メインコンテンツにスキップ

食品廃棄問題を根本から改善。アメリカ食品医薬品局(FDA)が食品の有効期限ラベルの統一化を推進

記事の本文にスキップ

26件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Davizro/iStock
Advertisement

 日本では、ほとんどの食品に、その特性に応じて「賞味期限」、「消費期限」または「製造年月日」のいずれかの年月日が記載されている。

 こういった食品日付ラベルは世界中で普及しているが、アメリカの場合、表記の仕方が様々で、多くのラベルが消費者を困惑させており、毎年1,610億ドル(約17兆5,830億円)相当にのぼる食料廃棄を生み出す結果を引き起こしていることが判明した。

 そこでアメリカ食品医薬品局(FDA)は、新たなガイダンスを発表した。

 全ての食品日付ラベルを、「best if used by(最適な賞味期限)」というラベルに統一化することを促したのである。

混乱が生じやすいアメリカの食品ラベル表記事情

 日本の場合「賞味期限」とは、保存が効く商品に対して風味が損なわれず、美味しく食べられる期限のこと。「消費期限」とは保存が効かない食品に対して、品質が劣化せずに安全に溜められる期限のことだ。そして、製造年月日はその商品が製造された日、もしくは包装された日付を意味する。

 アメリカの場合、消費期限は「Sell by」、「Expiration date」など、賞味期限の場合「best-by」、「Best if used by」、「Best before」、「Better If used by」などと、実に様々な表記の仕方をされている。

 FDA(アメリカ食品医薬品局)は、これらの様々なラベル表記をめぐる混乱が、食料廃棄を増加させるという結果を引き起こしていることを伝えた。

 食料廃棄の量は毎年1,610億ドル(約17兆5,830億円)相当にのぼり、これは、各家庭でおよそ20%の食料が無駄に廃棄されていることになるという。

この画像を大きなサイズで見る
gpointstudio/iStock

全てのラベルを1つの表記に統一

 5月23日、FDAが発表したガイダンスによると、食品日付ラベルを「best if used by(最適な賞味期限)」という1つの標準的なラベルに統一化することを促したのである。

 FDAの報告書には、「use beforeやsell by、expiresなど日付ラベルで使用されている様々な表記を考慮すると、この取り決めはさほど驚くことでもない」とある。

日付が単に最適な品質に関連している場合は、”Best if used by”という賞味期限を示すラベルが最も役立つでしょう。

製品が適切に保存されていれば、表示されてある日付の後でも、わざわざ廃棄する必要はないということを消費者に最もよく伝えられる方法であることが研究で示されました。

業界では、”best if used by”ラベルがもっと普及すれば、時間の経過とともにその他の様々な日付ラベルが減少していくと期待しています。(FDA)

この画像を大きなサイズで見る
Ljusetitunneln / Pixabay

なぜ、企業は日付ラベルを使用するのか?

 製造業者は、様々な理由で独自の判断による日付ラベルを適用している。最も一般的なのは、食品がその望ましい品質と風味を保持すると期待できる日までを、消費者や小売業者に知らせることだ。

・ペットボトルの水にはなぜ賞味期限があるのか?賞味期限を過ぎても飲めるのか? : カラパイア

 また、製造業者は、製品ラベルに記載されている各栄養素が最低限以上の量で製品に含まれていること、また製品が許容できる品質であることを確認しなければならない。

統一表記にすることのデメリット

 今後、アメリカで統一される食品ラベル「best if used by」は、製品の品質に関連はしているものの、消費者がその食品に対して「いつ、食べるには不十分ではなくなるか」という明確な日付を予測することは不可能だ。

 FDAは、「消費者はキッチン戸棚や食料貯蔵庫にある賞味期限を過ぎている食品を定期的にチェックして、使用に十分か否かを判断する必要がある。製品が、色や粘稠度、質感を変えた場合は、それらを食べるのを避けるべきです」と警告している。

References:fda / popsci/ written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. 賞味期限を、もっと大きく目立つように表記してほしい。
    そうすれば冷蔵庫で気が付くのだから。

    • -2
    1. ※1
      表記のせいにする人は、目立つ表記にしてもダメだぞ説

      • +3
  2. 意味がわからないな

    「best if used by(最適な賞味期限)」が日本の「賞味期限」なら廃棄量は増える

    • 評価
  3. 今時は、パッケージされてるものに関しては賞味期限はまったく気にしてないな。
    菌が入んなければ腐る事もないわけだから。

    そうじゃないものも期限来てもすぐ使わないなら冷凍してしまえばいい。

    けっこう大丈夫なもんよ。
    細菌リスクって意味で言ったらドリンクバーとかの方がよっぽど高い。

    • +1
    1. >>5
      実は日本の市場の一部では大手企業と正面から戦えば確実に負ける下町企業の尽力で支えられてまして

      豆腐の賞味期限を1年間だと言い出す企業が出て来てしまって規制をかけました
      事情を大雑把に言うと「市場を維持するために大手さんは涙を飲んで他の事をやってて下さい。消費者を最優先で考えたら極端な変動を抑える方法は他に無いので何とかして他の事で飯を食ってて下さい!」
      そんな都合だったらしい
      消費者にとって賞味期限を極端に大きく伸ばせる事は都合が良いが放置していたらそれをこなせる会社が独占禁止法に触れかねない状況まで生産量を無理に伸ばさなくてはならなくなりしくじるとユーザーが今まで見た事のあるメーカーが消滅してる状況で誰も生産出来なくなっている

      • -5
      1. ※12
        豆腐に関しては濃度などによるカテゴリ分けで充填豆腐と(手作り)豆腐の差別化は進められてるよ。

        • 評価
        1. >>19
          大手を締め出したルールは無くなったのかな?

          • -1
  4. 表示の問題よりも、何割かの商品が店頭に並ぶ事すらなく廃棄されてるっていう現状をもっと問題視したほうがいい。

    • +6
  5. 物によっては賞味期限を過ぎても何の問題もなかったりする。
    期限切れかどうかを判断するのは食べる人の鼻だよ。

    • +8
  6. まぁ国が定めないんじゃ企業としては誤解させる気で表記する場合も有るだろうしなぁ
    順調に普及するかは兎も角、取り敢えず野放しで無くなって良かったね

    • +4
  7. あとは開封した後の消費期限があると嬉しい。

    • +2
    1. ※9
      ※18
      これはけっこう真面目に欲しい。
      調味料とか、開けなければ長持ちするけど、開けたらすぐに使い切れ見たいなのあって一人暮らしだと困る事あるわ。

      • +2
    2. ※9 ※18
      未開封の状態なら、生産者が想定した管理状況が保たれている可能性が高いけど(直射日光の下に置かない等の注意事項を常識的に守った場合)、いったん開封してしまったら、その外部状況(湿度、常在菌の種類や量、一度に大量に使って長期間放置か数日ごとにチョコチョコ少しずつ使うか、開け口を厳密に密封しているか適当にふわっと折り畳んでいるだけかetc…)によって品質が保てる期間が千差万別だから、一律の基準は到底 設定できないと思う。企業はそんな責任を負えないだろう。

      ※16
      記事中にも説明があるけど、「賞味期限」ってのは、そもそも保管期限が長く ゆっくり劣化していく物に対して設定される。保存状態の多少の良し悪しはあれど どっちみち数日でダメになるような「消費期限」つきの商品と違って、数ヶ月~数年単位と長い物では、「このあたりまでなら想定された品質の味を保てる」という目安は示せても、じゃあ その後何年で「ここまでは安全だが、これ以降は腐って食べたら害になる」という状態になるのかの一律の線引きは難しいと思う。

      • +3
  8. 腐乱してるけど加熱すれば食える牛肉が
    熟成という魔法の言葉で価値ゼロどころか
    値上げにまで成功したからね。

    • -9
    1. ※10
      腐敗した牛肉は加熱してもアウトやで。

      • +7
    2. ※10
      腐敗した果物の汁とか、腐敗した牛乳とか、腐敗した豆とかも元より高い値段で売られてるよね。

      • +2
      1. >>21
        以前から腐女子とは聞いた事があったが調べてみたら男子もちゃんと腐ってたよ

        • -1
  9. 賞味期限という責任の大きさ。
    期限内で不具合があれば、当たり前だが糾弾を受ける。
    だけど、不当に期限を短くしたところで、売上が下がる以外のデメリットは存在しない。
    売る側としてみたら、売上と相談しながら、なるべく短くするのが得という状態は、
    廃棄率を上げる一因になっているだろうね。

    • +2
  10. 特に調べずに経験則で書く

    ・賞味期限 … 適切な保存方法なら美味しく食べられる期限。食べるだけなら実質期限なんてあってないようなもの。食えない状態は見た目ですぐわかる。
    ・消費期限 … 適切な保存方法なら期限の二倍くらいならまず食える。三倍以上は五感をフル活用しろ。

    • +2
  11. 賞味期限と消費期限両方表示させれば多少は捨てるの減らせるかもね
    賞味期限だけ見て捨てちゃう人いるみたいだから

    • +3
  12. 開封後の賞味期限と消費期限を表示してほしい

    「開封後は早めに」って何日持つのさ

    • +3
    1. >>18
      そんなにもいちいち丁寧な表示が欲しいの?
      「開封後の保存状態が不明なため、日時を指定して表記することはできません」が答え。
      例えば、炎天下の屋外と冷凍庫の中では全然違うでしょう?そこまで食品会社では想定しきれないから、開けたら、あとは自己責任でよろ。ってこと。

      • +4
      1. ※22※23今の段階でも保存の仕方について明記した上でちゃんと保管した場合の表示じゃなかったっけ?全てかどうかは知らないけど、開封後についての意見は同意。
        ※23 現在賞味期限は品質より味優先、消費期限は5日以内に品質の低下が認められるものって分けてるけど、その設定をロスを防ぐために少し変えたらいいのにって話です、完全じゃなくても両方表示すればロス減るだろうってこと、表示の意味を正確に知らず捨ててしまう人が対称の意見です

        • 評価
  13. 「食べ物を粗末にするな」っていう、お説教の定番の常套句あるじゃん。
    これ言ってる奴って絶対、飲食の世界を知らないからそんなタルい言えるんだよね。

    食料を一番粗末にしてるのは、食料で商売やってる人たちなんだけどね。
    勿論、ワザとでなく仕事だし仕方ないと割り切ってるやってるけどさ。

    飲食関係色々見てきたけど、一番酷かったのがホテル業界だった。めっちゃ廃棄出るよね。

    • +4
  14. 食品廃棄を減らしたいならラベルよりなによりアメリカはあのデカすぎる食べきれないポーションを減らすべきw

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。