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水没したクモ、酸素節約のために昏睡に陥ることが判明。恐るべきクモの適応能力

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(著)

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P. lugubris / image credit Fritz Geller-Grimm CC BY-SA 2.5
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 実験で、水中で溺死したかのように見えたクモが、数時間後に再び動き始めたことが確認された。まるでゾンビのようなこの現象に科学者たちも驚いたようだ。

 研究チームは、これが「低酸素性昏睡(hypoxic coma)」と呼ばれる一時的な生理的状態であると結論付けた。

 多くのクモや昆虫は溺死しにくいことが昔から知られており、研究チームはクモが水中でどの程度の時間、生存できるのかを調べていた。その過程で、海辺に生息する種の一部が「死んだように見える昏睡状態」から回復することが確認されたそうなんだ。

 この研究は、科学誌『Biology Letters』(2009年5月1日付)に掲載された。

 今回の実験の主な目的は、洪水や氾濫などが起こりやすい低湿地に生息するクモは、森林に生息する種に比べてどれだけ水中で長く生き続けることができるのかどうかを試すものだった。

 フランス・レンヌ大学の研究チームは、塩性湿地すなわち海辺に生息するコモリグモ2種(P. purbeckensisとA. fulvolineata)、森林に生息するコモリグモ1種(P. lugubris)を用いて実験を行った。各種120匹のメスを海水に沈め、4時間ごとに10個体ずつ取り出して、ブラシで突き、反応の有無を確認した。

 結果として、森林のコモリグモは24時間後に全個体が非反応状態となった。しかし海辺の2種はその後も生き続け、最終的に確認された生存時間は、それぞれ28時間と36時間だった。

 溺死後のクモは、後の体重測定を目的に乾燥の処置がとられたが、そのときから不思議なことが起こり始めた。溺死したかのように見えたクモのうち、海辺に生息する1種(A. fulvolineata)だけは、数時間後には少しずつ動き始め、すぐにその8本の足で歩くようになったのだ。

 野外観察の研究で、海辺に住む野生のコモリグモは、潮の満ち引きによって海辺が冠水した時に、種によって異なる生存戦略をとることがわかっていた。P. purbeckensisは冠水時に植物を登って避難する傾向があるのに対し、A. fulvolineataはその場で水没に耐える傾向があるのだ。

 研究チームは、A. fulvolineata が周期的な冠水に適応する進化の過程で、低酸素環境に耐える生理的仕組みを発達させた可能性を指摘している。

 「クモの生き残り術はまだ謎に包まれているが、それがどのようなものであってもクモだけの専売特許とは考えられない。まだ確認されていないだけで、ほかにも多くの種が同じ能力を備えている可能性がある」と、ペティヨン氏は解説する。

 てことで、恐るべしコモリグモの蘇生能力。地球に何かあってもこいつらだけは生き残れそうだよね。だてに背中に何百匹も子ども乗せてないわけだね。すごいね。

References: Researchgate / Nlm.nih.gov

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この記事へのコメント 35件

コメントを書く

  1. この場をお借りして勝手なことを言わせてもらいます。コテハン氏、あなたのせいで一人、人間不信になった人が居ると思うぞ。そういう事をあなたはやったんだからな。あなたがやる事は本人を探して謝り倒す事だと思うが。

    • -7
    1. >>1が気になって食事が喉を通らないんだが。何があったんだ?何があったんだあああ!!

      • +3
  2. それはつまり、溺死してなかったってことじゃないのかなぁ。
    限りなく死に近い仮死状態というか何というか、
    謝った方がいいと思います。

    • 評価
  3. いや、ここは謝るのは6に譲るんだぜ?

    • 評価
  4. なんか消されたコメントでもあったのか?
    なんて書いてあったか気になる・・
    とりあえずごめん

    • +3
  5. そもそも昆虫って呼吸してたんだな、ってレベル

    • -1
  6. しかし蘇生したからいいようなものの、
    実際この実験極悪非道だなwww

    • +2
  7. 昆虫虐待で訴えられてもおかしくないレベル

    • +1
  8. まぁ・・・魚も瞬間冷凍して解凍すると動き出すし・・・。

    • 評価
  9. 上のサムネの蜘蛛、「オイッス!!」て言いそうw

    • 評価
  10. 溺死して再生なのか仮死状態からの再生だったのか。
    実験での、死の判定基準もどうなのか。

    • 評価
  11. 生死の判断基準が「2時間おきにつついて反応の有無を見る」って何なの?自由研究ですか?
    おもしろい発見だとは思うけど大雑把過ぎっ!

    • -3
  12. 俺が昔いた大学だwwこんなことやってたのか

    • 評価
  13. >18 面白い発見ならつべこべ言うな。不満だったらお前が追試して二番煎じにでもなんな。

    • -2
  14. 蜘蛛だけの専売特許でないなら俺らも蘇る可能性が…

    • 評価
  15. まだガキの頃、蟻で似たようなことやって大体これと同じことが起きたな。

    • +1
  16. 風呂場に迷い込んだ蜘蛛が浴槽に落ちちゃって息吹きかけてたら蘇生したの思い出した。

    • +1
  17. そういえば、俺も流しでおぼれて動かなくなったクモを外においてたら、
    数時間後にはいなくなってたことがあったな。

    • +1
  18. 一部のベッコウバチなどでも、溺死のみではなく
    凍死に対してすら同様の?プロセスで蘇生する事が確認されています。
    冷凍系の殺虫剤すら効かない虫が出て来ていると言う事ですね~
    生命の適応力とは恐ろしいものです。

    • +2
  19. 今さっきの事ですが
    飼っていたアリが水場で溺れて動かなくなってしまって死んで?しまいました
    つついても体が丸くなるだけで身動き一つしません
    そのまま捨てようと思いましたが巣穴の付近に放置しておきました
    しばらくして見ると死骸がない、どこかに運ばれたかと観察したら生きている蟻しかいない
    完全に溺死したと思っていた蟻が蘇っていたのです(*‘ω‘ *)

    • +1
  20. 風呂場で蜘蛛が溺れて死んだんだよ
    俺は生きている可能性を信じてその死骸を蜘蛛の巣に戻したんだがあとで見てみると生き返っていた
    蜘蛛全般に再生力があるのかもしれない

    • +1
  21. たまに台所の流しに現れるんだが、逃がそうとして誤って洗剤の泡に突進されて動かなくなった。
    水でサッと流してティッシュに乗せておいたんだが、回復しなかったようだ…気の毒に。

    • +1
  22. 家の中にいる昆虫で生かして帰すのは蜘蛛とてんとう虫ぐらいだね

    • 評価
  23. お風呂沸かしてから浴槽のフタ開けたら軍曹が沈んでた。茹で死んだと思ってゴミ箱に入れたんだけど、数時間後にはいなくなってたよ。

    • +2
  24. No.16も長生きだし蜘蛛って代謝が高効率で恐ろしく低酸素で動けるのね基本待ち伏せ型が多いしスリープ/セーフモード状態に移行するシステム搭載か?

    • +1
  25. 蜘蛛が人間を恨むようになったのは、この実験がきっかけだったという・・・

    • +1

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