![00]_e](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/4/0/402fb648.jpg)
最新の衛星画像のおかげで、太陽系の各惑星に発生している巨大ハリケーンを観測できるようになった。美しく渦巻くその姿をみていこう。
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10. 土星:赤みを帯びた嵐

この画像はこの巨大なガス惑星を数年間周回していたカッシーニが、2013年にが撮影したものだ。土星の北極の渦はさらに強烈な姿をしている。得体の知れない六角形の雲が固着しており、2010kmもの目が形成されている。風速は時速540kmを超える。
9. 金星:双子の渦

スペイン、バスク大学の惑星学者イツィアール・ガラテ=ロペス氏によれば、どちらの渦も金星大気の恒久的な特徴であると考えられるそうだ。その後の観測では、渦巻きが2.2日の周期で分裂と再形成を繰り返していることが判明している。「渦は壊れることなく、常に変化を続けています」
Venus' South Polar Vortex
金星南極の嵐は、地球の観測史上最大の嵐の4倍の規模で、20kmとエベレストの2倍以上高さを誇る。しかし、仮に金星の南極の下に人間が立てたとしても、雨も風も感じないだろう。なぜなら、高温のため、嵐が存在するのは地表から42kmの上空だからだ。雨が降っても上空35kmの地点で蒸発してしまう。そのために、無事金星の南極に降り立つことができれば、頭上に渦巻く巨大な雲を見ることができるだろう。
8. 海王星:大暗斑

太陽系内の惑星ではしばしば見られるものと違い、大暗斑は恒久的な現象ではない。1994年にハッブル望遠鏡で観測したときには発見することができなかった。しかし、消えてしまったわけではなく、北半球に別の大暗斑が見つかっている。
これらは海王星の軸の回転方向とは反対に移動するという不思議な特徴がある。他の台風と同じく、この斑は惑星大気にある気温の差が原因で生まれる。だが、異常なまでの風速については説明できていない。
7. 土星:ドラゴン・ストーム



6. 火星:螺旋嵐

ハッブル望遠鏡で検出された嵐は、時計回りに渦巻く少なくとも3つの雲の帯を持っており、オンタリオ湖(18960km2)サイズの台風の目を宿していた。観測された台風はどちらも、火星北半球の夏季に出現している。この時期は、火星の二酸化炭素の極冠が完全に昇華(融解)してしまい、凍った水の冠だけが残る特徴的なシーズンだ。火星の極冠で見られるものと似たような嵐は、地球の極地でも見ることができる。大きさもほぼ同じだ。
5. 土星衛星タイタン:謎の煤煙嵐

タイタン表面に流れる風のシミュレーションは、いずれも砂丘が西向きであると示唆しているが、実際には東を向いている。一説によれば、タイタンの強い重力の潮流が風の流れを変えているそうだが、それだけではなぜ砂丘が東向きなのか説明できない。
タイタン上部層の大気で見られるメタンの嵐は東へ吹くことが知られている。この東向の風が風全体のパターンを支配し、砂丘の向きに影響を与える。砂丘からもその証拠が見つかっている。それは大気上部層のメタンが分解した結果、砂丘から奇妙な煤煙のような物質が発見されたことだ。これは嵐が不安定かつ強烈で、地上に煤の雨を降らせているということだ。
4. 土星:謎めいた渦の目

天気予報からも分かる通り、地球の台風は海の上を横切るが、土星のこの嵐は南極に止まったまま動かない。また、土星には海などない。
だが、この目のおかげで土星の雲の下にあるものの手がかりが集まり始めている。地球のものと同じく、嵐の目には雲がない。このため、これまでよりも2倍深い光学的あるいは赤外線マッピングが可能となった。その結果、ハワイのケック天文台で撮影された赤外線画像は、南極に奇妙な熱を検出している。また、上空を通過したカッシーニでも摂氏2度の温度の上昇が確認された。NASAのリチャード・アクターバーグ氏によれば、これは南極上の大気が沈み、圧縮することによる発熱が原因だという。
カッシーニは土星の南極に留まり、季節を通した台風の変化を観測する予定だ。
3. 木星:小型赤斑、オーバルBA

この斑は2005年11月から12月にかけて、白から茶褐色へと色を変化させた。最終的にはレンガのような赤色に変わっている。その仕組みはまだ完全には解明されていないが、下部にある雲の層から物質を巻き上げ、これが太陽の紫外線によって化学反応を起こしたのではないかと推測されている。
木星の白斑が色を変化させる現象は以前にも目撃されていたが、オーバルBAほど長期間に渡るものは初めてだ。このことは新たな大赤斑が生まれる可能性を示唆している。なお、現在の大赤斑は300年以上存在し続けている。
2. 土星:ミステリアスなヘキサゴン

一体どのように形成されたのか理解に苦しむ不思議な形状であるが、科学者はこの答えを導き出し、実験室で再現することに成功した。嵐は、土星大気に流れる風速が大きく異なるスイートスポットに位置している。土星の六角形は乱気流がある地点に描かれる。ここでは異なる速さで回転する2種類の風の塊が存在し、その間に捕らえられているのだ。土星北極の頂上と六角形内部にある渦巻きは、六角形外部の風とは異なる速度で回転しており、これが驚きの形を形成する。
1980年代と2006年に観測されたことを考えると、六角形が描かれて数百年は経過していると考えた方がよさそうだ。
1. 火星:巨大な塵旋風

Dust Devil on Mars
火星の塵旋風は地球のものの10倍の高さを持ち、ときには幅が50倍にもなることがある。高価な火星調査機にとっては厄介な代物に思えるかもしれない。しかし、厄介者どころか役に立つことが判明した。2005年、塵旋風がNASAのスピリット探査機のソーラーパネルに降り積もった大量の埃を吹き飛ばしてくれたおかげで、電力が改善され、ミッションの継続が可能になったのだ。
その他:海王星:スクーター

スクーターの起源とその速度は今もなお謎であるが、大気の下部から立ち上った噴煙ではないかと推測されている。
via:listverse・原文翻訳:hiroching
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コメント
1. 匿名処理班
火星「地球の嵐なぞ我らのなかでは最弱・・・」
土星「全くよ」
金星「我らにとってはそよ風程度よ」
冥王星「然り然り・・・」
地球「待て」
2. 匿名処理班
宇宙ヤバイ
3. 匿名処理班
金星がハレンチにみえたのは私だけでいい…
4. 匿名処理班
※2
まず広い。もう広いなんてもんじゃない。超広い。
5. 匿名処理班
土星の六角形の嵐・・・・(((・Д・;)))
なんで六角形なんだ?
もしかして宇宙人がいるのか?
6. 匿名処理班
どこも住めなさそうだね・・・
7. 匿名処理班
こういうの見ると惑星に生命体はいないのかもしれないが惑星自体が一つの大きな生命体と思えてくるな
8. 匿名処理班
ワクワクするわぁ
9. 匿名処理班
宇宙こわい。
もう生身だと死ぬとかそんなんじゃない。
宇宙船でも近づいただけで一瞬で消滅しそう。
10. 匿名処理班
米5
味噌汁だって六角形になるがなw
11. 匿名処理班
風速マッハ2の地球サイズの台風ってもうわけわからんな
12. 匿名処理班
※12
つまり土星は味噌汁だった…?
13. 匿名処理班
ほんと宇宙のこういう記事大好きだわ
14. 匿名処理班
物凄い風速って、・・・大気が軽いのかな?
15. 匿名処理班
天王星「ミンナもっと落ち着きなよ、さ、横に成って」
16. 匿名処理班
海王星が2つもあるね。届く太陽エネルギーは小さいだろうに、
どうして大気がこんなに暴れるんだろう。不思議だなあ。
17. 匿名処理班
土星の六角形は、
雪とかが六角形なのと関係あるのかしら
18. 匿名処理班
10
風速が早くても、気圧が低いからさほどの破壊力は無いはずだけど・・・・・
まあ、規模がでかいだけ
19. 匿名処理班
なんというか、これもうわかんねぇな
何?地球四個分の規模って?風速2400kmとか何それ?
20. 匿名処理班
毎度スケールが大きすぎて眩暈がするけどそれがまたロマン
21. 匿名処理班
金星の地表に降りたとして空はどんな風に見えるんだろ
太陽の光は届くのか?
22. 匿名処理班
太陽系の中で何となく天王星の影が薄い気がする
23. 匿名処理班
※12
インスタントのお味噌汁でもできるの?(・ω・)
24. 匿名処理班
サムネがギーグにみえた
25. 匿名処理班
砂丘の向きってなんだ?
26. 匿名処理班
自然にできた六角形の柱とか、味噌汁とか、地球上では六角形になるものが多いけど、この嵐も同じ理論で六角形なのかな。
宇宙にとっては異常気象騒がれてる地球より、もっと過酷な環境のほうが普通なのかな…宇宙ヤバイ…
27. 匿名処理班
宇宙面白い!不思議過ぎるしスケールでかすぎ!
宇宙の話はいくら聞いても読んでも飽きないなぁ。
28. 匿名処理班
金星は暴風吹き荒れる厚い雲に覆われていて硫酸の雨が降っているとか。少し住みづらそうだな。
29. 匿名処理班
海王星ってきれえ (*´∀`)
30. 匿名処理班
規模が怖い・・・。
木星の大赤班めがけて頑丈なロボットをスカイダイビングさせて映像とってほしい。
想像を絶する映像が撮れるに違いない。
31. 匿名処理班
風速の桁が違うからピンとこないなあ。4桁ってどんなんだよ…
32. 匿名処理班
1000倍も強力な雷、って凄いな未来に行く前にデロリアンが炭になるわ
33. 匿名処理班
>カッシーニは土星の南極に留まり<
これは南極を通る衛星軌道をキープするって意味だよねぇ。ずっと南極上空に留まれるわけない。
34. MNHMH
土星不気味すぎ、見てて不安掻き立てられる画像だな。海王星はなんかCGみたいで未来感。
35. 匿名処理班
こういった宇宙の現象の規模の話で
地球の○○倍って言うだけで心が踊るのはなぜだろう?
巨大な物に対する畏怖?憧れ?
36. 匿名処理班
嵐に巻き込まれたら塵も残らなそう
37. 匿名処理班
平たくいえばブッ飛んでるってことだろ?
38. 匿名処理班
地球に生まれてよかった
39. 匿名処理班
※14
神のみぞ知る
40. 匿名処理班
○の周りを同じ大きさの○で囲むと・・・6個