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まだまだあるぞ!歴史的悲劇にまつわる未解決ミステリー事件簿

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(著) (編集)

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 これまでも数々の未解決なミステリーをお伝えしてきたが、歴史に名を遺す未解決な事件は数多く存在している。

 どうにも説明がつかないミステリーは、長い間世界を魅了してきた。ここでは、歴史の悲劇にまつわる未解決な謎を見ていこう。

10. 2度目の爆発。ルシタニア号の沈没の謎

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 1915年5月7日、英国の客船ルシタニア号がドイツのUボートが放った魚雷に攻撃されて、18分で沈没し、1200名近くの人々が死んだ。

 当時、第一次大戦でまだ中立の立場だったアメリカのマスコミは、客船を攻撃したドイツの蛮行を激しく非難した。しかし、ドイツ市民は、イギリス側の違法な積み荷のせいで船は沈むはめになったと伝えられていた。

 だがその混乱の最中に浮上した別の話が今日まで謎として残っている。

 魚雷の命中後、わずか15秒後に起きた2度目の爆発がルシタニア号を沈没に追いやったというものだ。この爆発の原因はまだ特定できていない。冷たい海水が船のボイラーと反応して爆発が起こった、違法に積まれていた弾薬に引火した、などいろいろな説があるが、本当のところはわからない。

 最初の魚雷が命中してもすぐには沈まなかった可能性を考えると、沈没の直接の原因であろう二度目の爆発が、気になる歴史の謎として残っている。

9. ハイチ地震の最中27日間生きのびた男の謎

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 2010年にハイチを襲った大地震の後、エヴァン・マンシーは、巨大な瓦礫の山に埋もれながらも27日間生き抜いた。救助された後、一ヶ月も飲まず食わずでいた彼のやせ衰えた姿を見た医者は、生きているのが不思議なくらいだと驚いた。

 しかし、マンシーが語った話はさらにまわりを驚かせた。白いコートを着たひとりの人物が何度か水を持って

きてくれたので、生き延びることができたというのだ。

 ほとんどの人が、これはマンシーの幻覚だと決めつけたが、では実際に誰も水を与えてくれなかったのなら、どうやって彼は生き延びられたのか?という疑問が残る。

 マンシーが閉じ込められていた場所は、別の人間がもうひとり入り込む余地はとてもない状況だった。マンシーは足に傷を負った以外は大きな怪我はなく、その後完全に回復している。

8. マレーシア航空17便で唯一酸素マスクをつけていた男性の謎

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 マレーシア航空17便の悲劇にまつわる多くの陰謀説は、すべてでたらめだったことがわかったが、ひとつだけ謎が残っている。オーストラリア人乗客がただひとりだけ酸素マスクをつけていたのはなぜなのか?

 このボーイング777型機は、地対空ミサイルで攻撃され、コックピットの3人のクルーは即死。ミサイル命中後、空中分解して電力が失われ、乗客乗員全員の命を奪った。酸素マスクは電源が落ちていたために作動しなかったはずだが、機体が分解したときに格納部分から落下したものと思われる。

 しかし、なぜひとりだけがマスクを装着していたのか、専門家による入念な調査でもその理由はわからないままだ。その乗客が自分でマスクを使おうとしたのか、それとも地上の誰かが彼にマスクをはめたのか、わからない。

7. イントレピッド号の失踪の謎

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 1996年10月、イントレピッド号というヨットの乗組員がフロリダの沿岸警備隊にSOS信号を送ってきた。ヨットが沈みかけていて、16名のクルーが救命ボートで逃げ出して助けを待っているというのだ。

 沿岸警備隊はただちにレスキューに向かったが、時化状態の海域1万5500平方キロ四方を探しても、誰も見つけることはできなかった。

 4機の飛行機も夜を徹して朝まで共同で捜索にあたったが、それでもイントレピッド号とその乗員たちは見つからなかったのだ。

6. 911の落下する男性の謎

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 911のもっともトラウマになりそうな写真のひとつは、崩れつつあるノースタワーから落下するひとりの男性の姿だろう。

 この写真は、アメリカ史上最悪の日のひとつである悲劇を写し出していて、その後新聞で広く出回った。こんな悲劇的な写真は公開すべきではなかったと感じた人も多く、新聞社はかなりの反感をかった。そのため、この写真や写っている男性のことはしばらくほとんど忘れられていた。

 おそらく炎から逃れようとして崩れ落ちるタワーの窓から飛び降りたこの男性は、ノースタワーの最上階にあったレストラン、ウィンドウズ・オン・ザ・ワールドの従業員だったのではないかと言われている。しかし、彼の身元はいまだに謎のままだ。

5. P-40戦闘機のパイロットの謎

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 真珠湾攻撃の1年後、米軍のレーダーが日本の方向から向かってくる1機の戦闘機をとらえた。ふたりのパイロットが迎撃に向かったが、驚いたことに、その戦闘機の機体は銃弾の穴だらけで、突っ伏していたパイロットは血まみれだったという。

 着陸装置もないその戦闘機は、アメリカのP-40ウォーホークであることがわかったが、機体についていたマークは真珠湾攻撃以前から使われていなかったという。

 この戦闘機は墜落したが、不思議なことに血まみれのパイロットの姿は消えてしまい、見つかることはなかった。墜落現場で見つかった日誌からは、この戦闘機がフィリピンのミンダナオ島からやってきたらしいことはうかがえたが、パイロットは誰なのか、彼の最終的な運命はどうなったのか、わかっていない。

4. キャシー・ウェイン殺人事件の謎

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 キャシー・ウェインはオーストラリアの歌手だったが、1969年ベトナムの軍事基地でのステージ中に22口径で殺された。ウェインは一緒にバンドを組んでいたボーイフレンドのドラマーの腕の中で息絶えた。ちょうど、「Sweethearts on Parade」を歌っていたところで、彼女はわずか19歳だった。

 海兵隊のジェームズ・ウェイン・キレンという男が別の人間を撃とうとして誤って彼女を殺してしまったことがわかったが、再審の後、無罪になり釈放された。

 ドン・モリソンという別のミュージシャンは、犯人を知っていると言ったが、証拠不十分でその人物の名を明かすことはできなかった。今日に至るまで、ウェイン殺しの犯人はまったくわかっていない。

3. キューバの黄色いバルーンの謎

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 冷戦中の1967年、フロリダ沖のハレンデール近くでひとつの木箱が海に浮いているのが発見された。中には7つの膨らんだ黄色いバルーンが入っていて、レニングラードからキューバの鉱物資源研究所に送られたものであることがわかった。

 調査によると、木箱は少なくとも8週間は海で漂っていたようで、バルーンの中身はただの空気で、まわりにも毒性の物質は検出されなかった。似たような木箱が217キロ離れたマラトン沖でも見つかったが、中身は空だった。木箱は両方とも重量50キロという表示があったが、バルーンが入っていた木箱の重さは14キロしかなかった。

 沿岸警備隊は、これがただのいたずらだとは断定はできなかった。このバルーンの目的、なぜ膨らませてあったのか、どうして海で漂うはめになったのか、謎のままだ。

2. チャーフィールド鉄道事故の謎の死者

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 1928年10月13日、イギリス、グロスターシア州のチャーフィールドである夜、郵便列車と貨物列車が衝突し、爆発炎上して多くの犠牲者が出た。

 遺体は焼け焦げて判別がつかないほどで、合同墓地に埋葬されたことも遺族にとってさらにショックなことだった。

 犠牲者の中に幼い少年と少女がいたが、彼らを引き取りにくる者は誰もいなかった。警官が生存者からこの子どもたちのことを訊き取りをすると、どうやら少女は少年よりも年下で10歳くらいとのことだった。少年と少女はおそらくきょうだいだったのだろうが、今日に至るまで、子供たちの家族だと申し出る者はなく、彼らが何者なのかわからない。

1. 誰がアンネ・フランクを密告したのか?

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 アンネ・フランクはホロコーストで捕えられ、ベルゲン・ベルゼン強制収容所で殺された。何年もたってから発見されたアンネの日記は世界を魅了し続けている。

 アンネの家族の中で唯一の生き残ったのは父親だけだった。アンネの逮捕につながったナチへの密告は誰がしたのか? 多くの名前があがっているが、特定はできていない。

 アンネ一家の居所について電話を受けたナチの将校ユリウス・デットマンは、ドイツの降伏後自殺した。密告電話について彼が知っていたことは、本人と共に永遠に墓の中に葬られてしまった。

via:10 Unsolved Mysteries Surrounding Historical Tragedies/ written konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 29件

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  1. 4は海兵隊のジェームズが犯人じゃないの?

    • +2
  2. 米西戦争、WW1、トンキン湾
    ルシタニア号はWW1のときのはなしだけど、アメリカはワンパターンだね。

    • -9
  3. こういう記事だとコメントに「それは後にxxが犯人だったと20xx年に死ぬ間際に自供されてるよ」とか指摘が入るから楽しみなんだよね

    • +7
  4. 6のウォーホークのそれはなんともだなぁ。
    写真にある国籍マークは1919年から1942年まで使われた息の長いマークだが、真珠湾攻撃の1年後の時点では真ん中の赤丸のない新式のマークに変わっているはず。
    しかもその頃にはミンダナオ島は失陥したあとで、しかも1944年にアメリカがミンダナオ島に侵攻した頃にはウォーホークは二線級になっていて前線には出ていない。
    アメリカで使われていない国籍マークとなれば英軍で使われたキティホークなどがあるが、当然英軍はミンダナオ島には展開していない。
    英軍向けマスタングの試験機が事故を起こしたのをウォーホークと誤魔化したついでに都市伝説を盛ったのかしらね。

    • +2
  5. ルシタニア号については石炭庫の炭塵爆発だったと言われています。

    • +3
  6. アンネの日記がボールペンで綴られていた、という話が本当ならば、それはミステリーだと思うw

    • +5
  7. あれ、6のフォーリングマンて身元が判明してるんじゃなかったっけ?
    ただ遺族の意向で公表できなくなっただけで
    あとルシタニア号は、今から潜水調査しようにも、現場は爆雷の不発弾だらけで調査不能な模様
    それとP-40の話は、どうにもゴシップ紙発の匂いが…

    • +1
  8. 3ばんの風船が入った箱
    これを見つけた人の心境ってのはどんなんだろうね?

    • +2
  9. マレーシア航空は、地上の墜落現場に来た誰かの仕業でしょう。
    墜落現場泥棒って、途上国だとママあるそうです。

    • +2
  10. 7. イントレピッド号の失踪の謎 、はこじつけに近くても説明をつけるなら「三角波」とか「一発大波」とか位だな…どっちも似て非なるもの、らしいが。

    • 評価
  11. 焼死か落下死
    選択出来るなら自分も落ちる方選ぶだろうな

    • +1
  12. ルシタニア号の所有会社のホワイトスター社には当時から多額の負債が有ったと聞いてます。その負債を解消する為に、本来は条約上客船に積んではいけない兵器類を積載し、軍部との共謀で、他国に密輸していた可能性も充分に有りますね
    石炭船の場合は石炭から発生した可燃性ガスが静電気による爆発を起こす事が稀に有ったし、石炭そのものが酸化する際に発生した熱により自然発火する事も有ったので、雷撃を受けた際に漏電しスパークした所、石炭に引火したとも考えられますね

    • +6
  13. 対空ミサイルは即全壊しないから、酸素マスクする余裕はあるんじゃない?一人を除いてマスク必要も無く落ちると思っただけで。 風船は悲劇?

    • +1
  14. 書いたのは父親なんだろ?
    著作権も主張してなかった?

    • +2
    1. ※17
      どうもアンネ・フランク自身が書いたってのが胡散臭いんだよな

      • +1
  15. 戦闘機は敵だと思って攻撃したら見方だったから適当にでっち上げたんだろ無線に応答なけりゃ黙視だろうし

    • 評価
  16. 5のP40の話はなんか全てが作り話の感じがするな、
    記事を読むと真珠湾に飛んで来たのかと思ったけど、具体的な地名が抜けているね、
    着陸装置が無いって 脚を外していたのかな?
    だとしたら離陸も出来ないよね?カタパルトから打ち出したのかな?機体を確認しているのだからエンジンや機体の番号からなんか手がかり無かったのかな?それにパイロットが負傷して飛行が続けられるのかな?
    坂井三郎の例もあるから不可能とは言えないけど。

    • +3
  17. >>機体についていたマークは真珠湾攻撃以前から使われていなかったという
    まるでグレイシルフだな

    • 評価
  18. P-40戦闘機のパイロットの謎
    フィリピンからどこまでの話なんだか、わからないけれど。
    真珠湾って書いてあるからハワイに来たってことなのだろうか?
    フィリピンからハワイって8000kもあるんだがP-40はそんなに飛べませんよ?

    • +3
  19. ルシタニア号の沈没、そのままの題名でアニメ映画になってる興味ある人はぜひ検索を。PCない時代なのにめちゃくちゃぬるぬる動く。
    911の落下する男、キリスト教国アメリカならではの謎。キリスト教では、自殺はタブーなので(だから日本のカミカゼにはすごくビビってた)、どうみても自殺な状況でも事故死扱いにしてくれって遺族が頼み込むとか。

    • -1
  20. ルシタニア号に関しては、魚雷じゃなくて機雷なんじゃね?
    あ、米国の大好きな”陰謀”何だろうか?

    • -2
  21. ルシタニア号がUボートに襲われたときはもうすぐでイギリスに到着するってタイミングで、燃料の石炭がたぶんほぼカラに近く、石炭のカスの粉が石炭庫で舞ってたと思われます。
    そこに魚雷が命中して、粉塵爆発が起きたとする説が今では一般的だと聞いたことがあります。
    粉塵爆発は密閉環境である程度のチリや粉末が空間を漂っているとき、静電気などの火種によって粉末のひと粒に着火後、瞬時に他の粒に爆発的な引火を引き起こす現象です。
    なので石炭の粉塵に限らず、モノによっては化学肥料や小麦粉でも起こり得ます。(実際に起きて町が壊滅的な被害を受けたこともあります)

    • -1
  22. 落ちている人、両手が後ろ手になってるように見えて怖いな

    • 評価

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