この画像を大きなサイズで見る世界最大級のラジコン旅客機が、人ひとりがすっぽり入れるほどの巨体で空を飛んだ。
ラジコン航空機の設計・製作家として知られるアメリカのRamy RC氏が作り上げたエアバスA380のラジコン模型は、翼幅が小型飛行機のセスナに匹敵するほど巨大だ。
本物さながらの着陸用の車輪を展開し、ルフトハンザ航空の100周年記念塗装を纏った機体は、離陸から着陸まで危なげなく飛行をやり遂げた。
人がすっぽり入れるサイズのラジコン旅客機誕生
ラジコン航空機の設計・製作家として知られるアメリカのRamy RC氏が、エアバスA380の精巧なラジコン模型を完成させた。
翼幅9.75m、全高8.8mというそのサイズは、小型飛行機のセスナに匹敵する。
胴体の中に人がすっぽりと横になって入れるほどの大きさで、世界最大級のラジコン旅客機として注目を集めている。
この画像を大きなサイズで見る機体の胴体は巨大な発泡スチロールのブロックを削り出して形成し、グラスファイバーと炭素繊維で補強されている。
実機のエアバスA380と同じ4発エンジン配置を再現し、各翼の下には直径250mmの電動ダクテッドファンがパイロンと呼ばれる支柱で固定されている。
電動ダクテッドファンとは筒状のケースの中にファンを収めた電動推進装置で、ラジコンジェット機によく使われる仕組みだ。
4基合計で約227kgの推力を生み出し、363kgという重さの機体を空へと押し上げる。
この画像を大きなサイズで見る製作最大の難関は増え続ける重量との戦い
製作を通じてRamy RC氏が最も頭を悩ませたのが、増え続ける機体重量だった。
エンジンや各種システムを追加するたびに重量が増し、機体の一部がたわみ始めるという問題が繰り返し起きた。
解決の糸口となったのが、ハニカムコアを持つ炭素繊維素材だ。
ハニカムコアとはハチの巣のような六角形の格子構造を持つ芯材で、非常に軽くて強度が高い。
機体の構造上重要な箇所にこの素材を重ね合わせることで、重量増加を抑えながら必要な強度を確保した。
何度も試行錯誤を重ねた末、最終的な重量は約363kgに落ち着いた。
この画像を大きなサイズで見る実機さながらに動く精巧なシステムを搭載
着陸脚であるランディングギアは12個の車輪で構成され、各車輪には2本のチューブと独立したブレーキシステムが備わっている。
脚の収納扉も炭素繊維とハニカムコアで製作され、開閉のタイミングまで実機に合わせて精密にプログラムされている。
操縦システムも実機のエアバスA380に基づいた設計で、フラップ、スポイラー、エルロン、エレベーター、スプリットラダーといった各操縦翼面を、90kgから190kg相当のトルクを持つハイトルクサーボが駆動する。
フラップは翼の後縁にある可動部で着陸時に展開して揚力を増やし、スポイラーは翼上面に立てて速度を落とす板、エルロンは機体を左右に傾ける補助翼、エレベーターは機首の上げ下げを制御する舵面だ。
方向舵にあたるラダーは上下に分割されており、飛行中は上部が切り離されるという実機と同じ挙動まで再現している。
完成した機体には、ルフトハンザ航空の創立100周年を記念した特別塗装が施された。
トレードマークである鶴のロゴが胴体に描かれ、エンジニアリングの産物だった機体が一気に華やかな姿へと変わった。
この画像を大きなサイズで見るテスト飛行で記録した時速165kmの飛行
塗装完成後の6回目のフライトで、機体はいよいよ本番さながらの空へと飛び出した。
離陸直後に木と接触するアクシデントが発生したが、パイロットは即座に機体の制御を立て直し、安全に着陸させることに成功した。
この画像を大きなサイズで見る飛行計器が記録した最高速度は時速約165km。着陸灯は正常に点灯し、フラップは15度展開され、着陸後の滑走ではリバーススラストが作動して機体を素早く減速させた。
リバーススラストとは、エンジンの推力を前方へ向けて噴射することで制動力を得る仕組みで、実際の旅客機でも着陸時に使われる技術だ。
数ヶ月にわたる製作と幾度もの試行錯誤の末に完成した363kgの機体は、実機さながらの動作で空を駆け抜け、ラジコンという枠を大きく超えた飛行を実現した。
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