され始めているという。AI生成の手を加えてないのに、AIが創り出した不気味さすら感じられる。

Won in a Cupboard – Mabel Normand (1914)

 というかフィルムに宿った魂が、新たな作品を作り上げたんじゃないの疑惑を持っているのは私だけ?幼少期から培われたアニミズムが抜けきれないままZ世代になっちゃったもんだよ。

 ていうか、嫌いじゃないなこのタッチ。むしろ好きかも。

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この記事へのコメント 8件

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  1. 水中写真の撮れる防水仕様の
    写ルンですを半分撮ってしばらく
    放置後に現像したら全体的に
    赤味がかりへんな感じの
    心霊写真みたいに成りました。

    • +8
  2. フィルムの劣化なの?
    他のシーンがわかんないからなんともだけど
    時々背景が透けて見えてるから元々こんな感じなんでないの?

    • 評価
    1. ふつうに劣化だと思う。
      全体が13分少々の作品だけど、この損傷が映るのは
      9分前後の左寄りと、12分前後の中央部だけだし、
      女性が電話している室内のシーンと交互に挟まる警察署のシーンにも
      無意味に同じノイズが入っている。
      ここだけ取り出すとホラーだけど、全体の流れで見ると普通にコミカル。

      ちなみに、この映画全体のあらすじは、
      やもめ(?)の中年男女どうしが恋仲で、
      それぞれの一人息子と一人娘も恋仲になり、
      親どうしが部屋で会っていたところへ子カップルが帰ってきたため
      とっさに戸棚の中に隠れる。
      「若い男女が交際なんて!うちの子が不良に!」と悶々としていると、
      物音に気付いた子カップルが「不審者だ!」と
      息子は人を呼びに走り、娘は通報する(←問題のシーンはココ)。
      こんな所に2人で隠れていたのをバレたくなく、頑として扉を閉ざし抵抗する親へ
      警察はどんどん増員を呼んで大騒ぎになる。

      • +20
    2. なお、記事のこのシーンではまだ人が到着する前で、
      顔を見られる前に一瞬で戸棚から出て逃げようと
      親カップルがジタバタしているところ。
      その“不審者”を扉の中に押し込めて通報する娘との攻防。

      最後は、警察やご近所の人総出で、戸棚ごと家の外に運び出して
      斧で扉を割り、中の2人を引っぱりだす。
      なおもタンスの中にあった衣類をかぶって抵抗する親たちだが、
      布をめくると親子ご対面で、ドッヒャ~!と驚いてチャンチャン♪

      • +15
  3. ビネガーシンドロームってやつですかねえ
    上映時も高熱にさらされるしで昔の映画フィルムは大変だ

    • +9
  4. しっかし、サイレント映画時代のコメディー俳優って、体の張り具合いが半端ないな。

    集団が家から転がり出たり、
    ルパン三世で銭形のとっつぁんとかが箱乗りでワチャワチャ追う警察車両なんかは
    てっきり“漫画的表現”だと思ってたけど、
    あれ戦前はリアルで生身の人間がやってたのを、絵に落とし込んだ感じなんだな…。

    9分半前~10分頃の警察車両のドタバタ感は、
    まぁ当時の車の仕様で
    まだ屋根のない馬車の動力をすげ替えただけ感のせいもあるけど、
    10分20秒あたりの人のブッ飛び方はえらく思い切りが良い。

    • +7
    1. バスター・キートンが今のジャッキーとかトム・クルーズとかの
      体張る系アクション俳優の元祖だって言われてるよね

      • +8

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