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過酷な寒さに耐えながら約1850キロに渡るアラスカ横断犬ぞりレース「アイディタロッド」

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image by:Anchorage Daily News / Marc Lester
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 米アラスカ州の厳しい風雪に耐えながら約1850キロもの距離を横断する毎年恒例の犬ぞりレース「アイディタロッド」が今年もスタートした。40回目となる今大会は記録的な大雪に見舞われ、出発直後にコースの変更を余儀なくされたそうだ。

ソース:Идитарод 2012 : НОВОСТИ В ФОТОГРАФИЯХ

 アラスカの犬ぞりの歴史は長い。アラスカ原住民達によって使われていたアイディタロッド・トレイルと呼ばれるこの道はかつて重要な交通網で、氷に閉ざされる10月~6月はアイディタロッド・トレイルを使い犬ぞりによって郵便物が運ばれていたり、人々が移動していたりしていたそうだ。

 犬ぞりが主な交通手段だった1900年初期より犬ぞりを競わせるレースが人気のスポーツとして大人気を得た。

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 アラスカの人里離れたノームの町で1925年にジフテリアの大流行が起きた時、その危機を救ったのが犬ぞりだった。

 当時この周辺に飛行機を飛ばせるパイロットがほとんどおらず、血清を運ぶ為犬ぞりリレーチームが結成された。血清はネナナの町に運ばれ、ルート沿いのそれぞれの地域で、町一番の犬ぞりチームが参加し血清を運ぶリレーが行われたという。

 猛吹雪の中を約1125キロ、6日かけて合計20人にのぼる腕自慢のマッシャー達(犬ぞりを操る人)によるリレーにより、無事血清をノームの町まで運び届け、数百人もの命を救ったそうだ。この英雄達の話は世界中に広まり、「バルド」という名の映画となった。

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 1000マイルを走る「アイディタロッド」レースは1973年にはじめて開催された。その後、レースの人気は年を増すごとに上がり、今までに全世界から多数のマッシャー達が参加し400人以上が完走しているそうだ。

 今年のアンカレジの積雪はこの冬、例年の約2倍の3メートルに達し、1954年に記録した過去最高の3.3メートルに迫る勢い。雪が深くなれば犬たちが体力を消耗し、危険なヘラジカに遭遇する確率も高くなる。既に複数の出場者が、練習中にヘラジカに遭遇したと話している。

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YOUTUBE動画:「アイディタロッド」犬ぞりレース2012年

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この記事へのコメント 24件

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  1. これBSでみたわwww
    予想以上にすごかったぞ。。。。

    • +1
  2. 犬達の嬉々とした表情がいいね。藁を敷いてやってるのは凍傷とか低体温症を予防する為なのかね。働く犬は幸せそうだ。

    • 評価
  3. 犬が仕事してるときの俺今最高に輝いてるwww って表情がすきwww

    • 評価
  4. >猛吹雪の中を約1125キロ、無事血清をノームの町まで運び届け
    すげーな。当時の道や地図で吹雪の中遭難せずに到着とか、どんだけ凄い生体GPS搭載してんだ
    蔵王とかスキー客が遭難してるぞ。リフトのそばでw

    • 評価
  5. これ犬はどんな気分でやってるの?
    つらいのかな

    • 評価
    1. ※11
      ゲージで飼われてる犬のがよっぽど辛いわ;;;;;;;;

      • 評価
    2. ※11
      こういうレースに出る犬は、走りたくてたまらない脳筋体育会系ばっかりだから喜んで走る。

      • 評価
  6. >猛吹雪の中を約1125キロ・・・
    とレースの由来が書いてあるが、
    この競技は1850kmなんだよね?
    なんで700kmも増えてしまってるん?

    • -1
    1. >>12
      約1125キロの文は血清届けた時のお話でレースとは関係ないよ。途中エピソードとして挿入されてる記事だからね。

      • 評価
  7. 俺もBSで見た
    こんな過酷な競技があるとは知らなかったわい

    • 評価
  8. 和田重次郎
    「1910年(明治43年)、スワードの商工会議所からの依頼を受け、アイディタロッド・トレイルの開拓を行う。」
    「1924年(大正13年)、ノームでジフテリアが大流行し、千四百余人の住民が全滅の危機にさらされるが、レオナルド・セパラと愛犬トーゴー率いる犬橇隊が、アイディタロッド・トレイル開拓時代に、重次郎が走ったルートを逆走して血清を運び、町を救う。」
    これは、輸送の最後の部分なのかな?

    • 評価
  9. レオナルド・セパラは、一人で実に百マイル以上を走破したのだそうです。

    • 評価
  10. よく見ると長毛種ではなく短毛種なんですね。なぜなのかな・・・

    • 評価
    1. >>17
      毛自体が重たいし、長い毛に雪や氷が付着して重たくなったらレースにならないからだと思うよ。
      保温は、毛でなく空気によるものだよ。
      短毛種といっても、しっかりとした毛と内側の柔らかい毛の二重構造が空気を逃がさないから、大丈夫なんだ。

      • +1
  11. >>18
    なるほど、勉強になりました。ありがとうございました。

    • 評価
  12. こういうレースに出ることができる経済的な余裕ってのが凄いなぁ

    • 評価

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