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最愛の犬に先立たれ失意の猫、新たに迎えたゴールデンレトリバーの子犬と打ち解け元気を取り戻す

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(著) (編集)

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 アメリカのコロラド州で暮らすデイシュン・フェリングさんの愛猫フレッドは、子猫の頃からアーサーという名前のゴールデンレトリバーと一緒に育った。

 フレッドにとって育ての親であり親友でもあったアーサーだが、昨年の夏、虹の橋のたもとへと旅立って行ってしまった。

 残されたフレッドと飼い主一家は、アーサーがいなくなった現実を受け入れられなかった。フレットは極端に元気がなくなり、絶望の日々を送っていた。

 そこで家族は、新たにゴールデンレトリバーの子犬、サニーを迎え入れることにした。

 かつてアーサーがフレッドを受け入れたように、フレッドはサニーをすぐに受け入れ、元気を取り戻したそうだよ。

育ての親だったゴールデンの突然の死

 デイシュンさんの愛猫フレッドは2019年生まれ。今年の夏に5歳になる。彼が生後3か月でデイシュンさんの家にやって来たとき、そこにはアーサーという名前の7歳のゴールデンがいた。

 フレッドとアーサーは出会って数日のうちに親友になり、何をするにもどこへ行くにも一緒に過ごした。アーサーが子猫のフレッドを育てたようなものだった。

 だがアーサーは2023年8月14日、10歳でこの世を去った。その2日前まで元気に走り回っていたのに、腹部に広がった腫瘍が突然出血し、手の施しようがなかったのだ。

アーサーは私たちの人生のすべてでした。過去10年にわたって、彼は常に私たちの生活の一部だったんです。

 その2日後、アーサーの首輪といっしょに散歩に出かける飼い主さん一家とフレッド。だが彼らはアーサーを突然失ってしまったことが受け入れられなかった。

 どこに行っても何をしても、アーサーを探してしまうのだ。

悲嘆に暮れていた一家は、新たな子犬を迎え入れることに

 アーサーが亡くなって3日後、デイシュンさんの夫が彼女に一枚の写真を見せて言った。

 「この毛玉を迎えに行くぞ!」そこに写っていたのはふわふわの……そう、アーサーの同種である可愛いゴールデンレトリバーの子犬「サニー」だったんだ。

私たちは家にアーサーがいない生活に耐えられませんでした。フレッドも同じように感じているようです。とても寂し気で、眠ってばかりいるようになりました。それでサニーを迎えることにしたんです

 ペットロスに陥ると絶望の日々が続く。悲しみを癒すのは時間が必要ともいうが、あまりにも悲しみが長引いてしまうとメンタルに支障をきたすこともある。

 愛するペットを失った穴は、新たなペットが埋めてくれるという意見もある。心の準備が整い次第、受け入れて命のバトンを託すことで乗り越えられることもある。

 デイシュンさん一家は、アーサーを失った穴があまりにも大きすぎて、すぐに埋めなければ全員が穴に落ちてしまう寸前だったのだろう。

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image credit:Instagram

 そうして家族の元にやってきたサニー。はじめは少し警戒していたフレッドだが、数週間経つと、すっかり打ち解けて仲良しになった。

フレッドはとても好奇心旺盛でした。最初のうちはサニーが眠っている間以外は距離を置いていたんですが、やがて彼女に近づいてニオイを嗅ぐようになり、すぐにレスリングや追いかけっこが始まりました

 あっという間に仲良くなったフレッドとサニー。

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image credit:Instagram

 実はフレッドは、いつもアーサーとレスリングをしたがっていたのだが、アーサーの方は「優しく」拒否していたんだとか。

フレッドはとうとう自分にピッタリの遊び相手を見つけたようす。サニーも喜んで彼と一緒に転げ回り、たくさんの楽しい時間を過ごしています

 サニーという新しい家族の登場が、飼い主さん一家とフレッドが明るさを取り戻し、以前のように笑顔で過ごせるきっかけになってくれたのだ。

ペットにもペットロスがある?

 人間と同じように、ペットたちもさまざまな形で仲間の不在を悲しむ。食欲に変化があったり、家の中を落ち着きなく歩き回ったり、何かを探したり隠れたり……。そんな彼らの様子から、飼い主も彼らの感情に気づくだろう。

 飼い主としては、彼らの心を癒すためなら何でもしたいと思うのは自然なことだ。だが専門家の中には、彼らの行動に変化がある時、無理に慰めようとしない方が良いという考えもあるようだ。

 それよりも飼い主がいつも通りに過ごし、ペットが興味を持ちそうな遊びに誘ったり、一緒に散歩をしたりして、気が紛れるよう手助けをするのが一番の近道なのだという。

フレッドは今やサニーが自分の家族だと、本当に理解していると思います。サニーの保護者は自分だと思っているようで、彼女が泣いたり外の何かに驚いて吠えたりすると、フレッドはサニーの様子を見に駆けだすんです

 言葉を持たないペットたちは、悲しみや不安を言葉として吐き出し共感してもらうすべを持たない。彼らの感情は、その行動から読み取り、察してあげるほかないのだ。

彼はゴールデンと冒険に出かけたり、一緒に家にいることに慣れているので、サニーがそばにいるのがちょうど居心地良いんだと思います。

フレッドはようやく日常に戻って、犬と一緒にいるいつもの自分を取り戻したように感じているのではないでしょうか

 フレッドにとってもサニーの存在が、時間薬をスピードアップするアイテム「ふわもこの癒しのカタマリ」になっているに違いない。

 今月の初め、避妊手術を受けてきたサニーの傍らに、黙って寄り添うフレッド。かれらの優しい毎日はInstagramで綴られているので、ぜひ遊びに行ってみてほしい。

written by ruichan/ edited by parumo

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この記事へのコメント 7件

コメントを書く

  1. >それよりも飼い主がいつも通りに過ごし、ペットが興味を持ちそうな遊びに誘ったり、一緒に散歩をしたりして、気が紛れるよう手助けをする

    ショックを受けているのがペットだけならそれも良いけど
    たいがい飼い主の側もショック受けてるから難しいよな…

    • +18
  2. ニャンコちゃん新しいお友達が来て良かったね!

    • +11
  3. アーサーにしてもらったことを、サニーにしてあげるのかな。
    茶トラとゴールデンレトリバー、色が似てて並ぶと本当のきょうだいみたいだね。

    • +12
    1. >>5
      3人とも優しい毛の色合いでとっても素敵だと思った
      お似合いの友達

      • +6
  4. >「この毛玉を迎えに行くぞ!」

    しんみりした話題だったのに笑っちゃったじゃないかw

    • +8
  5. もちろん話自体とってもよい話で、それだけで泣けてきちゃうんだけどさ
    パルモの書き方がとっても優しくて、いっそう泣けてきちゃうんだよなあ

    • +6
  6. 3日後はちょっと無理だな
    また急に亡くすかもしれないという恐怖もあるし、売られている犬を探そうなんて考えることもできないと思う

    • -2

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