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警察がヘリで砂嵐を起こし人々を追い払う。犯罪組織が住民が外出しないよう見回り。ブラジルの独特なコロナ対策

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HoagyPeterman/pixabay
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 世界における新型コロナウイルスの感染者は日を追うごとに増えている。都市閉鎖や外出禁止など、各国の政府は様々な措置を行っている。

 そんな中、ブラジルでは3月17日、政府によるコロナ感染についての緊急事態宣言がなされた。しかしいまだビーチでくつろいでいる人も多いことから、警察のヘリコプターが出動。砂嵐を巻き起こして人々をビーチから追い出すという強制措置に出た。

 更に犯罪組織もコロナ対策に一役買っているようだ。貧民街の住民に対し、外出禁止命令に従うよう見回りを行っているそうだ。

Cops use helicopter to create sandstorm and force people off beach

警察ヘリがビーチにいる人に砂嵐で退去を命じる

 3月25日時点で新型コロナウイルス感染者数は2271人、死亡者数は47人となっているブラジルでは、今のところ政府が国家による閉鎖を課していないが、ブラジル南部のサンタカタリーナ州では、ビーチなどの公共スペースへの集会を州が独自に禁じている。

 しかし、それでも美しいビーチで寛ぐ人がいるため、州警察はヘリコプターでビーチに出向き、砂嵐を巻き起こしてビーチにいる人たちを追い出すという試みに出た。

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image credit: youtube

 警察によると、ほとんどの人がこの強制措置によりビーチを去ったが、何人かはまだ留まっていたために、ヘリをビーチ近くに着陸させ、人々にビーチからすぐに立ち去るよう強要したという。

 ヘリコプターによるビーチへのパトロールは、今後数日間続ける予定であることを警察は述べている。

犯罪組織集団は貧民街でコロナ封鎖を実施

 一方、リオデジャネイロの犯罪組織集団は、特に貧民街に住む人々らに外出禁止命令に従うよう命じ、見回りを行うことで、コロナ封鎖を実施しているという。

 貧民街に住む人々らは、病気になっても即座に医療ケアを受けられる状況ではない人も多く、尚更ウイルスの感染を予防しなければならない。

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gonzagas/pixabay

 貧しい地域の人たちは、政府よりも地域を牛耳るギャング集団たちを大きく恐れているため、貧民街では「午後8時以降は外出するな。さもないと…」というギャングたちの半ば脅しの命令であっても、大きな効果を発揮するようだ。

 また組織犯罪集団は、新型コロナウイルス感染対策措置についても、「政府が解決できなければ俺たちがなんとかする」と豪語しているという。

 このように国や地域によって、ウイルス対策措置は大きく異なるが、現時点で1人1人に指示されていることは、「社会的距離」を実行するということだ。

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geralt/pixabay

社会的距離の実行とは?

 パンデミックとなった新型コロナウイルスへの更なる被害を抑えるために、各政府が呼びかけているのが社会的距離の実行だ。

 他人との接触を減らすことで、自身がウイルスに感染する可能性や他人にうつす可能性が減る。

 具体的に言うと、必要がない限り人との接触を避けるということだ。

 他人の家を訪問することや自宅に訪問者を招くことを避け、レストランやバー、映画館、パーティーやスポーツイベントなどに行くことを止め、自宅で仕事ができる人には自宅勤務に切り替える。

 しかし、医療従事者や警察官、配達員などキーパーソンとなる仕事に就いており、絶対的に自宅勤務ができない人たちには、なるべくラッシュの時間帯を避けて勤務地へ出向くことが薦められている。

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geralt/pixabay

 必要品の買い物や1日1回のエクササイズなど、最低限の外出が認められている地域では、少なくとも他人との距離を2メートル保つことが大切だ。

 誰よりも社会的距離を保つ必要があるのは、基礎疾患のある人、高齢者、妊婦だが、それ以外の人ももちろん十分注意する必要がある。

 各国の措置については、今後も大きく変わる可能性があるようだ。しかし現段階では、社会的距離の実行により感染の増加を抑えることが期待されているため、ウイルスに対する1人1人の認識が重要になるといえるだろう。

追記(2020/03/26)一部平仮名表記をカタカナに変更して再送します。

References:boingboing.netなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 19件

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  1. ヘリこぷたー…揚げ足取りじゃないんだけど、なんかカワイイ(´・ω・`)

    昔、麻薬戦争の話を見た時に「普通の街よりも、大型麻薬組織やギャングが仕切っている町の方が治安がよい」って話を聞いた事がある…
    良くも悪くも、こういう時は強大な力を持った組織が動くと効果的に統制できるんだね。
    …まぁ、色々と裏はあるんだろうが…

    • +9
  2. あまり関係ない話だけれど、ふと麻薬王パブロを思い出した
    普段やっている事は犯罪ばかりだけど
    パブロは貧困層からの成り上がりだったから
    汚い金だろうが貧困層に富を還元していた、みたいな

    きっと貧困層上がりのギャング達が
    貧困層にコロナの慈善活動をするのが、パブロの話に重なって見える

    • +2
  3. ブラジルやメキシコなんかは政府よりも犯罪組織のが大きいから
    こんなことになるのもわかる。
    貧民街の人たちには健康でいて欲しい。

    • +8
  4. 今度は3月が長くなってる
    いいから落ち着きなさい

    • 評価
  5. “組織犯罪集団は、新型コロナウイルス感染対策措置についても、「政府が解決できなければ俺たちがなんとかする」と豪語しているという”

    これが豪語に聞こえないというのがなんともすごいというか、実際に成果あげたとしたら政府と他国は連携できるのだろうかといらぬ心配が先に立つ(いやいるか)

    • +3
    1. ※7
      感染者と噂される家庭を襲撃するとかの
      魔女狩り方向にいかないことを祈る

      • +1
  6. 貧民街にとってはヤクザこそが秩序の核なんだよな

    • +3
    1. ※8
      隣町の警官よりも近所のヤクザ、戦前の任侠ヤクザのそれだねぇ
      戦後は四方八方に本当に碌でもない輩しか居なくてヤクザの意味が変わったねぇ

      • 評価
  7. 犯罪組織がコロナのために貧民街を封鎖するっていい事してそうに見えるけど、
    実際住人からしたらどうなんだろうか?なんかしら裏があるじゃないだろかって思ってしまうのは俺だけだろうか。

    • +6
  8. ギャングと言われている人達も目的を持たせればいい仕事するのね。

    戦後の日本、ヤクザも警察より頼りになるってじいちゃんが言ってた。

    • +2
    1. ※15
      任侠の世界が機能していた時代ですね。
      大学の恩師も、尊敬する人の一人にその筋の人を挙げていました。

      • 評価
  9. イタリアの外出したら最大7200万円の罰金は爆笑を超えて笑えん

    • 評価
  10. 土足で家に入る習慣の問題点が世界的に知られたし、今後玄関で靴を脱ぐ文化が世界標準になるかな?

    • 評価

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