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アメリカ「最古の武器」の歴史を塗り替える発見。15,500年前の槍先が発掘される。

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 北アメリカ大陸の武器の歴史を塗り替えたであろう打製石器が発掘された。

 15,500年前の尖頭器(槍先)である。

 これは、アメリカ大陸に人類が移住してきた時期について新たな疑問を投げかける発見だという。

 地中の堆積層から発見された武器や道具はチャート(ケイ質の堆積岩の一種)から作られた石器だ。特に重要なのは、それらがクローヴィス文化という、アメリカに最初に移住してきた人たちの文化とされるものよりも古かったことである。

北アメリカ大陸への移住の時期はこれまでの推測より早かった

 この尖頭器(先端と尖らせた打製石器)が発見されたのは、アメリカ・テキサス州の州都オースティンから北西に約64キロのところにあるデブラ・L・フリードキン遺跡だ。

 この尖頭器の発見からは、北アメリカ大陸への移住が2度にわけて行われており、1度目はこれまで専門家が考えていたよりも前の時期だった可能性が窺える。

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南北アメリカ大陸の移住モデル

image credit:Texas A&M University

アメリカ先住民の先祖の歴史

 「こうした武器は、当時、狩りに使われたものであることは疑いありません」とファーストアメリカン研究センター(Center for the Study of the First Americans)のマイケル・ウォーターズ教授は説明する。

 この発見が注目に値するのは、「ほとんどすべての先クローヴィス遺跡から石器が見つかっている一方、槍先はまだだった」からである。

 発掘された地層は、クローヴィス文化(紀元前10,000~同9,000年)とフォルサム文化(紀元前9,000~同8,000年)の尖頭器が発掘される地層のさらに下だ。

 古インディアン期(紀元前20,000年~同8,000年)に属するクローヴィス文化は、ほとんどのアメリカ先住民の先祖であると考えられている。

 クローヴィス尖頭器という槍先のような石器を作ったことで知られており、これらはマストドンやマンモスのような獲物を狩るために使われたと考えられている。

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デブラ・L・フリードキン遺跡で発見された打製石器

image credit:Science Advances
 「デブラ・L・フリードキン遺跡の年代を考えると、まず有舌尖頭器を持つ初期の人類が太平洋沿岸に沿ってアメリカに進入してきた可能性が高い」とウォーターズ教授は話す。

 「クローヴィス尖頭器のようなその後に登場した槍先形尖頭器は、この有舌尖頭器から発達したか、フリードキン遺跡から発掘された三角の槍先形尖頭器の一種を持っていた2回目に移住してきた人たちの石器から発達したのかもしれません」

 15,500年以上前に北アメリカに住んでいた古代人の正体は大きな謎だが、近い将来にそれが解明されればと専門家は願っている。

 この研究は『Science Advances』に掲載された。

written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 27件

コメントを書く

  1. 発見はきっと「神の手」と呼ばれるだろう。

    • -8
    1. ※2
      東海岸で見る、いつもの槍。僕にとって新鮮みがないことが、発見の証だと思う。

      • +1
  2. アメリカ大陸へのモンゴロイドの移住は、当然ながら北アメリカ→南アメリカへというルートなのだけど、実際には南アメリカの方で古い遺跡が出てしまい、考古学者が解釈に悩んでいるという話を聞いた
    けど、今回の発見で、やっぱり普通に北アメリカの方が古いことが確認されたということかな

    • +12
    1. ※3
      当時は干上がっていた現在のベーリング海峡を歩いて渡ってきた人たちですね。人類最古の武器は、 The Dawn of Man のころでしょう。

      ほら、ドキュメンタリー映画ありましたしw
      ttps://www.youtube.com/watch?v=ypEaGQb6dJk

      • +1
  3. モンゴロイドって何万年も前のベーリング海峡がなく、現ロシアとアラスカが地続きだった時この極限地帯を通って北アメリカにいき、そして次は南アメリカのマゼラン海峡付近まで到達してるって話だけど

    狩猟生活が軸がゆえの行動とはいえ、凄い体力と気力、生命の強さを感じるわ

    • +4
  4. よく普通の石と見分けがついたよな
    こんなの見つけても
    スルーするだろうに

    • +5
    1. ※8
      普通の石と見分けつくのは学生やマニアレベル
      考古学者まで行くと、未使用か実戦で使われたものの
      区別が容易につく
      今回の場合も未使用ものか実践されたかで発表する内容は
      変わってたかもしれない

      • +5
  5. まあ60000年前にはアフリカを離れたって話だから、全然あり得る話よねえ。

    • 評価
  6. コメ5 キミ恐らく狩猟民族の移動速度を勘違いしてる

    • 評価
  7. それで、多くの貴重な大型哺乳類が絶滅したんだから、世話ないわ。

    • -7
    1. ※14
      そんな寝言をほざけるのも死に物狂いで戦って生きて来た祖先がいるからなんやで

      • +2
  8. >こうした武器は、当時、狩りに使われたものであることは疑いありません

    これがいつから同じ人間に向けられるようになったんだ

    • +4
    1. >>16
      楽園から追放された直後からやで(カイン)

      • +7
    2. ※16
      狩猟民であるアベルを農耕民であるカインが殺すところから
      つまり、農耕が始まって、土地という資産が生まれたとき

      • +5
  9. 打製石器と自然に欠けて尖った石をどう見分けるのだろう

    • +3
  10. 当時の対マストドン・対マンモス最先端兵器‥‥言ってみたかっただけだ。気にするな。

    • +4
  11. 打製石器というと岩宿遺跡のと同じような感じ? お揃いみたいでちょっと嬉しい(゚∀゚)

    • 評価
  12. 氷河期の終わるだいぶ前だから、ベーリング陸橋を渡ったとしても北米の大陸氷河が溶けていない、回廊が無いときに何処を通って南下したんだろうという疑問が残る。

    • 評価
  13. シベリアから樺太伝いに南下したグループとそのまま東進してアラスカからアメリカ大陸南下したグループだろう。
    時期的にはおかしくない。
    縄文時代の早期とそんなに時間もずれてないし

    • +1
  14. どっかの誰かさんみたいに地面に埋めたの掘り起こしただけとかじゃないのを祈る

    • -2
  15. 「やつらの足音のバラード」が聴こえる…

    かじると伸びーる骨付き肉 ウマかっただろうな…

    • +1
  16. こういうので思うのは徒歩ですんごい頑張ってるということ

    • +3
  17. いわゆる「神の手事件」は18年前に発覚した事で、捏造部分は速やかに訂正されている。で、この事件に日本以上に小躍りした国が有ったわけだが、ここのコメント欄でも、18年も経ったのに即座に書き込んでいるわけだな。それを「表示」されているブログ主も大概ですわ。

    • -3
  18. ブルーボトルコーヒーのあいつは無条件で草が生えるのでやめろ

    • +1
  19. アメリカ大陸は良く判らないよね
    アメリカでこれなら南極にも何かあったりするのかなー

    • 評価

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