メインコンテンツにスキップ

スマホのアプリでアリバイが崩れた!妻を殺害時寝ていたと証言した夫だが実際は動いていたことがわかり有罪に

記事の本文にスキップ

32件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 アメリカ・アラバマ州で2018年に妻を殺害したとして夫となる男性が逮捕された。その裁判が行われ、男性には16年の懲役刑が科せられた。

 勾留されていたこの3年間、妻の殺害時には寝ていたと主張を続けていた男性だが、そのアリバイはスマートフォンのヘルスアプリによって暴かれた。アプリのデータによると、その時間男性は18歩歩いていたのだ。『AL.com』などが伝えている。

道路脇で死んでいるのを発見された女性、夫に容疑がかけられる

 2018年1月13日午前5時頃、アラバマ州シェルビー郡カレラに住むキャット・ウエストさん(当時42歳)が、自宅玄関を出た道路脇で倒れているのを、ファストフード店に勤務に向かう19歳の隣人が発見した。

 キャットさんは、ピンクのスポーツブラを身に着けていただけの状態で、頭部から血を流して死んでおり、その傍にはスマホとリキュール酒の瓶があったという。

 キャットさんは、頭部から何者かが故意に殴ったとみられる深い傷があり、死因は外傷と内出血によるものだった。

 夫のジェフ・ウエスト(47歳)が容疑者として挙げられ警察に拘束された。この3年間、ジェフは同郡刑務所に勾留されていたが、無実を訴え続けていた。

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

酒瓶で妻を殴り、アリバイ工作をした夫

 捜査を続けていくうちに、キャットさんの酒癖やオンライン露出について、ジェフが快く思っていなかったことがわかった。

 キャットさんは、専業主婦だが、「キティ・キャット・ウエスト」という名で有料サイトでアダルト系の写真を投稿しており、Twitterやインスタグラムのユーザーをそのサイトに誘導していた。

 ジェフは、普段から酒を飲むと気性が激しくなり、その酒癖とSNSへの露出については好ましく思っていなかった。

 事件があった当日、2人で外食した帰りに酒を購入し自宅で飲んでいたという。しかし、酔っぱらったキャットさんに写真を撮ってくれとせがまれたジェフは、下着姿の妻を撮影したものの、うんざりしてスマホを玄関の外に投げつけた。

 ジェフは、スマホを取りに外に出たキャットさんの後頭部めがけて酒のボトルを振り下ろして思いっきり殴り、致命傷を負わせた。

 その後ジェフは泥酔した妻が転倒して車に轢かれて頭を殴打したかのように見せかけるため、傍にボトルとスマホを置き家の中へと戻った。

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

アプリにジェフが移動したデータが記録されていた

 後の捜査で、ジェフは事件当日は午後10時半頃に就寝し、翌朝5時15分頃に家の外に止まったパトカーに犬が吠えるまで目を覚まさなかったと供述した。

 だがその供述が嘘であることが、ジェフのスマホのヘルスアプリにより明らかとなる。

 彼のスマホのヘルスアプリには、午後11時3分~午後11時10分の間に、ジェフが18歩歩いたというデータが記録されていたのだ。アリバイはもろくも崩れた。

 このアプリが重要な証拠となり、検察側はジェフに懲役20年を求刑した。

 度重なる裁判の中で、ジェフの15歳になる娘は父親を擁護し、「自分は両親に愛されて育ち、気性が激しかった母に父は一度も手を挙げたことなどなかった」と証言し、父の釈放を求めていた。

 また、被害者の母親までも「ジェフは寛大でとても優しく良い人」と発言しており、有罪判決が下されたことに大きなショックを受けた。

 裁判では、当事者しか知りえなかった互いの愛情が示された夫婦間のメッセージのやり取りや、性格のきつい被害者とそれを宥める加害者の夫婦関係の背景などが浮き彫りになり、事件の深さが改めて注目された。

 結果として、2月8日の裁判では、ジェフには懲役16年が科せられたという。

 スマホのアプリの記録を確認しようと思い立ったのが、アメリカの名探偵コナンだったのかどうかはちょっとよくわからない。

written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 32件

コメントを書く

  1. 今回は嘘の証言でアリバイが崩れたケースだけど、逆に冤罪かけられてもヘルスアプリのデータでアリバイ証明できそう。まぁ、犬に括りつけといて偽装するケースも出てきそうだけど(笑)

    • +2
  2. この手のスマホのデータを逆手にとって架空のアリバイ作ったりもできるよね
    スマホだけ電車に乗せて、自分は誰かを殺害してからタクシー使って電車に戻るとか
    今時の推理小説のトリックとかで既にありそうだけど

    • +5
  3. 18歩…

    いや、僕ね1日の歩数見るのが趣味なんだけどさ、18歩なんてあっというに歩いてるよ…玄関先で犯行に及んでベッドに戻る…18歩で完遂するってすごくないか?

    • +8
  4. 死体を移動させて自分の犯行を隠そうとしたのがいかんかったな。正直に自主すれば情状酌量で執行猶予がついたかも知れんのに。

    夫の気持ちも解らんでもない。今まで我慢してたんだろうな。酒乱で露出狂の嫁とか、ちょっとなあ…

    • +3
    1. ※4
      アラバマ州法については知らないんですが、米国の場合情状酌量ってのはたぶんありません。
      ギルティ(有罪)、ノットギルティ(有罪とは言えない)の二種類です。
      日本では有罪と無罪という分け方をしますが、ノットギルティはイノセント(無垢とか純真)だけでなく、やった(今回の場合は殺った)けど有罪とはいえないというのも含みます。
      ただ、最初に(ウソをつかないという)宣誓をするので、米国一般かどうかはわかりませんが、かなりの割合で偽証は非常に重い罪です。おそらく周辺状況から、 ※4 のいうように最初から正直に認めていたらノットギルティになったんじゃないかと思います。それを情状酌量というなら、日本語のソレとはちょっと違いますが、相当にはあたると思います。

      かんたんに言うと、ある事象について陪審員がギルティまたはノットギルティを判定し、ギルティなら裁判長がコレコレで懲役●年とする、ってな感じ。
      日本では人を殺したるもの無期懲役または死刑と決まっており、状況にかんがみて裁判長が情状酌量します。米国の陪審制度の場合は人を殺した?→陪審員がギルティといえるか言えないかを判定。私は古いほうしか観てないけど映画の「十二人の怒れる男」は見ごたえがあります。脱線失礼

      • +7
      1. >>20
        ※4です。なるほど。丁寧に説明して頂き、ありがとうございました!
        m(_ _)m

        • 評価
  5. 10時半頃寝ました!って供述と11時頃に18歩歩いた記録があることでどうアリバイが崩れたのかよくわからん。
    俺なんか10時半に布団入ったら30分以上寝付けないし、誤差みたいなもんでは?
    夫がその証拠提示されて推理モノよろしく「そうだ、俺がやった」と証言翻したなら知らんけど…

    • +1
  6. 探偵「貴方は○○さんを殺害しましたね」
    容疑者「しらねーよ」
    探偵「被害者も貴方もコロナ接触確認アプリcocoaをインストールしてますね それを解析すれば」
    容疑者(しまった!!○○の傍に何分も居たのがバレてしまう)
    探偵「・・あれ?接触履歴無し!??」

    • +3
  7. 18歩程度なら余裕で誤作動ありえるのになあ。そんなんで罪が確定したら怖すぎるわ

    • +3
    1. >>7
      歩数計で確定してる最低でも18歩なのかGPS測定で18歩ほどの距離なのかはわからないけど寝てたなら誤作動の範疇では無いと言うことだろ。それで証言を引き出したってことだから。

      • +1
  8. どうやってスマホの中身を確認したんだろう。
    アメリカの警察はハッキングツールでも持ってるのかな?

    • -2
  9. OJシンプソン「もっと上手にやらなきゃダメ」

    • 評価
    1. >>10
      普通に離婚すりゃよかったのになんでだろね?

      • +4
    2. ※10
      この夫がするべきことは離婚であって殺人ではない
      正当防衛でない以上、人をコロしておいて「どっちもどっち」はありえないよ
      法治国家なんだから…

      • +6
  10. 酒癖が悪いのがジェフに見える箇所があります
    原文の主語の確認をお願いします

    • +1
    1. ※11
      >酒瓶で妻を殴り、アリバイ工作をした夫
      (小見出し)の段落の
      >ジェフは、普段から酒を飲むと気性が激しくなり、その酒癖と
      SNSへの露出については好ましく思っていなかった。
      のトコね。まあ最初の文もあるし、まるまる削っても通じるね。

      • 評価
  11. フィクションでもスマホの位置情報でアリバイトリックを崩すものがあるけど、それのリアル版か。

    ハッカーが動画や画像を仕込んだり、人を陥れる手段にもなりそうで怖いなあ。

    • 評価
  12. 妻を殺して懲役16年は、日本ならともかくアメリカではかなり短いと思ったら、なるほどそういう事情があったんだね。犯行直後に自白したらもうちょっと量刑は少なかったのかも。記事を読んだだけだけど、亡くなった奥さんの趣味嗜好からしたら、旦那に同情してしまう面もあるから……。

    • +9
  13. 子供や、被害者の母親さえ、殺した父親を弁護したという事はよほど父親が良い人で、母親に問題があったんだな

    • +6
  14. 夜寝てる時もスマートバンド着けてるけど、寝返りを打って腕を振ったりするだけで歩数のカウントはされてるぞ。
    それこそ一晩に数十歩分はカウントされる。
    こんな不確かなデータで殺人の有力な証拠とするのは危険な前例になるわ。

    • +2
    1. ※15
      この人が「寝てるときも常にスマホをポケットにいれている」とか「スマートバンドは四六時中付けている」という証言していたら、その可能性はあるかもですね。

      • +1
  15. 昔、アリバイ証明の動画が、背景に写っている物がその頃には無かった(犯行日時の後に建てられた)事を突き止め、その動画は日にちを改竄して仲間が作ったものだと判った事件があったなあ。

    • +3
  16. 18歩でどうやって人殺して証拠捏造工作まで出来るのか不思議でならない。プロの暗殺者ですらハードだろ。

    • +1
    1. ※17
      18歩での犯行とは思ってないんじゃないかな。「寝ていなかった」というだけの証拠で。犯行中にスマホを持っていなくても、寝室に戻ってスマホで何かを確認して、それからどうしようかとうろつき回ったり、もしくは興奮を抑えるために水分を補給したり。犯行現場が家のすぐそばだから「可能」というだけの証明にしかならないんで、最初に「妻がいないことに気づいたが、家の中を探してそのまま寝た」という証言したらまた違っていたかも。もちろんそれが真実の可能性も残されてるけど。

      • +6
  17. 仮に犯人だったとして、三年間も無罪主張するようなやつが玄関先に遺体ほっぽり出しとくか?
    夜中なんだし、山に埋めたり、海に捨てたり、アリバイ工作の手段なら他に幾らでもあったよね
    酔ってたとはいえ、あえて放置した理由がひっかかる

    • 評価
    1. >>21
      山やら海やらに捨てに行ったら、返って人目につきやすいし、行方不明という事で嫁の親族が騒ぎ立てて、警察が介入してくる。死体を隠して隠蔽工作をおこなった悪質な行為という事で、更に罪は重くなる。

      家の前の路上に放置の方が、まだリスクは少ない。

      • +1
  18. さすがにヘルスアプリで有罪確定ってことはないだろうから、
    ほぼ証拠が揃った状態でこの人の否認の言い訳を却下するための証拠なのだろうな

    • +6
  19. 普段だったら「スポブラ一枚(パンツ履いてるかは不明)で死んだ上にその恰好で発見され報道された」という点にだけは同情せざるをえないんだが、その恰好でスマホ拾いに外に出た・写真を撮られたがった・写真をネットにアップしようとしたっぽい等がすべて被害者本人なのね。露出の趣味でもあったのかわからんけど、同情する必要がなさそうすぎて逆に複雑な気分だ・・・。

    • +2
  20. スマホが何処においてあったかが元記事にも書かれてないのは意図的なんだろうな。
    容疑者しか知り得ない事実だから

    • 評価
  21. SONYのスマホ使ってるんだけどさ、ポケモンGOやってると静止中なのに突然MAPの位置が数キロも移動して見知らぬ地図上に移動することが度々ある。
    こんな物を証拠にされたら溜まったもんじゃ無い。

    • +4
  22. 今、歩数計というアプリを使ってるけど、後から「内臓チップのデータがあります。復元しますか?」という機能を使うと時間がたぶん1時間ぐらいズレてしまう
    こんなのを証拠にされたら困る

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。