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浜辺に砂でできた謎の円盤状の物体が!海岸版ミステリーサークルの正体は?

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(著) (編集)

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 熱帯地方の海岸には、時々、奇妙な砂のかたまりが打ち上げられる。縁がフリルになった、平らな渦巻の形をしているのだ。

 この砂のかたまりは、英語では「サンド・カラー」すなわち「砂の襟」と呼ばれる。ちょっと古風なシャツの、着脱式の襟に似ているからだ。日本語では「砂茶碗」。どちらも言い得て妙だ。

 さて、この砂茶碗とはいったい何なのだろう?

 実はこれ、タマガイ科の貝が、産卵のためにこしらえたものなのである。

タマガイの捕食

 「ネックレース・シェル」の名でも知られるタマガイは、海に棲む捕食性の貝だ。球に近い形状の貝殻と、他の貝類に対する旺盛な食欲という特徴を持つ。

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imege credit: Courtney Johnston/Flickr

 捕食対象となる貝を発見すると、タマガイは、その巨大な足で哀れな生贄を包み込む。そして、酸性の分泌物によって犠牲者の殻を柔らかくし、「歯舌」という器官を用いて穴を開けるのだ。

 ひとたび穴が開けば、タマガイは中に隠れているご馳走にありつけるのである。

産卵と孵化

 メスのタマガイは、産卵の準備が整うと海の底へもぐり、足を使って砂の粒を集める。集めた砂を粘液でセメントのように固め、茶碗の形をつくっていくのである。

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imege credit: www.asnailsodyssey.com

 この時、タマガイの本体は茶碗の内側にいる。なので、砂茶碗の中心の穴を見れば、それぞれの茶碗をつくったメスの大きさがわかるというわけだ。

 母親は砂茶碗の内側で卵を産み、つくった茶碗に均等に塗りつける。その上からかぶせる2枚目の砂壁が、卵を茶碗の壁の内部に保護するのだ。卵を隠し終えたタマガイは、足元の砂を掘り、下から茶碗の外に出て去っていく。

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imege credit: Russil Wvong/Flickr

 無傷の状態の砂茶碗の中には卵が入っている。卵が孵化すれば茶碗は壊れ、新しい生命は開けた海へと自由に泳いで行くのだ。

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imege credit: J Brew/Flickr
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imege credit: Steel Wool/Flickr
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imege credit: Fogonazos

少々壊れたタマガイの砂茶碗。

光にかざすと、内にある個々の卵が判別できる。

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imege credit: Hans Hillewaert/Wikimedia
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imege credit: Ria Tan/Flickr
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imege credit: Ria Tan/Flickr

via: Amusing Planet・written by K.Y.K. / edited by parumo

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この記事へのコメント 31件

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  1. 大きいし、型を取って茶碗作れるじゃん。オサレ

    • +2
  2. 潮干狩りに行くとこれの仲間のツメタガイの貝殻をよく見かける。すべすべして綺麗なんだけど生体は外套膜に覆われていて気持ち悪い。

    • +6
  3. 何らかの文明の産物、人工物にしか見えない物が
    実はそうじゃないって事…意外とあるよね。

    • +6
  4. 日本だとタマガイよりもツメタガイのが有名やね
    アサリとか食べて嫌われるやつ
    (貝殻にキリで開けたような穴を開ける)

    • +6
  5. 日本で見かけたら陸に放り投げてね(ツメタガイ)
    こいつのせいで桜貝とか激減してるから

    • +6
    1. ※7
      ツメタガイは実は食べられる
      甘辛煮込みの酒のつまみが美味しいよ

      • 評価
  6. 個体が作り上げた物もまた、その個体同様に遺伝子の表現形だって言葉を思い出すな。

    • +4
  7. スナヂャワンかと思ったら当たった
    ツメタガイの仲間か

    • +2
  8. 世界には、まだまだ不思議な生き物がいるんだね

    • +2
  9. 我家の貝殻コレクションは博物館等より多い。
    高い物は、当時数十万円した。

    • -2
    1. ※16
      タマガイの仲間(タマガイ科)にタマガイとツメタガイがいるんだと思ってた。でも、標準和名タマガイはいないみたいね。でも、ツメタガイ以外にもこのテの卵嚢をつくるタマガイの仲間はいるんじゃないの?

      ってことで、ツメタガイただ1種に限定するのはどうなんだろう?

      • +1
      1. ※18
        ツメタガイが属するタマガイ科にはクリガイ亜科、タマガイ亜科、トミガイ亜科、フクロガイ亜科などたくさんいるんだね。肉食性で二枚貝などを捕食。産卵期には「砂茶碗」という卵のうを作る

        • +1
  10. 貝が激減してる原因の一つだ!
    楽にポイポイ放り投げたい……

    • +2
  11. 焼いてみな、貝を食べる貝だけに美味いぞ、マジで。
    肝なんかもマジウマ。ホンビノスのように知られちゃうと困るんだけどね。

    • +2
    1. ※19
      スケーリーフット(ウロコフネタマガイ)も、硫化鉄がなければ美味いんだろうか。

      • 評価
    2. ※19 愛知県あたりじゃ「ウンネガイ」とも言います。

      • +1
  12. 浜辺の近くに住んでる人なら、よく打ちあがってるお馴染みの謎もの。
    触るとぼろぼろ崩れちゃうし、なかに卵があるっていうけど見たことなかったな。
    もう孵ったあとの残骸なのかな?
    ツメタガイ含めたタマガイの仲間はなかなかの大所帯で、ちょっと見たくらいじゃ見分けのつかないのが一杯いる。
    ちょっと固いけど、わりと味のいい磯モノとしてアカニシともども地元民食材の定番だわね。

    • +2
  13. 初めて見た
    オーパーツみたくて面白いじゃない

    • +1
  14. 悪い子っていうか、漁業界隈では嫌われ者だね
    人間もこの貝もアサリを食べるし、希少になってしまった貝も食べてしまうから
    元々の原因は人間にあるんだけど

    • 評価
  15. ツメタガイって嫌われ者なんだなぁ
    内房出身で潮干狩りでよく取れたけど煮て食ってたよ
    内房だとイチゴガイって呼んでるけどね

    • +2
  16. ツメタガイはサザエに似た味ですね
    夜の浅瀬で月光が白い体に反射するのが奇麗だったりする

    • 評価

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