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どこからきたの?純血種のカラカルが住宅地をさまよっていたところを警察が保護

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(著) (編集)

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カラカルは長く尖った耳の先端に5センチほどの黒く長い毛があるのが特徴のネコ科動物だこの画像を大きなサイズで見る
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 イリノイ州シカゴ郊外で15日、数日前から住宅地をうろつき、住民らを困惑させてた謎の猫が、警察により捕獲された。

 その猫は、一般的な猫より大きめで四肢が長いスタイリッシュな体つき。さらに決定的な特徴として長くとがった耳の先に黒い房毛があったのだ。

 「どう見ても普通の猫とは違ってた」という目撃情報が飛び交っていたのだが、それもそのはず。「謎の猫」の正体は、アメリカには生息していない、ネコ科のカラカルだったのだから。

 なぜ住宅地でうろついていたかは不明だが、専門家によると、違法にペットとして飼育されていたものが逃げ出したか、捨てられた可能性が高いそうだ。

シカゴの住宅地でカラカルが捕獲される

 イリノイ州シカゴ郊外の住宅地、ホフマンエステートで15日、ネコ科のカラカルが捕獲された。

背丈の3倍ほどある大きな捕獲ケージの中で、縮こまっているカラカルこの画像を大きなサイズで見る

 このカラカルは、住宅のデッキ下に隠れていたところを地元警察に捕獲されたもので、まもなく救助団体のもとに送られる。

「何これ?」「普通の猫と違う」見慣れない猫に住民驚く

 捕まったカラカルは、数日前からホフマンエステートのゴルフコースあたりで目撃されていた。

カラカルが庭のウッドデッキに立ち、掃き出し窓から家のなかを見ているこの画像を大きなサイズで見る

 目撃した住民の1人で、後に捕獲に協力したジャン・ホフマン – ラウさんは、初めてカラカルを見た時「これ何?いやマジで」と思ったそう。

 ネコ科とはいえ、アフリカからアジアにかけて生息するカラカルは、アメリカの住宅地で見かけるような生き物ではない。

 イエネコとは違う姿形も相まって、住民から「普通の猫と違う」「大きめの謎の猫がいる」などの通報が相次いだため、地元警察が追跡を経て捕獲に乗り出すことになったという。

警官12人で2時間かけ麻酔銃で捕獲

 捕獲が行われたのは15日の朝。自宅のデッキの下にカラカルが隠れたのを見たホフマン – ラウさんが通報したところ、すぐに警察が駆けつけ捕獲が始まった。

体格のいい4人の男性スタッフがウッドデッキの一部を解体して中を伺っている様子この画像を大きなサイズで見る
image credit:cbschicago/facebook

 とはいえ、普通の猫より機敏で感覚も鋭いカラカルの捕獲には警察もだいぶ苦労したようだ。

 警官12人がかりで2時間以上もかかったが、最終的には麻酔銃を使用して無事に保護したそう。

Wild cat in Hoffman Estates captured

年齢1歳未満で動物救助団体のもとで余生

 このカラカルは 推定8ヶ月から1年とまだ若いが、今後は近隣のウィスコンシン州にある動物救助団体 Valley of the Kings Sanctuary and Retreat に送られることが決まっており、そのまま余生を過ごすことになる。

 今回の出来事に施設の担当者カーネギーさんは、カラカルが小さな子供やペットに危害をくわえる可能性にふれ、住民とトラブルにならないうちに無事に保護されたことは幸運だった、と語っている。

 捕獲にあたった警官のジェームストーマスさんからもこんなコメントが。

これは私たちにとって初めての経験です。近所の人々が安心して犬を散歩させたり日常生活を送れるようになってよかったです。

イリノイ州で違法なペットだった可能性

 このカラカルは、狩りも下手なため誰かのペットだった可能性が高いが、飼い主は不明のままだ。

 ちなみにイリノイ州でカラカルの飼育は違法で、所有者は最高1,500ドル(約22万円)の罰金に加え、懲役刑に処されることもある。

庭の石段に座っているカラカルは足の筋肉が浮き出ており、その運動神経の高さが伺えるこの画像を大きなサイズで見る
image credit:HoffmanEstatesPD/facebook

 カラカルは成長すると攻撃的になりやすいため、アメリカでは州によって禁止されているほか、合法でもペットに不向きで危険なため、飼育には特別な許可や厳しい規制が設けられている。

 そのため珍しいから飼ってみたはいいものの、結局世話しきれなくなり、放棄されたのかもしれない。実際、ペットにされたカラカルがそうした理由で手放されることが多いそう。また身軽なカラカルなら野生の本能で自ら逃げ出した可能性もある。

 これまでも折にふれお伝えしてるが、ペット向きでない野生動物の無理な飼育は、その動物自身や飼い主だけでなく周囲にとっても不幸な結果を招きかねない。

 ワイルドなネコ科らしく、シュッとしたボディと耳の房毛がたまらないカラカルもそりゃあ魅力的だけど、普通の猫と根本的に違うし、動画や画像で愛でとくのが一番だと思うんだけどな。

驚異的な身体能力と耳に長い房毛をもつカラカル

 ネコ科カラカル属に分類されるカラカルは、アフリカ、中東、アジアにかけて生息する。体長は約60~100cm、体重は8~20kg程度で、大きく長めの耳の先に特徴的な黒い房毛がある。

鮮やか茶色の毛並みのカラカルが砂地を歩いている様子この画像を大きなサイズで見る
Photo by:iStock

 この房毛は、コミュニケーションや獲物の音を聞き取るために役立つとされるが、たまに催眠術に用いされているようなフシもある

 主に夜行性で、獲物は鳥類、小型の哺乳類、爬虫類など。驚異的な身体能力から、3m以上ジャンプすることができ、飛んでいる鳥を捕まえる姿もみられる。

 自立心が強く、基本的に単独行動を好むが、家畜を襲うこともあるため、扱いには注意を要する。またカラカルは絶滅危惧種に該当しないが、ワシントン条約に保護下にあり、日本では特定動物として個人の飼育が禁止されている。

/ Endangered caracal wild cat spotted roaming in Chicago's northwest suburbs has been captured

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この記事へのコメント 14件

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  1. またアホニンゲンが棄てやがったのか(大憤怒)

    • +17
  2. カラカルの跳躍力なら、3-4m程度の塀でもコーナー三角飛びで超えてく。
    飼い主が運動能力を甘く見積もって、逃げ出した可能性の方が高いな。

    • +5
  3. かわいいからってカラカっちゃダメなんだからね

    • 評価
  4. カラカルさん、いきなり外に放り出されて人間に追われて囲まれて怖かっただろうなあ
    狩りも下手だったようだからご飯もろくに食べられなかっただろうし
    飼育してた人が全部悪いわ

    • +24
  5. 危険な動物を無許可で飼う人は
    安全な設備を整えて飼育出来る経済力を持っていないので
    貧弱な檻や柵や塀から脱走させてしまい
    近隣住民に危険な迷惑をかける事が多い
    何より動物を不幸にした上で
    闇市場を儲けさせて拡大させる
    浅はかな行為だ

    • +6
  6. こういうのを飼う奴がいるから密猟が無くならない

    • +16
  7. 動物をファッションやステータス感覚で見る人間が一定数存在するのは本当厄介だよな…

    • +10
  8. 事故とかに合わず、他のペットを傷つけることもなく保護されて良かった
    お腹空いてたよね、施設でまずはゆっくり回復して欲しい。

    • +5
  9. 保護団体に送ってもらえるとはいえ、それが広い野原で放し飼いしてくれるとも限らないし、同種とは一生会えないかもと思うと哀れだ

    • +5
  10. 野生のカラカルはスナネコの天敵だし、カラカルがご町内を彷徨ってたたらイエネコも食べられちゃいそうだな

    • +2
  11. ユーチューブにペットのカラカルの動画ある
    いつも唸ってフーシャーしてるけど別に怒ってない模様
    猫とも仲良し

    • 評価
  12. 飼えるかどうか考えないまま、珍しいからと欲しがる人がいるからなぁ
    かわいそうに
    けど無事保護されてよかった!
    けど罰金がたったの22万円とは。。。
    もっと桁を増やさないと不法な飼育は減らないだろうなぁ

    • 評価

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