
2021年6月のある日、農場内で、1匹の小鹿が母鹿から置き去りにされていた。母鹿はその後一度だけやって来たものの、その後は二度と姿を見せることがなかったんだ。
これはその小鹿、ルドヴィカとレオポルドの物語である。
広告
This dog adopted a baby from another species
姉妹がルドヴィカを見つけた時、彼女は少し足を引きずっていたそうだ。それが母鹿に置いて行かれた理由だったのかもしれない。ひどくお腹を空かせていた小鹿を見て、姉妹はこの事態に介入する決心をした。
レオポルドは自分が何をするべきなのかをすぐに理解して、ルー=ルドヴィカの保護者の役割を買って出た。
「私たちがお母さんで、レオポルドはお父さんの役割ね」と、姉妹は語る。レオポルドが見守る傍らで、姉妹は毎日2時間おきにミルクを与える。2人と1匹は、本当に献身的にルーの世話をしたんだよ。

ルーのいる場所はフェンスで囲んであったので、とりあえず危険はないはず。そうしてルーは、ひとりで過ごすことに慣れていった。

だがその傍らには、常にレオポルドの姿があったんだ。

ルーと一緒に草をはむレオポルド。

「最近は毎日ルーに会えないのがちょっと寂しいけれど、仲間の鹿たちとハッピーに過ごしているのならいいなって思うようにしているわ。ルーがレオポルドをすぐに受け入れたこと、そしてレオポルドがルーをどんな時も見守ってくれたことが、私たちにとっては本当に大きな驚きでした」
ルーをペット扱いせず、程よい距離感をもって接し続けた姉妹。ルーはその甲斐もあって、姉妹以外のニンゲンに無防備に近寄ることはない。ルーが信頼している「異種の生き物」は、助けてくれた姉妹と父親代わりのレオポルドだけ。
これからも彼らの交流は続いていくことだろう。ルーが森で仲間たちと幸せに過ごすこと。それこそが姉妹と、そしてレオポルドにとっても喜びであるに違いないよね。
written by ruichan
※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。面白い動物情報を集めたマランダーの方にも是非訪れてみてください。
あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
犬が可愛すぎる。
これは羨ましい。
2. 匿名処理班
小鹿の孤児か
3. 匿名処理班
これは素晴らしい話
距離感が良いねえ