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世界最古の「人工器官」、エジプトのミイラの足に義指を発見(英研究)

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(著)

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 古代エジプトの女性のミイラの足に付けられていた人工親指は、これまでに見つかったなかでは最古の実用的な人工器官だとする英マンチェスター大の研究チームの論文が、14日の英医学専門誌「ランセットに発表されたそうだ。

 2000年にルクソールの近くで発掘された高位の僧侶の娘、Tabaketenmutのミイラの右足には、木と皮で作られた保存状態の極めて良い大きな人工親指がくくり付けられていた。本来の親指は糖尿病のよる壊疽(えそ)で失ったと考えられる。

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 この女性は紀元前950~710年の間に生存していたと考えられ、この義指は最古の人工四肢と結論づけられた。これまで最古とされてきたのは、これより数世紀あとの、イタリア・カプア付近で発掘された古代ローマ時代の木と銅で作られた義足だった。

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 この義指が単に来世のための「お飾り」ではなく、人工四肢としての役割を担っていたことは、歩行障害を持つ被験者2人を使った実験で確認された。研究者は、足の親指を2通り作成した。1つ目は、今回発見された人工親指を再現して木で作ったもの。2つ目は、紙と石膏と動物性にかわで作ったものだ。

 被験者に古代エジプトのサンダルを再現した靴を履いて歩いてもらい、圧力計とビデオカメラで観察した。親指には体重の約40%の加重がかかり、前方向への推進力を担っていたが、2人とも、木で作った人工親指の方がはるかに快適だった、と回答した。

エジプトのミイラ

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 今回発見された人工親指は、親指と付け根をかたどった2枚の木板を皮ひもで結び合わせたもので、足の構造を十分に意識していたことがわかる。

 研究者は、「器具を開発した人物は、付け心地などを患者に確かめながら作っていたのではないか」と話している。

関連動画:エジプトのミイラ

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この記事へのコメント 16件

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  1. すごいリアルに作られてるんだな。ミイラもキレイだしw

    • +1
  2. 一見 使えんのか?って感じだが 使えたって書いてあるね。
    素晴らしい!

    • +1
  3. おいおい、ミイラさんが可愛そうだろ。付けといてやれよ。

    • 評価
  4. 糖尿病ってこの時代からあったのか?
    現代病だと思ってたが、贅沢な暮ししてたのかね

    • -1
  5. 生き返ってもしっかり歩けるように着けんかね?
    古代の人の気持ちが垣間みれる記事だ

    • 評価
  6. 完成度の高さからして義指の技術はもっと昔に発生してたんだろうな
    あと100年は遡れる?

    • 評価
  7. へぇ、こんな大昔から義指とか義足ってあったんだ。
    ピラミッドといいこの義指といいエジプト人の技術力の高さがわかるな。

    • 評価
  8. 生き返ってもってか死体で身体が欠けると死後の世界でもそこが欠けてしまうって考えじゃなかったっけ
    …別の宗教だったっけ?

    • 評価
  9. エジプトなんでこんな退化しちゃったんだろうな。

    • 評価
  10. 今の最新の義指より着け心地が良いとか凄いな。

    • 評価
  11. ファラオが見たら嘆くだろうな今のエジプト

    • 評価
  12. そりゃまあ職人の一本物ですから!
    でも骨格と筋肉はミイラ、内臓はカメに保存するだけでしたから、どうやって帰って来た霊魂と合体復活するのか分かりませんね、どうしてそんな信仰生まれちゃったのかさっぱり分かりませんね
    長い歴史の中で一回でも帰って来たファラオはいたんでしょうか
    いっそ肉体なんか処分して全身義体をお墓に埋めておいた方が良かったんじゃないでしょうか
    そうしていたら今のエジプトはサイボーグファラオ達に統べられた賢人国家となっていたかもしれま

    • 評価
  13. >4
    糖尿病って…別に贅沢な暮ししてなくてもなる病気なんだけど…

    • +4
  14. シリウス文明の遺産である。と言ったら口頭無形だと多くの人は思うに違いない。

    • +1

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