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アメリカのデラウェア州、動物保護施設内での犬猫の殺処分が全国で最も少ない州に

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(著) (編集)

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geralt /pixabay
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 ペットの需要が高まる一方で、飼い主による飼育放棄が後を絶たず、動物保護施設に持ち込まれる犬猫の数は、世界的にみても年々増加している。

 特にアメリカでは、州によっては保護施設のスペースが足りないことから、犬猫を安楽死させる以外に選択肢がないという悲しい事実があり、去年だけでも733,000匹もの犬猫が殺処分させられた。

 しかしデラウェア州は、動物保護施設に預けられた犬猫たちの殺処分が最も少ない州となった。

 今後も長期にわたり、州全体が保護施設にいる犬猫の生存率を90%もしくはそれ以上に保つよう、積極的に取り組む姿勢を見せている。

BVSPCA: Every Number is a Life

「ノーキル」ポリシーを実現

 アメリカ国内で、小さな海辺のデラウェア州が動物保護施設の犬猫たちの「ノーキル(殺処分しない)」を達成した最初の州になったのは、手厚い保護精神に取り組む福祉団体のサポートがあったからこそといえよう。

 全国の保護施設と協力し、安楽死処分に頼らず動物の世話をしている非営利の動物福祉団体「Best Friends Animal Society」の報告では、「ノーキル州」指定の資格を得るためには、全ての州が保護施設の9割の犬猫の命を救う必要があると述べている。

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 デラウェア州では、保護施設の動物の生存率を90%もしくはそれ以上に保つよう積極的に取り組んでおり、隣のペンシルベニア州とデラウェア州に保護施設を持つ組織「Brandywine Valley SPCA」のサポート活動無しでは容易ではなかったといえる。

 Brandywine Valley SPCAでは、1929年の創設以来、動物の福祉を尊重しサポートする取り組みに尽力してきた。

毎日2000匹の犬猫が安楽死処分に

 現在、14000匹以上の犬猫の世話をしているBrandywine Valley SPCAでは、95%の高い確率で、施設内の犬猫が安楽死処分を受けずに、別の住処を見つけているという実績を持っている。

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 Brandywine Valley SPCAマーケティング・ディレクターのリンダ・トレリさんは、デラウェア州が全国に誇るべき「ノーキル州」になった理由として、次のように話している。

Brandywine Valley SPCA は、デラウェア州内の60%以上、つまり大きな施設の4倍以上にも上る犬猫を保護しています。

少しでも犬猫の殺処分率を減らすため、同施設ではこれまでにも大規模な養子縁組イベントや猫の去勢・避妊手術、低コストの動物病院での治療、教育プログラムおよび犬の行動訓練プログラムといった取り組みを行ってきました。

それらはデラウェア州の動物保護への大きな貢献となっています。ノーキル州になることは、国内の他の州に重要な影響を与えるのです。

 現在アメリカでは、毎日2000匹もの犬猫が安楽死処分されているという。犬1匹につき猫2匹という割合だそうだが、この事実はあまりにも悲しい。

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2015年には殺処分ゼロの州を目指して

 「ノーキル州」であるためには、殺処分率を10%下回る必要がある。

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 100%率を求めない理由は、時に犬猫が回復不能な病気や怪我を負った場合、安楽死は依然として最も親切な選択肢であることが認められている故だ。しかし、それはシェルターのスペースを開けるための殺処分とは異なる。

 保護施設にいる犬猫たちの10%が安楽死処分を免れることはできなくても、90%もしくはそれ以上の生存率をキープすることで、多くの犬猫たちの命が救われる。

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 Best Friends Animal Societyのサイトには、「デラウェア州は、安定した持続性で、2025年までに動物保護施設内の犬猫殺処分ゼロを目指すことが期待されている最初の州になっている」と記されている。

References:Mental Flossなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 33件

コメントを書く

  1. 自分は綺麗事言ってる自己満足じゃない?
    問題なのは飼育を放棄するやつを減らさないと意味ないじゃん

    • -2
    1. ※1
      どうやって飼育放棄を減らすんだい?
      人間教育でなんとかなると甘い期待をしているのかい?
      人間の自分の子供すら育児放棄する輩がいるのに減らせるなんて不可能

      飼育放棄を防ぐよりも、ペット自体の個体数を増やさないような法制度が必要

      ・ペットショップ完全廃止
      ・ペットは保健所や保護施設でしかもらえないようにする
      ・ペットに税金をかけて、子供を産ませにくい環境を作る

      これら3点セットでやるべき

      • -4
      1. ※9に同意します。
        これぐらいしか殺処分を減らす方法は
        ないのでは。

        • +1
    2. >>1
      犬と猫の歴史は1万年以上も前からなのに未だに処分が減らないのは動物を商品として余る在庫として消費してるからに他ならないんだよね。

      それに反対する福祉はいいけど、動物愛護だけは自分は気に入らないな。

      牛や豚は虫などはOKで他はダメ可愛そうなんて論理的に破綻してる。
      傲慢と自己愛にまみれて気持ちが悪い。

      • +2
  2. ペットを飼うことをやめればゼロになるのに何故やめないのか

    • -8
    1. >>2
      ピザを食うのをやめれば肥満が無くなるのに何故やめないのか

      • 評価
  3. 人間の庇護を離れたら生かしてもらえない犬や猫は考えによってはとても悲しい生き物なのかもしれないなぁ

    • 評価
    1. ※4
      殺処分ゼロというのがそもそも嘘くさい。
      この記事でも殺処分10%以下をノーキルとしているように、攻撃性や病気など、譲渡不可能な犬は必ずいるので、このあたりの線引きを明らかにせずに殺処分ゼロを求めるのは、統計が操作されたり、無責任な動物愛護団体に任せて、途中で破たんしたり、どこかで無理が生じる危険性をはらんでいる。

      • +6
      1. ※13
        嘘くさいって根拠のない否定は無能だと思わないのかい?
        想像を超える現実だって理解できない君には嘘くさいだろ?

        • -6
      1. ※23
        小池百合子都知事がはっきりとそう言ってる
        これを嘘くさいというなら
        政治家の話は全部嘘くさいだろ ある意味あってるが(笑)

        犬を保管しておくだけの簡単なことに
        政治家生命をかけてまで嘘をつくほど都知事はバカじゃないと思うがねーー
        どうやらここの住民は嘘だと言うらしい

        • -6
        1. ※27
          都の出すデータの真偽の話はおいといて、

          >犬を保管しておくだけの簡単なこと

          この表現はいただけない。
          犬や猫は物品ではなく生き物なので、色々お世話が必要です。
          手間も暇も、場所も、知識も、資材(餌やトイレ用品や医療品等)も、そして継続的な予算も必要。
          「保管しておくだけの簡単なこと」じゃ決してないです。
          言葉の綾なのかもしれないけど、とても見過ごせない表現です。

          • +2
          1. ※29
            それぐらい加味しとるよ!
            俺だって犬を飼ってるんだから
            レベルはその先の話だ
            殺傷処分してないと都知事は言った!これは確かだ
            お前ら思考が低すぎる

            • -2
          2. ※30
            生き物飼ってるならなおさら「保管」なんて言葉、出てこない

            あと 殺傷処分 って何?

            殺処分な。
            殺傷って、「殺したり傷つけたりする」って意味
            傷つけてどうする 仕事が増えるだけだ

            >殺傷処分してないと都知事は言った!これは確かだ

            政治家の言うことを何でも鵜呑みにして思考停止して、楽チンだね
            政治家が「あのカラスは白い」って言ったから、カラスは白いんだ!なんせ政治生命かけてるからな!っていう、ものすごい思考停止。
            責任取るって言って実行した政治家、今何人いるよ

            • 評価
  4. 中には噛みつきグセなど、どうしようもない犬もいるだろうから、殺処分ゼロは動物愛護団体対策の建前論と考えたほうがいい。
    本当に殺処分ゼロにして噛まれたら、噛まれたほうはたまったものではない。
    殺処分ゼロをあげている自治体も、こういう犬は譲渡会には出さず、統計にも含んではいません。 きれいごとほど無責任なものはありません。
    まずは無責任な飼い主対策が重要なのです。

    • -1
    1. ※5
      >まずは無責任な飼い主対策が重要なのです。

      では無責任な飼い主対策の具体策をしめしてもらおうか

      • -2
    2. >>5
      >>15
      うちの老親(当時父75.母68)が群馬の保護施設から猫を貰ったんだが、審査に2ヶ月もかかったの。ネットで見てどうしてもこの子がいい、と母が決め、そこから長かった。

      万が一飼い主が病気になったらどうするのか、代わりは誰が面倒見るのか、家は猫を飼うのに十分な広さがあるのか、飼い主は猫を飼った経験があるのか、餌代は終生問題ないのか、などなど、大変だったよ。

      こういう審査を全て出来れば、良くない飼い主は減るんじゃないかなぁ?

      • +3
      1. ※24
        それでは人間の子どもを引き取る児童相談所による里親の審査と変わらない。
        ちなみに前科も調べられます。
        やはりいずれにおいても、年齢の問題+二重虐待が心配なのだろう。

        • +1
  5. ブリーダーとか飼う方とかもっと規制せにゃ

    • +7
    1. ※6
      以前、ブームになった犬種に飛びついて、ブームが去ったら大量に保健所に持ち込んで引き取り拒否されたり、山間部に数百匹捨てたブリーダーもおります。

      • +2
  6. サムネの犬の目の理知的なこと、
         「君たちはそれでいいのか?」って問いかけられてるみたいだね。

    • +2
  7. >動物保護「施設内での」犬猫の殺処分が
    ポイントはここですよ~。
    常日頃人権だのなんだので声高に日本をたたく某国でも「施設内で安楽死してません(施設外で銃殺してるけど)」だったなぁ。

    • +4
    1. ※10
      「死刑廃止」の人権先進国と自慢しておきながら、実態は銃撃戦で犯人をバンバン射殺したり、住民の容疑者集団リンチを野放しにしている国と同じまやかしのような気がする。
      ペットショップ禁止の国にも裏があるのだろう。

      • +2
    2. >>10
      公共の施設は殺処分しないけど
      民間の引き取り屋に引き取らせて
      殺処分を委託しているって事もあるからね…

      • 評価
      1. ※22
        製薬会社にも渡してたよ。(実験動物用)
        今もやってるのか知らないけど。

        • 評価
  8. カリフォルニアとテキサスがひどいな。

    • 評価
  9. さらに問題なのは、「じゃあ、デラウェアに捨てに行けば良いんだ」ってなる思考の人が一定数いること。
    そういう人たちは、捨てたペットが殺されない場所に運んだ=善行とさえ思い込み、
    そもそも捨てるに至った無責任さについて考えることを放棄する。

    そういうのを考慮した上で、安直に厳罰化、制限すればいいかというと、
    今度は正常な人にまで行動制限が及ぶ。
    つまり、結局の所、今の人間社会に完璧な答えを求めようとするのが間違いだと分かる。
    故に、できることを達成したこの施設について、極論を用いて意見するのはお門違いである。

    もし、この問題を根底から解決する唯一の方法があるとするなら、
    人類としての共通意識が、博愛の方向へよりシフトするのを願うことしか無い。

    • +7
  10. 日本に連れてきたいけどアメリカの犬には「おすわり」とか日本語通じないかもしれないし・・・。

    • 評価
  11. こういう問題がちっさいと錯覚してしまうぐらい、アマゾン大火災の「人間の対自然犯罪」があまりにも極悪すぎて・・

    • -1
  12. 動物愛護、ではなく、動物福祉(アニマルウェルフェア)って考え方があるんだけど、中々浸透しないね
    人間は他の動物を色々な方法で利用しているけれど(愛玩だったり食用だったり実験だったり)、その方向性自体も多様だから中々問題が解決できないし、対応に差が出たり矛盾を孕んだりしてしまう
    ぱっと全部が丸く収まる解決方法なんて永遠に見つからないかもしれない
    でも、「より良く」と念頭に置くことはとても重要だと思う

    • +3
  13. なぜヌルい罰則なのか
    そして何時まで繁殖と販売を野放しにするのか

    • 評価

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