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集めた骨は7000以上。骨も好きだが解体作業も大好きな、筋金入りの動物の骨コレクター(アメリカ)

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 50年間で集めた骨の数は、7,000個の頭蓋骨、200の骨盤、そして無数の四肢の骨。サンフランシスコ在住の元生物学者、レイ・バンダー氏は過去50年間に渡り動物の骨を集め続けてきた、筋金入りのボーンコレクター。自らが現地に赴き、骨を見つけてはワクワクしながら、骨を肉から切り離す解体作業が楽しみなのだそうだ。

ソース:The Bone Collector – Man Amasses Creepy Collection of over 7,000 Animal Skulls and Bones

原文翻訳:R

「頭蓋骨をから生肉を取り除き、顎を関節から外す瞬間が最高に楽しいんだ」バンダー氏はインタビューで最近そう語った。

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 米カリフォルニア州サンフランシスコで生まれたバンダー氏は、リッチモンド地区で育ち、中学の時に動物の標本収集に目覚めたそうだ。その当時彼についたあだ名は「爬虫類レイ(レプタイル・レイ)」。その後、骨に対する情熱は止むことなく、動物の死骸の収集と洗浄、解体作業を淡々と行った。今や彼は2,600種のカリフォルニアの海洋哺乳類を含む、7,000個を超える頭蓋骨を所有しており、骨コレクターであることを誇りに思っている。

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 全米のみならず、オーストラリア、アフリカやメキシコなど、世界各地の動物園を訪れ、博物館で骨の標本を鑑賞し、剥製師にその手法を学び、轢死体を探し続けて50年の月日が流れていった。

 バンダー氏自宅の部屋はどこもかしこも、彼自身で切り落とした動物の頭蓋骨で溢れかえっている。現在バンダー氏は北カリフォルニアの浜辺をぶらついては新しくて素敵な品を博物館化した自宅に加えるべく、探し回っているという。

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 「私は骨を彫刻の一つとして見ている。骨はアートなんだ。」84歳のバンダー氏は語る。しかし浜辺で動物の死骸を叩き切っている彼の姿を見た者は、彼がアーティストであるとは到底思わない。ほとんどの人はホームレスか狂人だと考え、彼のまわりに漂う腐敗臭がさらにそれを確信させることになる。

 しかし頭蓋骨から肉を剥ぐのを楽にするためバクテリアでふやかしたり、ウジ虫や死肉に集まる甲虫類を使うのが何より好きなコレクターは悪臭などお構いなしだ。「私は嗅覚が非常に鈍感です。それで別れずに続いているんです」とレイの妻、アルメレ・バンダーは語る。

 骨のある生活:レイ・バンダー

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この記事へのコメント 39件

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  1. 死んだ生き物ならいいんじゃない~。わざわざ生きている生物を殺し標本やコレクションにしたり、部屋に飾るヤツよりよっぽどいいと思う。

    • +19
  2. たしかに狂人と思われても仕方ないような…

    • -2
  3. おや、同好の士がいるとは
    つーても自分は数少ないし除肉も自分じゃやったことないからまだまだだな
    いつかは浜辺でクジラの骨見つけたり山でニホンザルの骨拾ったりしたいなー

    • 評価
  4. 整然としてる分不気味な感じがまったくないな
    むしろショップみたい

    • +5
  5. 映画のThe Bourne Identityならぬ彼はThe Bone Identityかもw

    • -1
  6. すばらしいコレクションだと思った矢先、専用の作業部屋でなくそこら辺で解体してるというのにビックリだ。

    • 評価
  7. 我が家には趣味の園芸が高じてミミズを飼ってる人がいるから
    こういう人になんの抵抗も感じなくなった

    • 評価
  8. こういう風に趣味を心から愛して没頭している人って、
    本当に幸せそうに見えるなぁ。
    ある意味いい人生を送っている気がします。

    • +8
  9. ここに展示中の骨、何の骨かわかりますか?
    答えはですね・・・
    あなたの骨。私の骨。骨の骨。骨、骨、骨。

    • +3
  10. 生きているのではなく、死んだ生き物を丁寧に解体、保存することのどこがマッドサイエンティストなんだ?

    • +7
  11. ボーンコレクター?スカルコレクターのように見えるけど…

    • 評価
  12. サイコや~
    てかその動物に所有者いないか確かめてるか?

    • 評価
  13. どうせなら黒魔術師みたいな格好をしてほしかった
    厨二病な人なら誰でもそう願うはずw

    • -5
  14. 狂気を社会の枠の中でちゃんと昇華させてる人は立派だよ
    ただ端から見ると生きた動物も殺してんじゃないの?なんて思っちゃうけどw

    • +1
  15. まあ確かにアートだし個体ごとに全然違うし楽しそう

    • 評価
  16. 人骨くらい医学生でも持ってるよ
    最近は日本じゃ買えなくなったらしいけど持ってる人はいっぱいいる
    かかりつけの歯医者さんも本物の頭蓋骨もってた

    • +3
  17. 骨はインテリアとして人気だしいい趣味だと思う

    • +4
  18. レイ・バンダー氏は語る。
    Q.今一番欲しい骨はなんですか?
    A.人の骨ですね。
    彼の知的好奇心には歯止めがない、
    動物のみならず、彼は禁断のものに手を出そうとしているのだ。
    ディスカバリーより

    • 評価
  19. 「バカの壁」の著者として有名な養老孟司は著書「解剖学教室へようこそ」のなかで、自分が人体解剖解剖をするのは楽しいから、趣味だから、という趣旨の発言をしていたりする。
    変人だということと異常者であるということはイコールにはならないんだなぁと、こういう記事を読むとつくづく思う。

    • 評価

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