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アマゾンの村に宇宙を象徴したかのような広大なネットワークを発見(ブラジル)

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(著) (編集)

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アマゾンの奥地に宇宙ネットワークのような村を発見 image by:University of Exeter
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 遠隔からセンサーを使って感知するリモートセンシング技術で上空からアマゾンの熱帯雨林を調査したところ、円形や方形をした先住民の村々のネットワークが検出されたそうだ。

 ペルーとボリビアに面したブラジル北西部アクレ州で発見された村の痕跡は、1300~1700年頃のもの。

 円形の村はどれも同じようなレイアウトで、中央の広場を丸く取り囲むように土を盛った痕跡が並んでいる。上空から見るとどこか輝く太陽のようで、「ソイス」(ポルトガル語で太陽の意)と呼ばれている。

アマゾンの未開の地を最新技術で調査

 この発見は、ヨーロッパ人入植以前のアマゾンをテーマにした考古学的調査の一環としてなされたものだ。

 ここ20年の研究によって、コロンブスによる新大陸の発見以前、アマゾン南部の辺縁部にはさまざまな土を掘る文化が存在していたことが明らかになっており、そうした文化が残したいわゆる「盛り土村(mound village)」の痕跡が発見されてきた。

 今回の調査は、これまで手付かずだった地域を対象としたもの。「LiDAR」というリモートセンシング技術で、上空から無数のレーザーを降らせ、木々の下に隠された地形の様子が探られた。

 これを人工衛星のデータと組み合わせたところ、円形の盛り土村が25村、方形のものが11村、さらに劣化が激しくどちらとも判断できないものが15村発見されたとのことだ。

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image by:University of Exeter

ネットワークは宇宙を象徴か?

 円形の村の直径は平均86メートル。一方、方形の村はやや小ぶりで直径の平均は45メートルだった。

 特徴的なのは、きちんと計画的に整備されたらしき道路があることだ。たとえば円形の盛り土村には幅6メートルの「幹線道路」が2本あり、高い丘や近くの小川に伸びる「小道」がつながっていた。

 また、ほとんどの村は4.4キロと互いにさほど離れておらず、しばしば幹線道路によって接続され、森の中に広大なコミュニティネットワークが形成されていた。

 先住民が独特だが一貫した方法で村を配置していたという事実は、彼らには特定の社会モデルがあり、それによってコミュニティを組織化していたらしいことを示唆しているという。また、こうしたネットワークが彼らにとっての宇宙の象徴だった可能性もあるそうだ。

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image by:University of Exeter

16世紀のスペイン人宣教師も目撃

 なおアマゾンのネットワークは、専門家にとってそれほど意外なものではないようだ。なぜなら16世紀のスペイン人宣教師デスパール・デ・カルバハルが、川沿いの村から別の村へ続く道路について記しているからだ。

 18世紀に入っても、アントニオ・ピレス・デ・カンポスが「この地域には膨大な人口が暮らしており、村と村は真っ直ぐで幅広の、定期的に整備された道路によって結ばれている」と記述している。

 ただし盛り土村で暮らしていた人々の文化についてはほとんど分かっていない。どうやら陶器を利用していたらしいが、地上絵で知られるそれ以前の文化(BC400~AD950)のものに比べると、原始的な作りであったことが分かっている。

 この研究は『Journal of Computer Applications in Archaeology』に掲載された。

References:exeter / livescience/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 18件

コメントを書く

  1. 1個の家族から派生していったのかね?
    草木が生い茂ってると上から見えないから、こういう技術は素晴らしいね
    なんとかセンチネルみたいないきなり槍投げてくる民族かもしれんし

    • 評価
  2. 集落があったからって宇宙まで考えを飛躍するのは理解できんな

    • +8
  3. 宇宙ってw
    重要施設を中心に放射状に道が伸びる例って可成り多いと思いますぜ

    • +8
  4. 過去の人間を未開人とバカにしがちだが効率化図れば自ずとそうなるだろうよ

    • +7
  5. 例えば「未開世界」におけるインセスト・タブーやトーテミスム
    が高度で複雑な構造によって成り立ってるなんてとうの昔に
    文化人類学でわかってることだし、こういうのに「SF的ロマン」
    みたいなのを投影するのって傲慢だしいいかげんやめた方がいい。

    • +2
  6. 「宇宙を象徴」なんて壮大な物ではなくて「突き詰めたらそうなりました」
    っていう類いだと思うな。
    どうも壮大すぎるロマンは逆に「胡散臭く」感じるよ。

    • +2
  7. 人間の無意識の営みが往々にして数学的構造や整合性
    持ってるってことそれ自体は興味深いことだとは思う

    …でも考えてみれば、それも当然と言えば当然か
    そもそも数学それ自体が人間の営みの産物なんだから

    • 評価
  8. アクレ州となるとボリビアのモホスと連続した地域かな

    • 評価
  9. この形、ずいぶん昔に雑誌ムーにモホス文明(仮名)として載ってた記憶がある

    • 評価
  10. 「宇宙の象徴」ってそこに達した経過が何も書かれてなくて、突然無理やり出てきた説に見える

    • +2
  11. やっぱり古代モホス文明の系譜なんだろうか
    wikipediaなんかだと眉唾扱いされてたけど、やっぱりきちんと調べれば何か出てくると思うね

    • 評価
  12. 起伏に富んだ地形でも直線状に結ばれているところを見ると
    それなりに測量技術が発達しているのがわかる。
    土器その他の技術レベルと混ざり合っているので混乱するけど
    ナスカの地上絵といい やはり高高度から眺められた何らかの
    手段ないし存在があったとしか思えないのですが…。
    宇宙を意識するのは古代文明では珍しくないと思う。
    だけどアマゾンの密林にこのようなネットワークがあったとは驚くほかない。

    • -3
  13. ナショジオだかの動画で見たが、このLiDARって技術すごいぜ。
    どういう仕組みかわからんが森とかの影響を受けずにキレーーーに地形を走査出来る。
    今まで見えなかったピラミッドや路地なんかもひと目でわかるんだと。

    • 評価
  14. アマゾンの密林は人跡未踏の自然林ではなく先住民が管理利用していた人工林だったという事を本で知った。前コロンブス期のアメリカには北米も含めて先住民独自の文明社会があったけどヨーロッパ人の侵入で先住民が激減してその暮らしも忘れ去られたという。遺跡の発見や調査が進むと色々新しい発見んがありそうだ。

    • +2

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