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リーダーは作られるものではなく生まれつきの資質によるもの。魚の研究で明らかに(英研究)

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(著)

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 「リーダーシップとは生まれつきの素質であり、誰もがリーダーになれるわけではない。動物の群れでも人間社会でも、各自の素質に従った天性の役割があり、それを無理に変えようとすると問題を生じる可能性がある。」というという研究結果を、英ケンブリッジ大学動物学科の研究チームが英国王立協会紀要に発表した。

 「群れ」というものがうまく機能する傾向がより高いのは、強力なリーダーとそれに進んで従う者が組み合わさった場合で、大半の動物種では、リーダーとなるのはより大胆で、より外交的な個体だという。

 しかし、人間の場合の給与のように意欲を起こさせる誘因があると、追従することが向いている個体がリーダーになることがある。こうした役割の逆転が望ましい状況かどうか、研究者たちは長年議論してきた。

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トゲウオ科の魚

 素質としては追従的な個体がリーダーになれるのか、またその逆は可能なのかを調べるために、研究チームは、大胆な個体と弱気な個体がいることで知られるトゲウオ科の魚を対象に研究を行った。

 まず、研究用の巨大な水槽内で数週間群れを観察し、リーダーとなる個体とそれに従う個体を分けた。リーダー性のある個体の方が、隠れ場所がある水槽底の「安全な」一帯を離れ、「危険な」水槽上部にある餌場に到達しようとする傾向がよりあった。

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 次にリーダー性のある個体と追従的な個体を2匹1組とし、2つの実験を行った。第1の実験では、リーダーが泳ぎ始め、もう1匹がその後を追うという「天性の役割分担」を示した場合に餌を与えた。第2の実験では、2匹の役割が逆転し、弱気な個体が先に泳ぎ始め、リーダー性のある個体がその後を追った場合に餌を与えた。

 研究論文の共著者、同大のナカヤマ・シンノスケ氏によれば、大胆な個体は他の個体の行動に対する反応性が低いため、追従する役割への適応を強いられた場合はうまくいかない、と研究チームは予測していた。しかし実際はこれに反し、追従的な個体がリーダー役に適応するよりも、リーダー性のある個体が追従役に適応する方が早かった。

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via:afpbb phys

 ナカヤマ氏は論文要旨で「魚たちは追従を覚えることはできるが、率いることを覚えるのには苦労する。リーダーとは生まれつくものであり、作られるものではないことを発見した」と述べている。

 今回の発見は、集団行動に関するさらに広範な研究に興味深い問いを投げ掛けているという。論文は「個性の違いによる大きなプラス効果は、より大胆な(または人間の場合、より外交的な)個体がリーダーの役割を担うなど、その集団に属する個体が各自の役割を自由に確立した時にのみ現れる傾向がある」と述べている。

 そのため、自分が自然だと感じるリーダーなり、追従者なりの社会的役割に適応することがより好ましいようだとナカヤマ氏は補足している。

 人間の場合は自分の資質が自分でもよくわかっていない場合もあるよね。また、リーダーの資質があっても良い方向に導けるかどうかも、別の問題になってきそうだし、なかなか難しいところだ。

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この記事へのコメント 39件

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  1. 自分は絶対にリーダーの素質は無いと自覚している。……が、よっぽど尊敬できるリーダーじゃなきゃ「従いたくない」「尽くしたくない」「ついて行きたくなーい」と頑固に思う、追従者の自分。

    • +8
  2. コレって個性というのを尊重しつつ、多様性や可能性を完全にとまでは言わないけど、否定しているよね。
    自称人格者や人文学者、PTAが憤死しそう

    • -13
  3.  魚は 率いている訳でないと思う、追従機能が平等に備わってるとは思うけど。
     金魚も、生後数日でエサをどんどん食べてん巨大化してゆく行動も大胆なやつと、勢いの悪くて小さいままなのとの差がどんどん開いて行きます。でも大人金魚と一緒にすると立場が逆転しちゃうんだ。 
     群の優位性と社会的『リーダー』と意味が違うと思うのよね。

    • +9
  4. ずっと魚の話だったのに
    最後の最後でいきなり人間にまで敷衍するなよ

    • +10
  5. 魚がそうだからって人間も同じようしろってのは短絡的すぎるでしょ・・
    リーダーの資質、いわゆるカリスマ性というのは人を扇動する能力のこと
    人間の場合はむしろそれに従うのではなく、賢く人格者であるかを見抜くべき

    • +2
  6. 社会生物学者は何週間も群れを見続けるのはすごいな。

    • +5
  7. 魚みたいにある個体が先頭になって群れで泳いでく習性が生まれつき備わってる生物と比べて…人間も… ってのは言いすぎじゃないの?
    この実験のお魚的カリスマと人間のリーダーシップとって同じもんじゃないじゃん

    • +4
  8. エリート校のうたい文句で「社会のエリート育成」とか言ってるけどさあ、、理屈はわかるのだけどエリートは育成できるものじゃないというのが社会経験で誰ももわかっているから違和感あるよねえ、、

    • +17
  9. 一人になっても人の下にはつきたくないな 他人の言で失敗して後悔したくない
    自分がしたいことをし 言いたい時に言う 空気よめ?知るかそんなの
    よわっちいやつは周り気にして縮こまって生きればいいのさ

    • -12
  10. 動物はともかく、人間の組織では人寄せのためのリーダーはもとより、そいつに進言したり、ある種の汚れ仕事ができる参謀だとかも不可欠だよ。
    リーダーってのは人望第一なんだからあからさまに組織の下っ端に嫌われる様な仕事はさせちゃなんねえもんだよ。どこの国や時代の政権でもだいたいそういう感じなわけじゃん。
    そういう感じの№2以下の連中のパターンは生物学的にはどう説明するんだろ?

    • +8
  11. これ魚の実験はリーダーの資質って言えるのかなぁ
    ここで言われてるリーダー個体は群に対し率先して追従の指示を出して率いてるんじゃなくて、他の個体より危険な行為に挑む際に
    感じるストレスのレベルが低いだけの個体なんじゃない?
    だから先行した仲間がいる=安全地帯というノンストレスな選択である追従行為には適応が早い
    そういうのも起業家精神というかリーダーの資質の一つかもしれないけど他社を率いるという意味でのリーダーの資質とは異なる
    猿みたいにもっと高度なコミュニケーションをする生物で確かめて欲しい

    • +5
  12. うーむ。
    前を泳ぐからリーダーというのは違う気がする、、。
    大胆な行動は捕食されやすいじゃん。
    でもその後ろを泳げば、より安全に美味しい思いができるきがするなぁ。
    だから、
    トップ=いけにえ。(炭鉱のカナリヤ)
    二番手=真のクレバー野郎

    • +10
  13. 現代社会では判断のために考慮しなければいけない要素が多すぎ、複雑すぎで、リーダーシップのある人物であっても、本当に正しい判断を下すことは難しい。間違った方向へ全員をぐいぐい連れて行かれても困る。

    • +1
  14. これはホントそう思う。リーダーシップは生まれつきのもの。
    でも面白いのは、ピラミッドの頂点に立つのは必ずしも
    「リーダー」や「ボス」ではないということ。
    彼らにカリスマ性がない場合、すごく地味な、ある意味一番
    苦労の多い奴隷的立場に縛られる。
    しかしやっぱり不幸なのは、資質も無いのにリーダーの地位に
    つく権利があると思っている人だね。

    • +9
  15. 結局、どっちもありってことなんじゃないの。ヤン・ウェンリーとラインハルトの違いだよ。

    • -1
  16. これが昆虫の世界だと話が違ってくるわけで・・・

    • 評価
  17. この記事だけ読むと、ただ適応能力が高い個体がリーダーになってるだけなようにも思える

    • +4
  18. 魚と人間を一緒にすんなやwwww
    と小一時間説教したい

    • -1
  19. 追従する能力以外を純粋に生きてるって言う魚らしい魚がリーダーってことかな
    人間なら老子の言うようなエゴを取っ払って純粋になったより人間らしい人間って事になるのか
    老子の理想のリーダー像はこれか?

    • 評価
  20. 日本人ってリーダーを作る教育をしないよね
    世界と渡り歩くためには、小さいころからのリーダー育成をしないと…
    みんな一緒に手を繋いでゴールじゃ、まだまだ無理だけどね

    • 評価
  21. この説明だと「群れを率いるリーダー」というより
    「突っ走り屋」を集団が利用してるって感じよね

    • 評価
  22. 責任背負わされてポンコツになっていった人間の多い事多い事
    資質が無いのに上に立ちたがるアホの多い事多い事

    • 評価
  23. リーダーシップを勉強したり色々と努力して自分を変えようとしたけど
    ある時天性の才能があるやつには敵わないと悟ったよ・・・
    才能がない奴が努力しても、努力しててかつ才能があるやつには絶対勝てない
    自分には3番手くらいが調度いい・・・静かに暮らしたい・・・

    • +5
  24. 2枚目の写真の赤い魚
    回遊魚のトップに立てる器じゃない気がしますっ!

    • +3
  25. サッカーの本田選手とかがこういうタイプじゃない?
    周りは無理だと言っても、「何を根拠に」と思うほど自信過剰でいてそれで実際にできちゃうタイプ。
    こういうタイプの人は実力があるなら付いて行きたいけど、口だけの場合はちょっと…。

    • +2
  26. 学級委員よりも番長よりも裏番、って感じかな

    • 評価
  27. 個体ごとに体格差が出てしまうから、リーダー理論には矛盾があるな
    むしろ種内(集団内)の餌の競争や天敵に弱い犠牲者を提供することで集団が生き延びるという点から考えられる「いじめ理論」の方が実証できるかもしれない

    • 評価
  28. 自然界のボスざるとお札無限に刷ってる支配者が造る資本世界のリ~ダ~は別物ワニじゃろ
    自然の世界は強く大胆なのがリ~ダ~なるワニが、資本世界では
    頭も肉体も弱りお札の言いなりのまま上司に媚びへつらうのが出世する仕組みワニし
    強いて言うならまだヤクザ団体のようなのが自然界に近いのでないワニか

    • +1
  29. お魚の話を人間に当てはめるのは飛びすぎだよな。
    人間社会は生まれつきの特性以外の要素が多すぎる。

    • +1
  30. 人間じゃ当たり前な事が魚でも成り立つと実証したんだな

    • -7
  31. 人間の脳は成長過程で変化するからな
    人間の場合なら成長過程でリーダーになりやすい個体を作ることも可能なんじゃね

    • +4

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