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地球上の複雑な生命は、これまで考えられていたよりも約15億年早く誕生していたかもしれない

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Credit:Professor Abderrazzak El Albani of the University of Poitiers, Franc
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 地球史で初めて登場した複雑な生命の進化を裏付ける状況証拠が発見されたそうだ。

 従来の仮説では、動物が地球に登場したのは6億3500万年前のことだとしている。ところが、中央アフリカ大西洋岸部にあるガボンのフランスビル盆地で、それより15億年以上も前に複雑な生命が織りなす生態系が存在していたことを伝える証拠が見つかったのだ。

 『Precambrian Research』(2024年5月31日付)に掲載された研究によると、2つの大陸地殻同士の衝突の後で活発になった海底火山が、複雑な生物進化へとつながる栄養豊富な「実験室」を作り出したのだという。

複雑な生命の鍵を握るリン

 英国カーディフ大学のアーネスト・チ・フル博士は、「環境中のリンの存在は、単細胞生物から動植物のような複雑な生物への進化において、特に重要な要素だと考えられています」と、プレスリリースで説明する。

 たとえば約6億3500万年前に起きた海のリンと酸素の増加は、地球最初の複雑な生命の誕生と関係していると考えられている。

 だがチ・フル博士らは今回、これよりもずっと以前、今から21億年前に同じようなことが起きただろうことを明らかにしている。

 そのきっかけとなったのが、古い大陸地殻(クラトン)の衝突だ。

 「コンゴクラトン」と「サンフランシスコクラトン」が衝突した後で活発になった海底火山は、このあたりの海をほかの海から切り離し、栄養たっぷりの浅い内海を作り出した。

 そこでは豊富なシアノバクテリアが盛んに光合成を行い、海水の酸素が増え、大量の食物資源も作られた。

 こうして大きくて複雑な体を支えられるだけのエネルギーが提供されることになった。そして誕生したのが、化石に見られる原始的で単純だが、それでも動物のような謎めいた生命たちだ。

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こうした葉状の化石が生物であるかについては議論があるが、今回の研究はそれを強く裏付けている/Credit Professor Abderrazzak El Albani of the University of Poitiers, France

初期の複雑な生命は世界中に進出するには至らなかった

 だがこうした生命たちは、世界進出にはどうやら失敗している。

 そこが切り離された環境だったことにくわえ、外の世界はまだ過酷な状況だった。そのために、せっかく誕生した複雑な生命は、そう簡単に広まることができなかったのだ。

 だとするなら、チ・フル博士らの発見は、地球上の複雑な生命には2つのステージがあった可能性を伝えているのかもしれない。

 第一ステージは、21億年前に起きた大気中の酸素の増加を受けたもので、この時誕生した生命は世界進出を断念した。

 現在の生物たちに直接つながるのは、その15億年後の大気中の酸素の増加を受けて登場した、第二ステージの生命たちだ。

最初の試みでは広がれませんでしたが、2回目は現在地球上で見られる動物の生物多様性を生み出しました(チ・フル博士)

References:Complex life on Earth began around 1.5 billion years earlier than previously thought, new study claims – News – Cardiff University / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 9件

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  1. シアノバクテリアによって酸素濃度が上がりコラーゲンやセルロースのような複雑な細胞外マトリックスを合成できるようになって、ただの細菌マットと違い機能的に結合した細胞集団を組織できるようになった。しかしここから多細胞生物の形態変異を加速させることになるボディプランの進化までにはさらに15億年を要した。と理解している。

    • +5
  2. 雑な生命って何?
    多細胞生物のこと?
    植物も多細胞生物だよ

    なんで難しく書くの?
    雑な生命って意味わからん?

    • -14
    1. >>2
      複雑な生命って事じゃないの?もしかしたら貴方が見た時には脱字状態になっていて管理人さんが後で直したのかも知れないけど

      それはともかく、30億年以上前とされている生命発生から6億3500万年前の先カンブリア紀における動物分化期までの間は20億年以上もあったわけだし、その期間に無数の試行錯誤があったとしてもおかしくないわけだ
      そのうちの限定的な成功例の一つがガボンの化石類だとしたら面白い
      探せばもっと見つかるかもね

      • +12
  3. ひっそりと生まれるも、現在の生命に「繋がらなかった」生命ってこと?
    15億年前にもそんな事があったとすると、もしかしたらそういうイベントはすでに何度も起こっているのかもね
    そうすると新しい生命が生まれることって、これまで考えられていたよりもずっと簡単に起こることなのかもしれない

    • +7
  4. 多細胞生物並に巨大化した単細胞生物の可能性もあるから、動物(多細胞生物)と言い切らず複雑な生命ってボカした言い方をしている
    まだ仮説の決着はついてないが、エディアカラ生物群(約6億年前)は恐らく単細胞生物ではと言われている
    今も深海には野球ボール並みにでっかい単細胞生物がいる

    • +4
  5. 7億年前の全球凍結がきっかけになったって話だったけど違ったのかな。

    • +3
  6. この第一ステージの生命が順調に地球全体に広がり進化を続けていたら、いまごろ我々とは似ても似つかない異形の知的生命体が地上を闊歩していたかもしれない、などと想像するとゾクゾクしてくるなあ。

    • +6
  7. 海が浅くて火山エネルギーがある場所に生物が発生しているという設定の惑星のゲーム、サブノーティカは結構科学的に考えられているんだな。

    • +2

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