大胆すぎるニュージーランドの電力会社の広告ポスター

　ニュージーランドの新興電力会社「パワーショップ社（Powershop）」は、他の電力小売業者との差別化を図ろうと、今年始めに大胆な広告キャンペーンを打ち出した。“同じパワーで、違う効果を”がテーマとなったこれらの広告ポスターは、別の意味でパワーを持った、世界的に名高い政治家、独裁者たちをフィーチャーしたものだ。これは独裁者たちに、そのパワーをまともなことに使用して欲しいという皮肉をこめたアイデアだ。 　ポスターには、先ほど引退したローマ法王（ベネディクト16世）をはじめ、フセイン、サッチャー、毛沢東、金正日などが登場する。

ローマ法王（ベネディクト16世） これらの広告は、オークランドにあるパワーショップ本社の四階建ての建物に掲げられた。ちなみにこの広告が掲げられた時、キリスト教徒とカトリックからの苦情にもかかわらず一般市民からは多くの支持を得たという。 毛沢東 金正日 フセイン サッチャー この広告に関してのパワーショップ社からのメッセージ

　パワーショップ社は、いつも個人の選択の自由と管理の考えをサポートしてきました。私たちの打ち立てた主義は、電力消費者であるニュージーランド国民の皆さまを強制的な縛りから解放することです。聡明な消費者の皆さまは、自分なりのやり方ができれば、すべての人がより幸せになれることを示してきました。でも、その哲学が人生一般にまで広まるまでには至っていません。

　弊社の最新の長期キャンペーンは、皮肉をこめた挑発を目的としています。長年ニュージランドでは、結婚の平等が広く議論されてきました。この問題と同様、既存の大制度というものは、有権者の新しい意見に耳を傾けないことがあると私たちは指摘してきました。

　電力業界は、変化を好まない頭の固いそんな公益事業者たちに支配されているのです。私たちは、自由と平等の世界に生きています。何かがあなたのためになり、他の誰も傷つけないなら、私たちはあなたの行動する権利をサポートします。パワー（権力）をもつ立場にある者は誰もが、自分の力を使うことが世の中に大なり小なり幸せをもたらすかを常に考える責任があると信じています。そして、それは同じように私どもパワーショップ社にも当てはまることだと思っています。

人々にパワーを

パワーショップ社員

via:laughingsquid　 / 原文翻訳：konohazuku

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