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 アメリカの海洋と大気に関する調査および研究を専門機関、海洋大気庁「NOAA」では、魚の胃袋の中身を調べるというお仕事がある。ここで働くサメのバイオロジスト、アントネラ・プレティさんは、15年以上にわたり、サメの胃袋からその中身を取り出し分析するという作業を行っているそうだ。

 これまで取り出した胃袋の数は1000以上にも及ぶが、今回解剖作業を行ったアオザメは過去最高級の大きさで、その中身にも驚かされたという。
 全長3.56メートル、体重600キロに及ぶこのアオザメは世界最大級クラスだ。今年6月3日、カリフォルニア州ロサンジェルスの海で漁師が釣り上げたものだが、科学の発展の為にとNOAAに寄贈された。
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 毛布1枚分ほどもあるサメの胃袋の中に納まっていたのは体重90キロはあるかと思われるアシカだった。頭の部分はまだ十分に消化されておらず原型をとどめている。
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 プレティさんは数時間かけてサメの胃袋の中身をすべて取り出し、それらをきれいに洗浄しレアアイテムが隠されていないか十分にチェックする。
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 「なぜ胃袋の中身を調べるのか?」プレティさんはよく聞かれるそうだが、胃袋の中身を調べることで、現在の食物連鎖の形が把握できるのだという。将来的にも地球の生態系を守るヒントが得られるかもしれないという。

 それにしてもかなり生臭いであろう魚の胃袋を、マスクもせずに黙々と解剖しているプレティさんの姿がとても魅力的だ。世界のどこかで、知らない誰かがみんなのために今日もがんばってくれているんだね。

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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 17:38
  • ID:47fuZeQN0 #

逆キビヤックだ…
匂いが凄そう('A`)

2

2. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 17:38
  • ID:epx9inrz0 #

西洋人の基準ではこういうのは許されるんだな。。。

3

3. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 18:01
  • ID:HT3TIYMx0 #

映像だけなら耐えられるんだが臭いがすごいんだろうなあ

4

4. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 18:05
  • ID:u.Z0aTgO0 #

丸呑みされたアシカの死因は窒息になるんか?

5

5. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 18:12
  • ID:s2M.Sta70 #

人が出てきたこともあったのかな・・・

6

6. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 18:54
  • ID:hOtj6.8p0 #

大食漢

7

7. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 19:15
  • ID:KxvvdPF.0 #

1圓離好董璽食うのも大変なのに90圓辰討垢欧┐福

8

8. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 19:30
  • ID:TonMFCJL0 #

悲運のさめ、これがホンマの「あしからず。」やな。

9

9. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 20:12
  • ID:RYzNr28D0 #

サメの胃袋ワンダーだぜ!!

10

10. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 21:59
  • ID:za.apOQM0 #

>12、最高のオヤジギャグだな

11

11. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 22:14
  • ID:77YnFJYN0 #

食べおサメだったんだな

12

12. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 22:31
  • ID:oJN7mOi.0 #

最後の一文が本当に素敵。

13

13. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 22:33
  • ID:45WelwNb0 #

これ、東京湾にも入ってくる。
8月になると太刀魚追いかけて富津岬とか浅い所まで来る。
今まで2回見た。イタチザメも三崎周辺や江ノ島まで入ってくる。

14

14. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 23:20
  • ID:lpi9Oiw40 #

これはワクワクする作業かもしれないがマスクはしたい

15

15. 匿名処理班

  • 2013年08月10日 23:48
  • ID:YRZgEdS50 #

やはりグロいw

16

16. 匿名処理班

  • 2013年08月11日 00:05
  • ID:hUkMAxR50 #

サメの生態を調査するのにサメを殺して胃袋調べるのに
クジラの調査捕鯨は許さないんですね、アメリカさん
とても素晴らしい思想をお持ちですね

17

17. 匿名処理班

  • 2013年08月11日 01:17
  • ID:FTOCgWtW0 #

こいつはくせえーッ! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッー! というセリフが思い浮かんだ

18

18. 匿名処理班

  • 2013年08月11日 01:27
  • ID:OCyPSOIT0 #

※2
日本でも動物の種類問わず普通にやっとるがな
というか生態学での食性調査のための手法としてはいたって普通

19

19. 匿名処理班

  • 2013年08月11日 03:36
  • ID:1FEye6YK0 #

プランクトン→小魚→魚→巨大魚→アシカ→鮫→人間(♂)→パルモ
頂いたらごちそうさまだよ

20

20. 匿名処理班

  • 2013年08月11日 05:46
  • ID:VCiNIX.X0 #

調査捕鮫やめろや

21

21. PJ

  • 2013年08月11日 10:05
  • ID:826T2lPy0 #

いや、アメリカではサメ保護の活動が普通に行われてるし・・・
有名人も参加してたりしてるけど、なんで知らないの?

22

22. 匿名処理班

  • 2013年08月11日 10:20
  • ID:cI1GcnRd0 #

外洋とか「海の砂漠」って言うぐらい生き物がいないから
食べれるときに大量に食べないと飢えて深海魚の餌になる

23

23. 774

  • 2013年08月11日 10:43
  • ID:YUsyMvTX0 #

リンダキューブを思い出した俺はおっさん
グヘヘ…

24

24. 匿名処理班

  • 2013年08月11日 17:00
  • ID:4R4K.9XH0 #

こういう女博士が事件に巻き込まれてくんだよな

25

25. kuru

  • 2013年08月11日 19:21
  • ID:JHtFvCei0 #

食物連鎖はだいたい把握済なんじゃ・・・

26

26. 匿名処理班

  • 2013年08月12日 00:34
  • ID:74udkCDi0 #

胃内容物の調査は、魚類鳥類を問わず、どこの理系大学でも水産研究所でもやってるだろ。
アシカだって調査捕獲されて解剖されてるよ。
捕鯨反対による国家的扇動を唱えてる人は高卒なのかい?

27

27. 匿名処理班

  • 2013年08月12日 01:23
  • ID:W8BBeCal0 #

シャチだと鮫どころじゃない量が出て来るそうで…
体長倍程あるけど、アザラシとかイルカとか丸呑みで数頭。
信じられない頭数なので書けないっすw

28

28. 匿名処理班

  • 2013年08月12日 13:10
  • ID:QJbmm.Rj0 #

※23
日本のは許さなくて自分らはいいんだなってこと

29

29. 匿名処理班

  • 2013年08月12日 19:28
  • ID:R3Edmh530 #

これは研究機関による単なる胃内容分析=食性調査だろ。
中高で理数科が抜け落ちた人は「ことば」ばかりの勉強になり、大人になっても飛躍した考え方になる。

30

30. 匿名処理班

  • 2013年08月13日 13:50
  • ID:InvKe0.g0 #

※33
たまたま釣りあがったのを調査するのと
調査するために捕まえるのは別なんじゃないの

31

31. 匿名処理班

  • 2013年08月16日 16:31
  • ID:9.haxhHf0 #

くさそう

32

32. 匿名処理班

  • 2013年08月19日 09:16
  • ID:gPbJglQR0 #

>>32
まー恒温動物と変温動物じゃ燃費が違うしな

33

33. 匿名処理班

  • 2013年08月28日 11:11
  • ID:.J4CSLI60 #

米36
「殺す」ことに異様に拒絶反応があるのは仕方ないんだろうけど・・・・・・
科学も医学も犠牲なくして進歩はないんだよ
それはともかく食性調査するなら、
「たまたま釣り上がった個体」だけではサンプルが少なすぎる
調査のため捕獲許可をとるか、
あるいは混獲された個体を研究所に回してもらうよう漁師や漁協に頼み込む
なんにしても意図的に殺します

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