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人体の断層画像からデジタル処理で再構築された幽霊のような画像「Project 12:31」

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59件のコメントを見る

(著)

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 電子レンジを盗むために殺人を犯したアメリカの死刑囚、ジョセフ・ポール・ジェルニガンは、1993年に薬物によって処刑された。享年39歳。彼は生前、医学のために体を提供する誓約書にサインをしていた。

 彼の遺体は米国国立医学図書館(NLM)が主導する『Visible Human Project』に寄付された。これは医学的発見のために人体の詳細な断面写真を作成する取り組みである。

 遺体はゼラチン液に入れて固められた後、マイナス73℃に冷凍され、特別に設計された機械で横方向、1ミリ間隔でスライスされた。そうして出来上がった1871枚もの「スライス」はデジタルとフィルムカメラの両方で撮影され、医学的資料として保存・公開された。撮影後の「スライス」は廃棄された。

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ジョセフ・ポール・ジェルニガンの調書

 2011年、アートディレクターのクロワ・ギャニオン氏と写真家のフランク・スコット氏は、この人体断層画像を使用し、長時間露光によって撮影したフォトグラフィー作品「Project 12:31」を公開した。

 作品タイトルの「12:31」は、ジョセフ・ポール・ジェルニガンが致死注射によって処刑された時刻「午前12時31分」に由来する。まるで魂が肉体を離れる幽体離脱現象を起こしているようにも見える写真なんだ。

Project 12:31

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 1871枚の断層画像をつなぎ合わせた映像も公開されており、こちらのページで閲覧できる。

 「Project 12:31」の写真は、上記映像を元に、PCディスプレーに順番にスライスのデータを映しだし、それを写真家の助手がモニターを持って動かしながら長時間露光で撮影したものだそうだ。

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References: Wikipedia / Nlm.nih.gov / Catalog.data.gov

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この記事へのコメント 59件

コメントを書く

  1. 遺体のtいnkお右によこてぃんしてるねww
    俺と同じだw

    • 評価
  2. ちょろい心霊写真よりこっちの方がぞっとする。

    • 評価
  3. 長時間露光でカメラを動かしたのはわかったけど。
    医学に貢献するための署名であって、遊びじゃない。
    死刑囚だろうが、献体した人間の体で作品つくりとは・・・不快極まりないです。

    • +1
  4. 1871枚の厚紙に印刷して
    張り合わせたら立体モデルになるかしら…
    って書いてたらフィフスエレメント思い出したわー

    • +1
    1. >>10 逆に考えると、死刑囚とは言え契約書にサインをしたとは言え、遺体を1871枚にも切り刻んで医療サンプルにしたことに対してのアンチテーゼ作品なのではないだろうか?と思える。

      • +1
  5. 見た目的にも概念的にも あまり気持ちのいいものではないなwww

    • 評価
  6. ケタミンという薬を使えばだれでも幽体離脱できる

    • 評価
  7. ジョジョであったネタがリアルに存在したとは・・・。
    スタンドも使わずどうやってスライスしたんだ?
    製作風景を見たい。

    • 評価
  8. どうやったらそんなに細かくスライスできるの?レーザー?
    見たらトラウマになりそだな

    • 評価
  9. 医学のために提供したのにおもちゃにされるんじゃ
    提供者が減るな

    • 評価
    1. >>18
      >>19
      死体を冷凍もしくは薬物に浸してから
      カンナかスライサーの化け物みたいなやつで数cm~数mm単位までシャキンシャキン

      • +1
    2. ※18
      私もジョジョファンだけど、死体の輪切りは露骨な引用ですよ
      有名だとは思いますが、Damien Hirstで検索してみては

      • 評価
  10. 夜歩いていてふと上を見るとこんなのがゆらゆら踊ってたら自慢じゃないが小便ちびる自信がある

    • 評価
  11. スライスする技術は感心したけど、こうしたら幽体離脱っぽいwwとか言われても…。

    • 評価
    1. >>22
      むかし世界まるみえで紹介されたヤツかも、
      遺体は青い氷柱に入ってて3つに分けて機械にセット、
      1ミリ削ってはアルコールを吹きつけ発色を良くして真上から撮影。
      胃や腸など空洞部には氷と同じ青い水を入れる(後の画像処理の為)
      冷凍倉庫内での撮影だった。
      データは3Dなので上から横から正面から自在にぶった切れたはず。

      • +1
  12. スライスする技術は しゃぶしゃぶ用の肉でお目にかかれてるはずですwww

    • 評価
  13. 幽霊の数百倍怖いよ、これが人間のすべてだ

    • 評価
  14. ちゃんと並べてあげりゃいいものをw

    • 評価
  15. なんでこんな恐怖心をあおるようなカーブを描かせてるのかが分らん
    場所もあえて怖そうなところを選んでるし

    • 評価
  16. >写真家の助手がモニターを持って動かしながら長時間露光
    原始的な撮影風景で笑ったw

    • +1
  17. いみがわからん 何を撮影したからあんなふわふわ画像になったんだ?

    • 評価
  18. 魂的なものを表現したかったんだろうけど
    そもそも、肉体から離れたのが魂なんだから、肉体画像を透明にしたところであかんやろ

    • -1
    1. >>34
      ジェルニガン「医学生の解剖実習でグチャグチャにされるより有意義じゃねwww」

      • 評価
  19. いや、幽霊的なものを取りたかったんなら最初からCGでそれっぽいものを作れよ
    なんで人間が意図的に幽霊っぽく仕上げたものを、「輪切りの人体写真を並べるとこうなる」とかあたかも偶然によりこうなりましたみたいな表現してるのかと
    こんなもん豚肉の輪切り写真でもなんでもそうなるだろ

    • 評価
  20. 否定的なコメント多いね。結構グッと来たけど。

    • 評価
  21. こういう手法を取る必要性が全く感じられない
    出来た作品自体もなんら画期的でも新鮮でもないし
    お決まりの霊魂テンプレ(人間の想像の範疇でしかない)を
    わざわざ面倒なやり方で表現しただけ
    要は40の意見に同意

    • 評価
  22. 輪切りにしたんじゃなくて、CTとかのスライススキャンだよ
    マウスホイール使うとぬるぬる動くよ
    >スライスされたスキャン画像

    • 評価
  23. 我思う故に我あり。ホームアローーーーーーン!

    • 評価
  24. 幽体離脱、っていうのはネタってことね
    言ってること一瞬よくわからなかった

    • 評価
  25. つうかコレ芸術作品()なの?どこにそんな事書いてあるのか解らんのだけど
    普通に学術的に意味のあるものだと思うんだけどなぁ
    新鮮とかそのへんはよく知らんけども

    • 評価
  26. 医学の為とか関係ないな。
    幽霊なんてもんより生きた人間が一番怖い。
    って、彼女に振られた時に思った。

    • 評価
  27. スライスしてデジタルデータにした研究者達と、Project 12:31の写真家はどういう関係なんだろう?

    • 評価
    1. ※47
      新鮮かどうかは、肉の保存状態によるんじゃないの?

      • 評価
  28. 大悪人であるコイツの「尊厳」とやらと、善良な爺さんの命&尊厳を天秤にかけてみりゃあ、この程度のお遊びに使われたくらいなんてことねーだろ。
    しかも、死んでから無痛状態でスライスされたんだし、ぜんぜん御の字じゃん。
    殺された被害者と遺族たちの痛み・悔しさ・無念を思えば、こんなキチガイは生きたまま刺身にされても文句言えないレベルだっつーの(プ

    • 評価
  29. 正直悪趣味すぎて引く いくら犯罪者だからって、死者に鞭打つような行為はやめなよ

    • 評価
  30.  約一名の偽善者へ。そもそも被害者でもその遺族でもないあなたが、大悪人だろうとなんだろうと、人の命を軽視している時点で論外。あなたこそが人の痛みを知らない馬鹿太者。自分が悪人だと思ってない奴ほどタチの悪い悪人はいない。そういう解かりやすい人達は、自分の立場に置き換えて思考できない程、脳軟化現象進行中。置き換えたと言い張ってもただのハッタリ、虚偽。それともあなたはアレックスのような真の選ばれた悪人ですか? 
     僕は全ての罪人を擁護する訳じゃないが、傍観者がごちゃごちゃ、くその正論を宣うのが一番ウザイ。本来は罪人を裁くのは法でも人間でも神でもない。誰も裁く権利などない。裁判なんてのは基本的に遊びだよ。遊びという表現が悪ければ「ただの仕事」。だって自分の命じゃないんだもの。全員とは言わないが、法律が頭に収納されているだけの、ただの木偶の坊でしょう(クシシュトフ・キェシロフスキの「殺人に関する短いフィルム」という映画を見るとよろし)。唯一、人の感情が裁くのですよ。その感情は被害者本人か、遺族のみが持ち合わせている。傍観者やその他大勢は罪人を糾弾するんじゃなく、そういう罪人を輩出しない精神性の高い世の中を創る事が重要なのです。
     そもそも契約書のサインすらが、何の文書にサインをさせられたか解かったもんじゃない。死人に口なしだからさ。後で何とでも言えるでしょ?
     とは言え、興味本位でここを開いてしまった僕も同罪。しかし、さすがに動画を見る気にはなれなかった。

    • 評価
  31. i偉大な映像アーティストの遺言のアイデアから本人の遺体で製作だったら良かったね

    • 評価
  32. 幽体離脱が科学的に観測されたのかと思ったのに…幽体離脱とは全く関係なかった。
    倫理的にはどうなんだろうね。
    遺体そのものはちゃんとスライス→資料保存で医学的用途に使われてて、
    今回の写真撮影に使ったのはその副産物のデジタルデータだから問題ない、とも言える。
    分かってない人が多そうだけど、普通に記事を読めば、この死刑囚を実際に
    スライスした医学者たちと、この写真を作った人たちはまったく無関係だとわかる。
    かなり前に死刑囚はスライスされて、動画も既にあったんだよ。
    で、今回この写真を作った人たちは、あくまで既に医学関連の動画として出回ってる
    死体のスライス写真をノートPCに全画面表示させながら動かして長時間露光で
    上の写真を作っただけ。
    それでもこれをやろうと思うのはやっぱどこかおかしいと思うけどw

    • 評価
  33. いかんだろ、、でもどうやったのか興味があったのでやってみた、
    シャッター速度30秒でPC画面に対して、45度の角度で手持ちで動かしてみた。
    映像には、しんだ人の姿が奇麗に映った。

    • 評価
  34. 批判が多くて驚いた。美術的観点から言わせてもらうと大いにアリ。
    美術にかかわると、死と生を分けたりとか、倫理とかノとかきもいとかそういう境界はあんまり無いかも。でも人格がおかしいとか良心がないとかってわけじゃない。
    記事の反応は編集が原因一端にも思える。幽体離脱ってキーワードは団体の公式が出してるのか?

    • 評価

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