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地中海近辺に住むの人々は3700年前からアジアの食材を食べていた

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(著) (編集)

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地中海近辺に住む人々は紀元前からアジアの食材を食べていた/iStock
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 もしかしたら、地中海周辺の人々は、これまで考えられていたよりもずっと早くから東南アジアの食べ物を口にしていたのかもしれない。

 地中海東部にある地域の3700年前の遺骨の歯に残った食べ物の痕跡を調べたところ、バナナやウコンなど東南アジア産の食材を食べていたことがわかったという。

紀元前の遺骨の歯から東南アジアの食べ物の痕跡を発見

 ドイツ、ミュンヘンにあるルートヴィッヒ・マクシミリアン大学のフィリップ・ストックハンマーら研究チームが、地中海東部のレヴァント地域から発掘された遺骨16体を調べ、彼らの歯に残っていた食べ物の痕跡を顕微鏡で分析した。

 その結果、紀元前17世紀から11世紀の間に、メギドやテルエラニの町(現在はイスラエル)に住んでいた階級もさまざまなこの16人は、ゴマ、大豆、ウコン、バナナなど東南アジア産の食材を食べていたことがわかった。

 つまり、これまでこの地域に東南アジアの食材が持ち込まれたとされていた年代が数世紀もさかのぼることになり、とくに大豆にいたっては、1000年も早くなった。

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iStock

「わたしたちは、初期のグローバリゼーションの取引は、宝石や金属に限られていたと考えていました。この分析結果によって、同時にさまざまな食材も密接にやりとりされていたことがわかりました」ストックハンマーは言う。

 研究チームは、遺骨の歯にべったりくっついている歯石を分析して、さらにどんなものが食べられていたのかを特定しようとしている。

「将来的に、たいていは取り除かれ捨てられてしまう歯石が、可能性を秘めた宝庫だという認識になればと思います。歯石を取り除いてしまうことは、この独特な宝箱を開けずに捨ててしまっているようなものになるかもしれません」

「アフリカ、オーストラリア、アメリカなど地中海以外の地域の食の歴史、その貿易ルートについても、まだまだわかっていないことがたくさんあります」イギリス、ノッティンガム大学のアンドリュー・クラークは言う。

 この分析技術をほかの地域にも応用すれば、食文化の歴史が次々と塗り替わっていく可能性もあるだろう。

 この研究は『PNAS』に掲載された

References:sci-news/ written by konohazuku / edited by parumo

追記:(2021/1/13)本文を一部訂正して再送します。

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. さすがにバナナはインド産のだとは思うが、船なら傷む前に運べるかな?

    • +2
    1. >>1
      まだ青いうちにもぎ取って運んだんじゃないかな?
      人類は昔から美味しい物を食べる事に熱心だったんだなあ。

      • +6
    2. ※1
      陸路でも海路でも何か月もかかるからインド産は乾燥バナナの状態で運ばれたと思う。メソポタミアの農園で栽培されたのもあったかもしれないが。

      • +1
  2. 水上マーケットのおばちゃんがお客さんを求めて
    手漕ぎボートで日帰りで世界の海を大冒険してたのか。

    • +15
    1. >>3
      あたしゃ七つの海を制覇したんだよ!このボートでねっ!!

      • +13
  3. 地中海付近の物(残る物だとガラス玉など)が紀元前後には日本にまで渡ってるんだから別に驚くには値しないな。

    • +7
    1. ※4
      食べ物と鉱物等とでは鮮度も含めて扱いが違ってくるのでは

      • +3
  4. 歴史的価値を持つ物
    歯石←new!

    でも
    歯は磨こう!

    • +12
  5. アレクサンダー大王も東南アジア系の香辛料を使った料理を食べていた事が判っているので紀元前300年程度には既に東南アジア系の香辛料や調味料が地中海に一般的に入っていた事がわかる

    • +5
    1. >>6
      むしろアレキサンダー大王によるヘレニズムがアジアとの交流を大きくしている事で有名
      そのヘレニズム事だより1500年くらい前から既にアジアと繋がっていたって事がこの記事の内容かと
      中東付近は存外交流が盛んだった

      • +3
      1. >>18
        それ文化交流の話だよ
        アレクサンダー大王は、占領地の都市を一旦焼いて灰にしてからギリシャ風の都市を作っているから失われたものも多い

        • 評価
    1. >>7
      もしかしてカレーもこの頃から、地中海の人食べてたのかな?インド人もびっくりだ。

      • +6
      1. ※11
        トマトやジャガ芋は新大陸の物だから、
        インド自体、今のカレーのイメージとは少し違うかも。

        芋はまだ、豆類のホクホク感で似たような煮物もあるけど、
        汁のベースに潰しトマト煮が入るか入らないかで
        だいぶカレーのタイプが違ってくる。

        当時どうかは知らないけど、現代に残る伝統料理だと
        インド料理-中近東料理-地中海料理 って、
        少しずつ緩やかに繋がってるイメージがある。
        (ヨーグルトの多用、豊富なハーブ・スパイス類、ゴマを重宝、
         羊肉よく使う、ピタパンやフォカッチャ的な薄焼きパンetc.)

        • +7
      2. >>11
        インドで言うカレーってマサラを使った料理のことだから日本人が思うカレーとはかなりちがう
        それこそ日本で言う和食くらい幅が広い

        • +4
        1. >>17
          カレー粉ってイギリスが航海運搬用に考案したモノで、日本のカレーってそのイギリス由来で
          インドの煮物全般のカレーとは別物って言うしねえ

          • +2
  6. 4んだ後に歯石やう〇こを調べられるのか・・・・

    • +4
    1. >>8
      それはそれで名誉な事だと思うぞ。

      ワイは嫌やけどw

      • +5
    2. >>8
      石かと思ったらヴァイキングのう◯こだと判明して調査の結果、思ったより肉ではなく野菜食っていたことが分かったりする
      特に玉ねぎや行者ニンニクを好み、傷付いた相手の傷口の匂いを嗅ぎ、ニンニク臭がする=傷が腸に達して深傷とか判断していたとか

      • +2
  7. 乾燥バナナとか?
    バナナ畑だけでなくレバント向け加工場もあったのかな。

    • +4
  8. 食べ物以外の物や、スパイスの用な保存が効く物が渡来するのはそんなに難しくないけど、傷みやすい野菜・果物などは栽培しながら徐々に地中海まで伝わったものかもしれない。

    • +1
  9. あれだね
    歯に挟まりやすいと有利だね
    トウモロコシとか桃とかパイナップルとか
    バナナも何気にすっっごい渋み(タンニンことポリフェノール)があるよね
    バナンポリフェノールが頑丈に絡みつくんだろうね
    なるほどなー

    • +1
  10. >バナナヤウコンなど
    バナナ「や」ウコンなど
    平仮名にしないと、謎の新品種が誕生してしまいますぞ。

    • 評価
  11. >ゴマ、大豆、ウコン、バナナ

    現代でも日持ちする食材だよね(バナナはドライフルーツに)

    • +3

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